世界の人形館からの夢メッセージ

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ギネス更新(!?)265ヵ国・地域を旅し, Travel is Trouble 痛感
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 少々旧聞になろうが、約3週間前の7月11日に1ヵ月の長旅から帰国した。旅先は、モルドバ、ソチなど黒海沿岸のロシアの街々、全般的に危険といわれるコーカサス地方、イラクのクルド自治区、アブダビなどである。この旅を終え、沿ドニエストル、アブハジア、チェチェン、北オセアチア、タゲスタン、ナガルノ・カラバフ、アジャリア、イラク・クルディスタンの7ヵ国・地域を新たに加えた。これで訪問国・地域の合計は、驚くなかれ265にもなる。
 周囲から冷やかされたり、時には一笑に付されたりもする昨今だが、まんざら悪い気はしない。愈々ギネス記録更新(?!)も視野に入ってきたかも知れないが、申請登録する気持ちは依然として無い。

 因みに、今回の旅の訪問地の概要は以下の通りである。

モルドバ:面積3万3843k屐米本の約1/11)、人口約360万人、ルーマニア系の住民が多くワインが有名。2001年7月以来の再訪。

沿ドニエストル:面積4163k屐米租膰と同じ)、人口約64万人、1990年9月モルドバから独立宣言するも国際的には未承認国家。

ロシア:1969年1月初訪問以降5回目の訪問で、ソチ(ロシア有数の保養地で2014年冬季オリンピック開催地)、ロストフ・ナ・ドナー(カフカス地方への拠点都市でかつては古代ギリシャの植民都市)、クラスノダール(黒海に近い古都でクバーニ地方の中心都市)を回る。

アブハジア:面積8600k屐聞島県と同じ)、人口約24万人、ソチの東隣りにあり1992年7月にグルジアより独立を宣言するも国際的には未承認国家。

チェチェン:面積1万5300k屐粉篌蠍と同じ)、人口約115万人、ロシア連邦内の共和国で独立を目指すイスラム過激派によるテロが多いので知られる。

北オセアチア:面積8000k屐癖叱妨とほぼ同じ)、人口約72万人、ロシア連邦内の共和国で2004年9月ベスランの学校占拠事件で350人以上が死亡した。

タゲスタン:面積3万3843k屐米本の約1/11)、人口約260万人、チェチェンの東隣りにあるロシア連邦内の共和国でカスピ海に臨む。最近自爆テロがあった由。

アルメニア:面積2万9800k屐碧務て擦裡院殖涯)、人口約310万人、世界最古のキリスト教国でノアの子孫と名乗る。1998年5月以来の再訪。

ナゴルノ・カラバフ:面積4400k屐併獲県と同じ)、人口約15万人、1992年1月にアゼルバイジャンより独立を宣言するも国際的に未承認国家。アルメニア人が多く住む。

グルジア:面積6万9700k屐米本の約1/5弱)、人口約430万人、旧ソ連の指導者スターリン輩出と芳醇なワインが有名。1998年5月以来の再訪。

アジャリア:面積2900k屐併綾展の半分)、人口約40万人、過去度々独立の動きはあったが、グルジア領内の自治共和国に踏み止まる。黒海に面して良港スフミを擁す。

イラク・クルド自治区:面積8万k屐米本の約1/5強)、人口約550万人、1970年イラク北部で設置された自治区でサダム・フセイン大統領政権崩壊後は経済発展が著しい。

アブダビ:豊富な石油やガス資源で発展を続けるアラブ首長国連邦(UAE)の首都で人口約200万人、クウェート駐在時代(1974年〜1977年)より度々訪れている。


  
 沿ドニエストル:ドニエストル川  モルドバ::キシニョフ郊外の  ロシア:ソチの黒海ビーチで
  の畔を散策する世界の旅人   美しいカプリアナ修道院    泳ぐワールド・トラベラー

  
アブハジア:ノビー・アフォン僧院  チェチェン:カジノアイム湖   グルジア:ゴリのスターリン
金色ドームと内部壁画が見事    神秘的な美しさを湛える    生家の今は博物館

(1) フライトのトラブル

 チェチェンの首都グロズヌイ〜モスクワ間の便(RUSLINE)が1時間半も遅れ、アルメニアの首都エレバン行きフライトに乗り継ぎ出来ず、モスクワで1泊を余儀なくされた。その際急な話のため、ホテル探しにも苦労した。
 翌日の夜TRANSAERO便に乗ったが、これまた出発が2時間も遅れ、日が変わってやっとエレバンに着いた。しかし、今度はスーツケースが見つからず不着と分かり、まさに散々でショックでもあった。実際に荷物がホテルに届けられたのは2日後。その間着替えもないため裸で寝たほどで、不便なことこの上なかった。
 この異常過ぎるトラブル連発に対し、現地ではもちろん、帰国後すぐに当地の航空券購入先を通じてロシア系航空会社に対し強くクレームした。しかし、上記航空2社からの補償は非情にも一切無かった。

 
 昔はロシア(旧ソ連)の航空会社と言えば、アエロフロート社のみであった。しかし、近年は雨後の竹の子のように新しい航空会社が設立されており、度々乗り継ぎで寄ったモスクワのドモジェドボ空港で様々な会社の機体を見て驚いた。粗製乱造・乱立気味の航空会社には、国際的なルール遵守は眼中に無いようで真に遺憾である。また、道義的な責任の欠如や誠意の無さには呆れ返るほかなく、まったく悲しいことだ。本件のトラブルから、「ロシアは良きにも悪きにも変わった」を学んだような気がする。

