世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
コロナ倒産
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 新型コロナウイルス感染拡大対策の緊急事態宣言が全面解除された。およそ1ヵ月半ぶりのことだが、この間かつて経験したことの無い外出自粛や休業などを強いられた。当初は休業と補償がセットは当然と思われていたのだが、政府の対応が曖昧であったためか戸惑った事業者も多かった。評判が悪かった30万円給付は急遽10万円一律給付になったが、さて給付となると時間がかかっているよう。また全国民に配布予定のいわゆるアベノマスクも、不良品が混じるトラブルもあったのであろうか、未だに筆者のところには届けられていない。どうも賞味期限切れの、あまり有難くないマスクになりそうだ。

 中国・武漢から発生した新型コロナウイルス感染は拡大の一途をたどり、世界の感染者は550万人、死者は35万人に迫ろうとしている。実に196の国と地域で感染が確認され、文字通りのパンデミック(世界的大流行)になってしまった。とくに経済などへの影響は甚大で、1929年の株価大暴落により引き起こされた世界恐慌以来のコロナ恐慌が世界を席巻している。倒産や休廃業・解散も、最終的には2008年のリーマン・ショックを上回るであろう。

 

         (帝国データバンク資料を引用・加工)

 

 例えば、かつてレンタカーの代名詞にもなった、あのハーツが倒産した。1918年にアメリカで創業し、長い歴史を持つ海外レンタカーのリーディングブランドであった。半世紀以上も前から世界を旅して来た私ことワールド・トラベラーが現地の空港に着き、ターミナル内を見回して目立ったのがイエローとブラックのハーツ看板。もちろん、同社のレンタカーを利用し、各地をドライブしながら観光を堪能したものだ。ほかに、アメリカの老舗百貨店・JCペニーも倒産した。

 

 

             ハーツのカウンター

 

 一方、国内では、「うどんすき」が名物の東京美々卯が閉店した。40年以上も前の現役時代に時折通ったお店だ。創業地が筆者の故郷・大阪だけに、想い出深いものがある。因みに、先日倒産したアパレル企業のレナウンは、筆者にとり大学を出て商社に就職した当時(1960年代)は、憧れた有名な優良会社であった。あれから約60年、今更ながら時の移ろいを感じて切なくなる。

 

        東京美々卯

 

 都内でカフェを営む知人の情報によれば、倒産や閉店が増えている由。タイムラグを考えると、今後さらに増えるであろう。政府は1次補正予算も含め230兆円規模の、世界最大級の経済対策をすると言っている。しかし、実際の実効的な真水金額はおそらくその何分の1であろうし、また手続きが煩雑で給付は大幅に遅れるであろう。中小や零細事業者はそれまで耐えられず、破綻するのではと懸念する。また、新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬が無い現実を踏まえると、第二波、第三波の感染拡大も想定される。緊急事態宣言が全面解除されたと言っても決して安心できまいし、感染のヤマ場はこれからかも知れない。

 

                   ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

無料公開中

 ワールド・トラベラーが館長を務める世界の人形館では、275カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方はご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。社会貢献活動につき、入館料は無料です。セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。
  TEL:04−7184−4745 又は Eメール:ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

          −−−世界の人形館の館内−−−

 

 

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| 病気 | 22:48 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
新型コロナウィルス は感染症に慣れっこのアフリカを脅かすか?
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 その後の新型コロナウイルス感染は、発生した中国では終息したようだが、アメリカやヨーロッパ諸国などでは依然として感染拡大が続く。今や世界の感染者は360万人を超え、死者は25万人以上になった(5月5日現在)。我が日本も毎日の感染者数が減少傾向とは言え、依然として3桁を記録している。このため、5月6日までの緊急事態宣言が5月31日まで延長された。一方、海外ではロックダウン(都市封鎖)を延長する国や段階的に解除し始める国など、出口戦略につき対応に差が出てきている。

 今後注目すべきは、13億人の人口を抱えるアフリカでの感染拡大であろう。5月3日時点では、アフリカにおける感染者数は42,713人、死亡者数は1,754人とそれほど多くない。最も感染者が多い国は南アフリカの6,336人に対し、南部アフリカのレソトは未だ感染者ゼロである。また、死者数が多いのはアルジェリアの459人だが、感染者は存在しても1人も死亡者を出していない国も、ルワンダ・ウガンダ・マダガスカルなど10ヵ国ある。脆弱な医療基盤を考えると、良く頑張っていると言えよう。

 

   アフリカを旅する筆者ことワールド・トラベラー

 

南アフリカ:ヨハネスブルグ  レソト:マセル郊外の

黒人専用居住区ソウェト    要塞タバ・ボシウ

 

 しかし、世界で最も貧しい地域であるアフリカでは、特にサハラ砂漠以南のアフリカでは、新型コロナ以外の感染症で年間270万人が命を落としている。その内訳は、特に5歳未満の子供への影響は深刻で、死亡者の30%弱の77万8千人を占める。その内訳は、マラリアの罹患者は約2億人で、死亡者は40万8千人のうち27万8千人が5歳未満の子供たちだ。HIV/ エイズによる死亡者は72万人、5歳未満は5万7千人。結核は40万5千人が死亡し、5歳未満は1万7千人。さらに下痢症でも65万3千人が死亡、そのうち25万5千人は5歳未満の子供が占める。