      −−− フライト・トラブルの元凶 −−−

  
大幅遅延のため乗り継ぎが  荷物不着で2日間不便  
ドモジェドボ空港前
 出来なかったRUSLINE便    で困ったTRANSAERO便   疲労困憊の筆者


(2)入国やビザ問題


 今回の旅で足を踏み入れたアブハジア、チェチェン、オセアチアなどのコーカサス地方は一般に危険な地域と言われ、我が外務省も渡航延期や退避の勧告を出すほど。その証拠として、日本人はもちろん、今や世界を席巻する中国人すらもこれら地域で見かけることは皆無であった。

 やはりコーカサス地域への入国などは容易ではなく、現地では種々問題が発生した。先ず、ソチから入国したアブハジアではビザが無いため問題になり、粘ったところ首都スフミでビザ取得条件で入国を認めてくれた。
 ボストンマラソンのテロ事件の犯人、若い2兄弟の出身地で脚光を浴びたチェチェンでは、グロズヌイ市内を散策中に警察に職務質問されたほか、チェチェン〜北オセアチアやタゲスタン間の移動では度々検問を受けた。景勝地のグルジアとの国境にも出かけたが、頻繁に厳しい検問を受けた。
 
 チェチェンから北オセアチア入った途端に検問がさらに厳しくなり、2004年9月に学校占拠事件で約350人が殺害されたベスランでは警察に2時間も拘束された。どうも不審者かテロリストではないかと思われたようで、一時はそのまま収監されるのではないかと心配した。
 その後、美しい山並みが続くコーカサス山脈を越え、南オセアチア入りを試みた。しかし、パスポートにアルカイダの揺籃地と見做されているイエメンのスタンプがあることや、ロシアの再入国ビザ切れが問題になった。日も暮れたこともあり、結局入国を断念せざるを得なかった。この間の入国係官たちとの対話は英語が通用しないため、片言のロシア語やアラビア語(係官の中にアラビア語を話すシリア人がいた)で何とか済ませた。

  
チェチェン:グロズヌイ・シティ アブハジア:グルジア 北オセアチア:占拠され
警察の職務質問を受ける    に攻撃された建物   多数死亡のベスラン学校


 この旅で最後の難関になるのではないかと懸念したイラクのクルド自治区は、東京にある日本クルド友好協会の紹介状のお陰で特別入国できた。しかし、滞在中の外出や移動は自治区内に限定され、治安問題もありバグダッドやモスール行きなどは諦めざるを得なかった。
 また、一人旅のため自分を入れた写真を撮る場合は、オートタイマー用の三脚が欠かせない。ところが、エルビル空港で出国の際に三脚を武器と見做され、一方的に没収された。イラク領内ではエルビルは例外的に治安が良いと聞かされてきただけに、一抹の不安を感じざるを得なかった。
 
 しかし、クルド人は老若男女を問わず友好的で人懐っこく、こちらが日本人だと分かると一層親日的になる。撮影中の筆者を見ると近づき、必ずと言って良いほど一緒に写真を撮って欲しいとせがまれたので快諾した。
 また、エルビルのホテルオーナー、ザイトナ氏が親身になって種々相談に乗っていただき、大いに助かり快適な滞在を楽しめたのも忘れがたい。


 なお、最後に立ち寄ったアブダビでは、イスラム教徒にとって重要なラマダン(断食)がちょうど始まり、(摂氏)50度の猛暑の中を観光したせいもあり、お腹を壊すなど体調を悪くして帰国を1日早めたほどだ。
 それにしても、1970年代のクウェート駐在時代から度々訪れ懐かしきアブダビが、かくも大変貌したのが容易に信じがたく、驚きを禁じ得なかった。

   −−− 麗しのイラク・クルド自治区2景 −−−
  
 エルビルの象徴・世界最大    エルビルのファミリモールで   アブダビ:グランドモスク前に
   規模のシタデル(城塞)      若者たちと仲良く       立つワールド・トラベラー


 トラブルと苦しみが種々あった厳しい旅であったが、無事な帰還を何よりも喜んだのは長年連れ添ってきた老妻である。「現役のワールド・トラベラー」とて、76歳という年齢を考えるとそろそろ打ち止めの潮時かも知れない。合掌

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

ワールド・トラベラーの講演会のご案内
 千葉県我孫子南まちづくり協議会主催のサマーフェスティバルで講演
  します。お時間があれば、是非ご聴講下さい。入場無料です。
 日時:2013年8月10日(土)12:30〜13:30
 場所:我孫子南近隣センター・けやきプラザ(我孫子駅前)9Fホール
 テーマ:
ワールド・トラベラーが語る世界の仮面のお話など
 
実際は仮面のほかに、最近の様々な世界のホットなお話をします。

 お問合わせ:我孫子南まちづくり協議会 TEL:
04−7181−1011


筆者(ペンネーム:高やすはる)が著した本が文芸社より発売されています。
 書名は「私はワールド・トラベラー 世界257ヵ国・地域を旅した男」、
  定価本体1、500円+税。最寄の書店でお買い求め、又は注文できます。
  また、アマゾンや楽天ブックスなどのインターネット・ショッピングもできます。
   なお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合、常に在庫が十分あります
  世界の人形館(TEL:04−7184−4745 ) で確実にお買い求めできます。


 尚、本書は単なるトラベルガイドブックではありません。日本の将来を憂い、
 特に三流とも揶揄される日本外交に対し、ズバリ直球でもの申す本物志向
 の提言書でもあります。是非ともご愛読のほど宜しくお願いします。    

      
            表紙カバーと帯                 口絵

ワールド・トラベラーが館長を務める
世界の人形館では、265カ国・地域
  民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、
  照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方は
  ご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。慈善活動につき、入館料は無料です。
  但し、セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。
  TEL:04−7184−4745 又は Eメール: 
ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

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