 総人口が約13憶人のうち、6億人以上が20歳未満の若いアフリカだが、年間174万人に及ぶ子供の命が消えている。これに新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)が本格的にアフリカまで拡大すれば、その数をさらに増やしてしまう可能性が高い。また、アフリカ特有の問題も懸念される。例えば、ロックダウンで高まる食料危機とステイホームがむしろ危険なことであろう。

 

   食料危機に就いては、西部アフリカ、特にナイジェリア北東部は危機的とか。同地域は元々イスラム過激派組織ボコ・ハラムの活動により治安が悪化し、多数の人が国内避難民として国際機関な

ナイジェリア最大都市ラゴス

どの支援物資に頼っていた。ナイジェリアは3月30日にロックダウンを始めたため国境が閉鎖され、支援団体の動きが制限されてしまったのだ。近隣諸国のブルキナファソ・ニジェール・マリ・カメルーンの一部地域も危機的状況とされ、世界食料計画(WFP)も500万人以上が食料危機に陥る可能性があると警鐘を鳴らしている。

 

 

ブルキナファソ:バニのモスク ニジェール:ブボン村

 

 

マリ:ドゴン族の仮面踊り  カメルーン:ルムシキの

                マンダラ山系

 

 また、新型コロナ対策でホームステイを厳しく徹底すると、人とモノが動かなくなり、路上販売や日雇いなどで生計を立てる貧困層は、十分な食料を得ることも病院にかかることも出来ない。因みに、2014年から2016年に西アフリカでエボラ出血熱が流行した際、現在と同様に人の移動を制限した結果、日常的な医療サービスが中断された。そのためエボラ以外の疾病で死亡する人が増えたとの調査結果もある。

 

 新型コロナウイルス感染は今まで北半球で拡大してきた訳だが、グローバル化時代の今後で懸念されるのは南半球、特にアフリカ諸国での感染拡大である。また、過去の感染症の歴史を振り返ると、第二波、第三波の襲来であり、そのカギを握るのはアフリカであろう。そんなアフリカを275ヵ国・地域を旅した私こそワールド・トラベラーは、54ヵ国すべての国を訪れている。種々問題を抱えているが、意外に懐の深い大好きな国々が多い。

 即効的なワクチン開発には時間を要するため、新型コロナウイルス感染の終息にはあと2〜3年はかかる見方もある。そうなれば1年延長した東京オリパラ開催も危うくなり、中止という最悪のシナリオも捨てきれない。故に、早期終息の鍵を握るのは、アフリカ諸国かも知れない。世界保健機関(WHO)は、「アフリカで感染防止に失敗すれば、数千万人が感染し、流行は数年間続く」との声明を出している。

 

(後記)

 ガーナの首都アクラ郊外の港町にある水産加工場で、1人の従業員から何と533人に新型コロナウイルスの集中感染が広がった由。実効再生産数は何と533とは驚きである。信じがたい同様のことが今後アフリカ各地で発生すれば、爆発的な感染拡大、つまり文字通りのパンデミックになる恐れが懸念される(5月12日)。 

 

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| 病気 | 12:01 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
新型コロナとイスラム教の断食月(ラマダン)
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 新型コロナウイルス感染拡大が衰える気配がないため、容易に外出できない鬱陶しい毎日が続く。その気晴らしにと、拙宅(世界の人形館)の玄関ポーチに置いている花の手入れに精を出した。今年は特にツツジの咲きっぷりが良く、この花を愛好した故人の

妻をふと想起した。

 

 今年のイスラム教の断食月(ラマダン)が世界各地で始まった。5月23日まで続くが、イスラム諸国は過去無かった異例の新型コロナウイルス対策に苦慮している。この期間中は日の出から日没まで、イスラム教徒(ムスリム)の重要な義務である断食(サウム)のため飲み食いを一切絶たなければならない。私ことワールド・トラベラーは現役時代の1970年代〜1980年代の約9年間、クウェートとインドネシアのイスラム圏に駐在員として住んだことがあり、ムスリムではないが断食を半分ほど経験している。
 宗教上の義務であると同時に、日没後の食事や礼拝を共にすることで信者同士の連帯が強まるのがラマダン。しかし、新型コロナが猛威を振るう本年は、感染拡大の防止とどう両立させるかでイスラム諸国を悩ませているよう。ムスリムが多数を占めるマレーシアではムヒディン首相が、ラマダン期間中の礼拝について国民に「モスク(イスラム礼拝所)に行かず、家族と一緒に家で礼拝してほしい」と呼びかけた。世界の総人口の4分の1を占めるイスラム圏と、アフリカ諸国で感染拡大すれば、文字通りのパンデミックになるばかりか、深刻な世界恐慌にもなろう。

 

  

アラブ首長国連邦のアブダビ: 1975年クウェート

シェイク・ザイード・ビン・  駐在員時代の筆者

スルタン・ナヒヤン・モスク


 実際に、1か月のラマダン期間中は様々なリスクが懸念される。例えば、(1)モスクでの集団礼拝は3密の典型となり、大規模なクラスター(集団感染)になりかねない。(2)断食すると体力低下は不可避で、感染リスクが高まる。アルジェリアの政治家は、空腹で体力が落ちるため断食を中止すべきだと主張するほどだ。(3)断食を一時的に中断する夜間〜早朝は大勢が集まり食って飲んでの大騒ぎをし、濃厚接触するなど危険この上ない。(4)ラマダン明け後の連休(インドネシアはレバランと言う)は人の移動が活発で、都市部から地方へ大量(インドネシアでは約2000万人)帰省するので3密になりやすい。

 

 

インドネシアのジャカルタ: マレーシアのクアラルン

モスクで礼拝する女性たち  プール:ラマダン明け後

 

 感染リスクが高くなるほかに、経済などでもマイナス面が多い。ラマダンは宗教心が強まると同時に、1年で最も消費が高まる時期でもある。しかし、中東最大の人口を誇るエジプトでは、集団行動の自粛や夜間の外出禁止といった措置が取られており、市民が楽しみとする断食後の買い物が冷え込むのは必至だ。他国も同様の影響は避けられそうになく、景気後退は明々白々である。

 

 因みに、断食とは、欲望から身を清め、すべての欲望を断つことを意味する。貧しくて食べることが出来ない貧者を理解し、健康的にも良いとされる。また、禁欲にはセックス、禁煙、投薬なども含まれる。ただし、重病人や妊婦、乳幼児、重労働者、兵士などは免除され、基本的に異教徒は強制されない。筆者はクウェート&インドネシア駐在時代に断食そのものはしなかったが、断食をしている信者の近くでは飲食を控えた。当然のエチケットである。詳細は幣著書『ワールド・トラベラーだけが知る素顔のイスラム(新潮社)』をご愛読下さい。

 

 

  『・・・素顔のイスラム』1,500円+税

 

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| イスラム | 11:02 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
嘉納治五郎の銅像建立に尽力して
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 もし、新型コロナウイルス感染拡大が無ければ、またもし、2020東京オリパラ開催の1年延期が無ければ、新聞やテレビなどで大々的に報じられたであろう事がある。それは「柔道の創始者」or「日本オリンピックの父」と呼ばれる嘉納治五郎の銅像が、手賀沼畔の高台にある旧嘉納治五郎別荘跡(天神山緑地)に建立されたのだ。昨年放送されたNHKの大河ドラマ『いだてん』でお馴染みの偉人像は、一昨日は晴れやかな除幕式を迎える予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大のため中止になり、序幕だけが行われた。訪れる人も少なく寂しげな銅像だが、手賀沼を望む景勝地に堂々と立つ。

 

  旧嘉納治五郎別荘跡(天神山緑地)に立つ銅像

 

 

  

 

 因みに、嘉納治五郎(1860年〜1938年)にとり、我孫子は別荘を構えた所縁の地だ。1912年(大正元年)にこの地を手に入れて別荘を建て、晩年は一年の半分を過ごしたとか。治五郎の死後は1969年(昭和44年)まで子孫が居宅として住み、嘉納家と我孫子市とは約60年の縁がある。生誕160年と東京五輪2020開催を記念し、我孫子の文化を守る会が発起人になって銅像が建立された。筆者は当会の会員でもあり、その募金集めに微力ながら尽力した経緯がある。


 政府が要望する極力8割接触削減に従い、この1週間の外出は1時間半のスーパーへの食料品買い出しと散髪だけ。ほぼ10割の接触削減であろうか。だが、運動不足を懸念し、また嘉納治五郎像を見たさに小1時間出かけた。銅像の台座にはめ込まれた銘板に刻まれた約500名の寄付者名には、最上段の最も目立つ処に筆者とプライベートミュージアム・世界の人形館の名前がある。僭越にも大口寄付者として扱われたのであろう。像の近くでは遅咲きの八重桜が咲き誇り、遠くを見やると手賀沼が霞む春慕情が広がっていた。

 

   −−− 寄付者名などを刻んだ銘板 −−−

 

 

      八重桜が満開   天神山緑地より手賀沼を眺望 

 


 ところで、写真を撮っていると2人の10歳ぐらいの可愛い女の子たちがやって来たが、2人ともマスクを着用しておらず、1人は咳き込んでいた。同様のことは筆者が住んでいるマンション内でも見られ、若いママさんの無神経さが些か気懸りだ。マンション内での外出自粛は、クラスターになる恐れがあるのではと思うと心配である。

 投稿中に、嘉納治五郎ゆかりの人の訃報に接した。治五郎研究の第一人者として知られる講道館図書資料部長の村田直樹氏が、去る9日に心不全のため埼玉県内の自宅で逝去されたのだ。享年70歳は、83歳の筆者よりも一回り以上若い。実は昨年2月に我孫子市のアビイホールで、村田氏の講演『嘉納治五郎から「精神」を学ぶ』を聴いたことがある。元柔道家として、ガッシリとした体躯で熱っぽく語っていたのが忘れ難い。合掌。

 

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 筆者(癲々治、ペンネーム:高やすはる)の著書は次の通りです。ご関心ある方は是非ご愛読下さい。

 

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イスラム国(IS)やシリア内戦も詳述

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知られざる少数民族の世界から

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| 地域社会 | 17:24 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
国会議員などの給与の一部自主返納と上州四万温泉へ
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 無風と初夏のような天下泰平の陽気に誘われ、今日は朝からルーフバルコニーに置いている花の手入れに精を出した。当家の遅咲きの桜がやっと満開を迎え、それに付き合うようにしてツツジも咲き誇る。鬱陶しいことばかりの昨今だが、純情無垢な花を愛でると、ついウキウキした気分になる。だが、その最中にふと思ったのが、国会議員などの高給公務員の給与だ。先日新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が出たが、結論として国民に犠牲を強いる一方のようだ。なぜ国会議員や知事などの高給公務員は、給与の一部を自主返納しないのであろうか?

 

       

            遅咲きの桜にツツジが花を添える

 

 元々我が日本の国会議員給与は欧米の2倍前後と高いだけに、従来から批判が多い。世間から催促を受ける前に、我々国民と等しく痛みをシェアするためにも自主返上が望まれる。因みに、我が国の国会議員の給与は約2200万円に対し、高い米国でも約1700万円、イギリス・フランス・ドイツなどの欧州諸国は1000万円前後で日本の議員の半分に過ぎない。また、フィリピンのドゥテルテ大統領は給与1ヵ月分を全額、閣僚らは2020年4月から12月までの月給の75%を寄付するとか。今回のような国難に鑑み、給与の一部の自主返納を申し出る国会議員などがいないのも不思議でならない。


 先月から県内や都内に住む知り合いの中小企業やフリーランスなどの人たちや、他県の行楽地などを訪れて景況感を訊き出したが、聞こえて来るのは彼らの切羽詰まった悲鳴や嘆きだ。外出自粛や休業要請と見返りの補償につきスピード感が欠け、手続きも煩雑のよう。1世帯30万円や中小・小規模者への100〜200万円の給付など、一見大きな風呂敷を広げた感じだが、営業自粛に対して政府は個別補償せず逃げ腰だ。お役所へ相談に行った知人によれば、申請手続きのハードルが高過ぎるため下げて欲しいとの由。

 一方、間もなく83歳になる小生だが、国より頂戴している年金の一部カットを求められれば喜んで甘受するつもりである。しかし、受給している年金だけでは足りない人たちのことを考えれば、軽はずみなことは出来ない。安倍政権はコロナ終息後のV字型回復を目論むが、現在の厳しい不況の後遺症は容易に快癒出来そうもない。いずれにせよ、痛み分けの精神で国民一丸、ワンチームとなってこの難局を克服せねばなるまい。

 

 ところで、世間ではマスク不足が声高に叫ばれているが、新型コロナウイルス感染が問題化して以降、筆者はマスクを1枚も購入していない。とは言え、もちろん外出の際はマスクを着用する。実は2か月前に自宅内をよく調べたところ、昨年暮れ故人になった妻の分も含め、何と20数枚のマスクが出たきたのだ。しかも、その大部分は新品で、洗濯すれば何度も使える布製。その一部を今使っている次第だ。皆さん、今一度お家の中を探して下さい。きっとアレッと驚くほど、沢山のマスクが出てくるのでは・・・。わざわざ新規購入の必要も無かろう。

 

     

       筆者宅にある様々なマスク


 そんなマスクを着用して外出自粛ムードを気にしながら、一昨日〜昨日は群馬県の四万温泉へ出かけた。電車も、ホテルも、お店もガラガラで、人影もまばらだ。インドネシア語が話せる筆者にとり唯一の救いとなったのが、偶然インドネシア人に出会ったこと。泊まったホテル近くの奥四万湖を観に出かけたが、トボトボと歩く山道が急峻で息切れしていた処へ車がやって来た。これ幸いと得意のヒッチハイクで乗せてもらったが、どうも日本人でない男女4人のグループ。彼らの会話からインドネシア人(うち1人は混血)と知り、インドネシア語で切り出すと相手は驚くことしきり。日本で働く研修生たちで、仲良く記念写真を撮った。

 

          −−− 奥四万湖 −−−

  

 インドネシア人と仲良く

 

 

    四万川ダム    泊まった伊東園ホテル四万

 

 四万川上流の三方を山に囲まれた渓流沿いの四万温泉は標高が700mもあるためか、翌朝は小雪が舞い旅情を慰めてくれた。


追記

 筆者が持っている余分なマスクをご希望の方は差し上げますので、ご希望の方はご遠慮なくお申し出下さい。遠隔地の方は郵送します。下記要領でコンタクトして下さい。

 

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| 国内旅行 | 20:12 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
新型コロナの憂さ晴らしに伊豆下田へ一泊旅行
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  寝ても覚めても、或いはテレビのどのチャンネルを回しても、いつも新型コロナウィルス感染拡大が話題の鬱陶しい世の中。かりそめにも気晴らしになればと、昨25日正午すぎ特急踊り子号に乗車し、ふらっと出かけたのが伊豆下田。黒船来航と開国の町として有名な下田だが、実は当地を訪れたのは初めてだ。275ヵ国・地域を旅した私ことワールド・トラベラーとしては、誠にお恥ずかしいお話である。

 

    

             下田を俯瞰               伊豆急下田駅前に立つ筆者    


 こじんまりとした町をトボトボと歩き、訪れたスポットは次の通り:1853年6月に黒船でやって来て開国を迫ったペリー艦隊上陸記念碑、1854年5月に日米下田条約が締結された場所として知られる了仙寺と近くの黒船ミュージアム、上陸記念碑から了仙寺まで続くペリーロード、唐人お吉の墓がある宝福寺、下田開国博物館など。特に印象深かったのは、石造りの蔵や古民家が建ち並ぶペリーロード。今も当時の面影が残るノスタルジックな香りがし、時が一瞬止まったかのような佇まいだ。

 

  

  ペリー艦隊上陸記念碑             ペリーロード

 

 また、偶然に上陸記念碑付近では、モスクワから観光で来たロシア人の女性たち3人と出会った。英語ができる彼女らと仲良く記念写真を撮ったが、非常に背の高い女性はさっと前列で屈んだので驚いた。その気配りが古風な日本女性のように優しく、素晴らしくて正にオーチン・ハラショー  ! 因みに、日本とロシアの関係だが、1855年2月に下田で日露和親条約が締結された歴史がある。彼女らもそのことを知って訪ねて来たようだ。
 ところで、漁港界隈を散策中に気付いたのだが、停泊船が非常に多いこと。出漁していないようなので、出会った漁師にズバリ尋ねてみた。案の定だ。新型コロナウィルスの影響で魚価が安く、漁に出る気にならない由。また、町にはシャッターを閉めているお店が目立ち、降りた伊豆急下田駅前には客待ちのタクシーが多数待ち受けていた。現実味を増しつつあるコロナ恐慌がこの町にも忍び寄っているのだ。

 

 

 ロシアの女性たちと仲良く 美しいが活気のない漁港


 一泊して帰路は直帰するつもりだったが、都知事の外出自粛要請が気になり、種々援助している月島のカフェRainbowに立ち寄ってみた。しかし、自粛ムードをあまり意に介さない、常連のお客さんなどが多数来店したと聞いて安堵した。緊急事態宣言が出ない限り、ショップマネージャーの星野真弓さんには頑張って頂きたい。ただし、体調管理はくれぐれも留意が肝要だ。

 

 

               了仙寺       カフェRainbowで

 

 ごく最近になって我が日本も、新型コロナウィルス感染のパンデミック(世界的大流行)に対し、ようやく緊急事態宣言=ロックダウン(都市封鎖)の準備に入ったようだ。しかし、中国、韓国、台湾、アメリカなどと比べると、2〜3ヵ月ほど初動が出遅れているようである。感染者や死者の数が諸外国に比べて多くないのは、見方を変えれば問題の先送りをしているとも言えよう。

 37.5度以上の発熱を規定するなど、我が国の検査基準にも首をかしげたくなる。PCR検査の数が圧倒的に、一桁ぐらい少なすぎる。もっと他国並みに検査数を増やせば、感染者数は急増するであろう。その数を少なく見せるために検査をしていないとの陰謀論も囁かれるが、いずれにせよ1年程度延期になったオリパラ開催の中止を懸念してのことだろう。だが、これを意識しすぎると、本当に取り返しのつかない最悪のシナリオになるのでは

 

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新型コロナウイルスの感染者が急増するイタリア北部を想う
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 新型コロナウィルス感染症が各国に広がり、今や南極を除く全大陸で感染者が出ている。感染者数は19万人近く、死者は7800人超だ。中国に遠慮していた!?世界保健機関(WHO)も重い腰を上げ、先日やっとパンデミック(世界的大流行)を宣言した。感染者数は多い順に、中国が80881人、イタリアが31506人、イランが16169人、スペインが11178人、韓国が8320人。死者数は、中国が3226人、イタリアが2503人、イランが988人、スペインが491人などとなっている。

 

 中国・武漢に端を発した新型コロナウィルス感染の中心は、中国からヨーロッパに移った。特にイタリアは急増し、同国政府は4月3日まで全土で外出を控えるよう求める措置を打ち出した。ヨーロッ

  散としたミラノのガレリア

パではスペインやフランスなどでも日本以上に感染が拡大中で、陸続き国家が多いのがコロナウィルスの絶好の餌食になっているようだ。その昔ペストやスペイン風邪がパンデミックになった歴史があり、危機感を煽っているよう。


 イタリアで集団感染が多いロンバルディア州は北部にあり、イタリア第2の都市ミラノをはじめ、北にはマッジョーレ湖やコモ湖などの美しい湖水地帯、南へ行くと丘上の芸術都市ベルガモや北イタリア・ルネッサンスの中心になったマントヴァ、ポー河流域では長閑な農村地帯が広がる。都会と田舎の両方の魅力がミックスした州だ。ミラノは1974年の初訪以降5度も旅しており、文化・芸術の香りが高いファッションの街だ。魅力的な見どころも多い。

 

                     −−− ミラノ −−−

 

大聖堂(ドゥオーモ)広場 ヴィットリオ・エマヌエーレ

             2世のガレリアを背にして

 

マントヴァの中心を俯瞰 ベルガモのヴェッキオ広場

 

 なぜイタリアで感染が拡大するのか?同国は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に昨年参加し、民間レベルでも人の往来が頻繁で、中国との関係を指摘する向きもある。アドリア海に臨むトリエステ港は一帯一路のヨーロッパの玄関口になっており、2005年に訪れている。詳細については、2019年4月2日付け幣ブログ『イタリアが参画する中国の一帯一路とトリエステ慕情』で紹介済みだ。

 

 

  マッジョーレ湖畔     トリエステ港で

 

 人類の歴史は感染症との闘いの歴史とも言われる。感染症のパンデミックとしては、多数の死者が出た14世紀や17世紀のペスト、1918年〜19年のスペインかぜなどがある。今世紀のグローバル化が進む社会では、感染症が流行ると一気に世界で猛威を振るいかねない。近年は様々な病原体の発見とワクチン開発により、対策はそれなりに追いついているようだが、新型コロナウィルスがきっかけでグローバル不況にならないよう祈念したい。

 一方、我が安倍晋三首相はイベントの自粛を度々求めるが、真意はオリパラ開催を意識したものと推量する。株価は暴落しており、このままズルズル行けば倒産が急増し、自粛要請は毒薬にもなりかねない。この点に関する担保を十分斟酌した上なのであろうか?一方、新型コロナウィルスの感染拡大につれ、SNSやネットから広がったデマなどの誤情報が社会混乱を引き起こしているのではなかろうか?要は、パンデミックを正しく、冷静に恐れることであろう。換気を良くし気分転換を図るためにも、時々外出もしたいものである。

 

後記

 イタリアの感染拡大は中国を上回り、感染者数は9万人超、死者数は1万人を超えて共に世界で最多国になった(3月28日)。
 

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新型コロナウイルス感染症の過度な妄想?
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 いっせいに右へ倣えとばかりに、世の中の行事、イベントなど悉く中止が相次ぐ。たとえ開催するとしても無観客のことで、プロ野球のオープン戦、中央競馬、大阪の大相撲春場所などが然りだ。安倍晋三首相は大規模イベント自粛や全国の小中高校の休校要請に続き、中国と韓国からの入国制限を発表したが、早速韓国が90日間の査証(ビザ)免除措置を停止するなど反発した。やっと沈静化し落ち着いていた日韓関係だが、再び悪化が懸念される。このところ首相主導の新型コロナウイルス対策が連発されているが、説明不十分のきらいがあり、現場や関係者に混乱が生じているようだ。

 韓国での感染者は7000人を超え、中国に次ぐ(死者はイタリアのほうが多い)。感染が拡大しているのは、宗教団体の集団感染が多いテグ( 大邱)だ。筆者は2005年6月に訪れたことがあるが、韓国第3の大都市で人口は約250万人。主な観光スポットは、夜市場が人気の西門市場、家族連れで賑わう寿城遊園池、若さと活気に満ちた繁華街・東城路、昔の懐かしい農村の風景が描かれている馬飛亭壁画村、ツツジの見事な琵瑟山など。だが、見どころはなんと言っても、郊外にある韓国三大名刹の一つである海印寺だ。八万大蔵経という大教典が有名で、お寺の周辺の自然も素晴らしい。

 

 

   テグの西門市場       琵瑟山

 

 

 海印寺を見学する筆者     八万大蔵経

 

 中国の武漢から端を発した新型コロナウイルス感染症の拡大は、その後も衰える気配がない。中国をはじめ、韓国、イタリア、イラン、日本など100ヵ国・地域に及び、感染者は中国の8万人超を含め10万人を超え、死者も3500人以上だ。各国とも懸命に対策に追われているが、歴史を顧みると、我が人類の歴史は感染症との闘いの歴史とも言えよう。古くは「黒死病」と呼ばれたペストがあり、14世紀には世界中で1憶人が死亡した由。その名残はヨーロッパ各地の町に立つペスト記念塔だ。

 

 1918年〜19年に世界的に流行したスペイン風邪では2000万人、あるいは5000万人が死んだとも言われる。近年では2014年に西アフリカのエボラ出血熱(2014年8月16日付け幣ブログ『エボラ出血熱で想い出したリベリア・シエラレオネ・ギニアへの旅』参照)、2002年〜3年に香港を中心にしたSARS(重症急性呼吸器症候群)などがある。今流行っている新型コロナウィルス感染症は、かつてのペストなどとは諸事情が異なる。お互いに過剰反応し、自らパンデミックに追い込むような不必要な妄想を抱くのは如何と思料するのだが・・・。但し、感染の終息が長引けば、今年の我が国のGDPはマイナスになり、倒産も増えるのではと懸念する。

 

   

ウイーンのペスト記念塔  エボラ出血熱の死者の

               遺体を運ぶ救護班

 

 毎日何度もテレビで新型コロナウィルス感染を報道するテレビ番組を観ているが、一つだけ解せないことがある。それは検査数が諸外国に比べ、一桁いや二桁も少ないことである。もし、そうだとすれば、政府が発表する感染者数は氷山の一角に過ぎない。実情を正確に把握するため、どんどん検査を増やすべきであろう。外国のメディアも同様な指摘をしている。なお、「我が国に感染者はいない」という北朝鮮の報道は、どう転んでも信じがたい。韓国メディアによれば、3700人が隔離され、180人の兵士が死亡したとか。もし、事実とすれば、新型コロナウィルスのパンデミックは現実味を帯びてこよう。

 

 ところで、最近地域紙「リビングかしわ」で筆者運営の「世界の人形館が紹介され、問い合わせが多い。コロナ問題の不安はあるが、見学を断らず受け入れている。世界の人形や紙幣などばかりでなく、花も観賞して頂こうと置いている。こういう鬱陶しい時こそ、花を愛でる冷静な余裕が欲しいものだ。

 

 

「リビングかしわ」の紹介  世界の人形館を彩る花

 

(後記)
 新型コロナウィルスの感染国が114ヵ国に広がり、感染者は12万人近く、死者も約4300人に達し、世界保健機関(WHO)はやっとパンデミック(世界的な流行)と認定した。発生国の中国に遠慮したのであろうか、時機を逸した発表であり遺憾。

  

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| 世界の旅−アジア | 22:29 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
パスポートを売る地中海の島国マルタの旅(1)
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 裕福な外国人をターゲットにし、パスポートを売る国がある。欧州連合(EU)の参加国で、地中海に浮かぶ小さな島国マルタである。外国の有能な人材を獲得して経済の活性化を目指すため同国は、2014年に特別に外国人に市民権を与えるという思い切った政策を始めた。それは「個人投資家プログラム(IIP)」と言い、マルタのパスポートが得られるので「ゴールデンパスポート制度」とも呼ばれる。因みに、同様な制度は2008年の金融危機後に、キプロスやブルガリアでもあった。

   マルタの人口は僅か50万人で、我が国では最小人口の県である鳥取県よりも少ない。また、天然資源にも恵まれず、競争力のある産業は観光を除けばほとんど無い。斯様に豊かでない小国だが、先述の制度の導入で近年は好景気に沸いているとか。市民権を得た外国

人がオフィスを構え、工場を建設し、さらに投資をしているのだ。お陰でマルタのこの5年間の経済成長率は5〜10%を達成し、EUの平均1〜2%を大きく上回る。

 

 だが、このプログラムは誰でも応募できるほど容易ではなく、条件は相当厳しいらしい。たとえば、65万ユーロ(約7800万円)の寄付のほかに、35万ユーロ(約4200万円)以上の不動産物件を購入するか、あるいは年間家賃1万6000ユーロ以上(約190万円)の物件を借り、さらにマルタに1年以上住んでいることが要求される。それでも人気があるのは、マルタの市民権に加えEUの市民権も得ることができ、ビザなしでドイツやフランスなどEU内を自由に移動できるからだ。また、EU内であれば、投資活動も制約を受けずに自由にできる。

 上記のような恩恵を受けようとする応募者は、中国、ロシア、中東の出身者が多いとの由。いずれもビザ取得で制約があり、海外渡航の自由度が低い国の出身が多く占め、彼らがマルタ・パスポートに魅かれるようだ。ただ、この制度を悪用するケースもあるとか。たとえば、マネーロンダリング(資金洗浄)や税逃れ、スパイが紛れ込んでEUの安全保障を脅かすなどである。今後は審査を厳しくする動きもある。そんなマルタを、筆者は1997年11月に訪れているが、マルタの中心、マルタ本島の旅の模様を紹介しよう。

 

 ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 イタリアのシチリア島の南93kmほどに浮かぶマルタは、日本の淡路島の半分ほどの小さな島国だ。その中心はマルタ本島の東部にあるヴァレッタ。濃いハチミツ色に輝く人口9000人の首都で、「宮殿の町」とも呼ばれる。16世紀オスマントルコの攻略に備え、聖ヨハネ騎士団がセベラス半島の岩稜の上に築いた難攻不落の堅固な城塞都市である。1980年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。マルタ・ストーンと呼ばれる蜂蜜色の石灰岩の建物が並び、バルコニー風の出窓がこの町の建物を特徴付ける。入江深く築かれた城塞都市は、今もほぼ完全に昔ながらの姿を残す。マルタの見所の大半はこの町に集中し、ヴァレッタほどの規模と美しさを持った城塞都市は世界でもあまり類を見ない。

 

 

 ヴァレッタやスリーシティ   ヴァレッタの中心

     を俯瞰

 

 特にバラッカ庭園から一望すると、眼下のグランドハーバーや、対岸のスリーシティのヴィトリオーザ・セングレア・コスピークア3つの町並みの眺めが壮観だ。1573年から1577年にかけて建てられた聖ヨハネ大聖堂は、豪華な壁画や床一面に敷かれた大理石のモザイクに圧倒される。礼拝堂には天才画家カラヴァッジョの傑作、聖ヨハネの斬首がある。1570年から10年にわたり建てられ、かっての聖ヨハネ騎士団の栄光が偲ばれる騎士団長の宮殿は、武器庫や大きなフランス製のタペストリーなどが見逃せない。

 

 

 バラッカ庭園からスリー       騎士団長の宮殿で小学生や

  シティを背にして      先生に歓迎される

 

 島の南海岸にある青の洞門ブルー・グロット は、荒波と強風でえぐられ大きなアーチを描く。水中にゆらめく海藻の輝くばかりの燐光を反射して幻想的美しさを見せる。迫力十分な景観は、遊覧ボートから見上げるとなお一層良い。

 島のほぼ中央に位置する古都ムディナは「沈黙の町」とも呼ばれ、くねくねと伸びた細い路地が多くアラブの香りが漂う。13世築のシチリア・ノルマン様式の大聖堂、マルタ島北部が見渡せるタスール広場の城壁、1370年に建てられたマルタで最も古い貴族の館インガネスの家、ギリシア門、保塁広場、隣町の門前町ラバトなどを訪れた。

 

 

 青の洞門ブルー・グロット  ムディナの大聖堂前で

 

 マルタ観光の必見スポットはヴァレッタに多いが、もう一つはマルタ本島の北西6kmにあるゴゾ島である。この美しい自然に囲まれた島については、次回に詳述しよう。

 

 ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 間もなく83歳になる筆者も20〜30歳若ければ、マルタのパスポートを取得してEU市民になりたいのだが・・・。

 

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| 世界の旅−ヨーロッパ(西欧・中欧) | 20:20 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
新型コロナでさまようクルーズ船を救ったカンボジアの旅(2)
13

 昨年暮れから中国の湖北省武漢市で集団発生した新型コロナウイルス感染は、収まる気配は無く拡大の一途だ。死者は日毎に増え、現時点では1774人、感染者数はなんと7万人を超える。だが、中国共産党が得意とする国家ぐるみの操作で、ひょっとすれば実数は一桁、或いは二桁多いのでは?日本でも13日に80代女性が死亡し、感染者は520人で、中国に続くコロナウィルス大国になろうとしている。

 集団感染の猛威が終息しないのは、集団感染の温床となっている大型クルーズ船が代表例である。たとえば、横浜港沖に停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス号」では、感染者は454人で突出している。この影響を受け、アジアの海域をクルーズ中の大型豪華客船は寄港・停泊を拒否されている。特に、オランダ船籍のウエステルダム号は、日本をはじめ、台湾・フィリピン・グアム・タイが入港を拒否したため、無情にも約2300人を乗せたまま行き場を失った。

 

 

    ウエステルダム号(ネットより転用・加工)          


 その後件のクルーズ船のことが絶えず気懸りだったが、結局カンボジアが同船の寄港を許可し安堵した。13日に南部のシアヌークビル港に到着し、乗船客は首都プノンペンに移動して帰国の途に就いた由。中国とカンボジアの絆は強固だ。中国とは親密な同盟国で、毎年巨額の経済支援を受けている。経済的に恩恵を受けているカンボジアがお返ししたとは言え、同国の英断を讃えたい。さすが輝かしいクメール王朝文化を今に伝える、奥ゆかしい思いやりのある国だ。

 

 斯様に魅力的なカンボジアを、世界遺産のアンコール遺跡や東南アジア最大の湖・トンレサップ湖に興味があり、1994年の初訪問以降2度旅している。その模様は2018年8月17日付け幣ブログ公正が疑われる総選挙が行われたカンボジアの旅(1) 』紹介済みである。今回はウエステルダム号が入港したシアヌークビル、少数民族が住むベトナム&ラオスとの国境付近の旅を詳述しよう。

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 シアヌークビルはプノンペンの南西230kmほどに位置し、カンボジア最大の港町。人口は約19万人で、同国随一のビーチリゾートでもあるが、南国情緒はあまりなく些か期待外れであった。 ソッカー・ビーチ、旧市街の中心にあるプサルー市場やゴールデンライオン広場などを散策したほか、外国人旅行者の多いオーチティル・ビーチでは遊泳を楽しんだ。

 ちなみに、最新情報によれば、2015〜2017年頃から中国の一帯一路構想の影響を受け、中国企業がすさまじいスピードで建設工事を進めているとの由。

 

             −−− シアヌークビル −−−

 

 ゴールデンライオン広場  オーチティル・ビーチ 

 

 一方、カンボジア北東部の標高約600mの山岳地帯にあるバン・ルンは北にラオス、東にベトナムと国境を接する。ラタナキリ州の州都で人口2万人足らずの町は少数民族が過半数を占め、手付かずの豊かな自然を求めて欧米の観光客が多い。町の北端にあるボンカンサイン湖は散策に絶好で、日没時に湖面に映る夕陽が輝くように美しい。町の中心から西へ約2.5kmの小高い山・エイセイパタマ、通称プノンスワイには、体長が10mほどの涅槃像がある。

 町の南10kmにあるクルン族のオートン村で、約1時間半カティエン滝まで大きな象に乗った。象はジャングルに住んでおり、探し出すのに半時間もかかるほどの半ば野性の象だ。原生林が生い茂るジャングルやゴム園、川、道なき道を進んだが、象は途中何度もストップして草を食べる道草をした。過去他の国で随分象に乗ったが、今回のような野性味あふれるスリリングな象乗りは初めてあった。

 

 

バン・ルン:ボンカンサイン湖 オートン村の象乗り

 

 ベトナム国境に近いジャライ族集落では、全長50mほどのロングハウス訪問がお目当てで、数家族20人ほどが仲良く一緒に暮らしていた。バン・ルンの北西35km、サン川沿いの村ベンサイ付近では、タンプーン族のカチョン墓地が見どころである。死者を埋葬する時、水牛を生贄にして数日間酒を飲んで踊る珍しい儀式がある。

 

 

ジャライ族集落のロングハウス  カチョン墓地


  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 日本語や日本文化を教えている中国人留学生の曹くんは、故郷の江蘇省徐州へ春節(旧正月)で帰省し1月下旬に再来日した。しかし、2週間の隔離後もコロナウィルスに感染していないかどうか様子を見ているとの由。彼に会えるのは3月以降になりそうだ

 

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| 世界の旅−アジア | 19:54 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
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