世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
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ギネス世界記録(?)−255ヵ国・地域制覇への旅(その1)
12

 昨日の文化の日(2012年11月3日)は秋晴れの好天に恵まれ、しかも思い出深い有意義な日となった。と言うのは、箱根駅伝の常連で知られる千葉県・我孫子市久寺家の中央学院大学で、今年4回目の講演をしたのである。

 当日は我孫子市にとり最大のイベントと言われるジャパン・バード・フェスティバル、市内各地区の文化祭など、数多くの催事があったにも拘わらず、我孫子市長の星野順一郎氏、教育長の中村準氏、異色の我孫子市議の掛川正治氏などを含め、多数の人たちが聴講した。また、星野市長からは過分のご挨拶をして頂いた。
 更に、中国、韓国、台湾、ネパールなどアジア系留学生が、受付や写真・ビデオ撮影でお手伝いして頂き多謝している。最後は一緒に記念撮影し、国際親善を深めた。

 ただ、当初のメインターゲットとしていた大学生や高校生など、若い世代の姿がほとんど無かったのは些か寂しさを禁じ得なかった。やはり当市は保守的で、内向き志向の若者が多いのであろうか?或いは日本の若者全体にも当てはまる憂うべき傾向なのであろうか?老い先がそう長くない後期高齢者の身ながら、気懸かりでならない。
  過日突然辞職した石原前都知事の言葉を借りれば、「若い者、シッカリしろ!」と言いたくなる。とにかく、「若者よ!外志を抱け!」を切望したい。
 
 少子化による人口減少や長引くデフレなどによる直面する日本では、明るい将来像を描くのは困難である。また、日中韓との領土問題のほかに、今後はTPP(環太平洋経済連携協定)問題などで外圧は益々強くなるであろう。従い、世界に目を向けざるを得ない厳しい現実を見据え、これからの日本を変革するであろうと期待される若者に対し、外向き志向を是非望みたい。
 元々教育や啓蒙には、時間と忍耐が必要なこと言うまでもない。真の国際化推進のために、根気強く無心無我の境地で限られた余生を捧げたい。

 一方、少々気落ちして講演会場を出ようとした矢先、くれまつゆうかさんという可愛い少女が若いお母さんに連れられてやって来た。全国有数のマンモス校、根戸小学校の2年生で、私の講演を熱心に聴講しメモまでしてくれた。
 実は同校には本年1月に6年生の子供たちに「ケニアってどんな国?」を講義したり、昨春には大地球儀を寄贈もしている。斯様な種まきが結実したのかも知れない。この小さな種まきが決してムダではなかった思うと、無性に嬉しくなった。
 
 さて、講演のテーマは、世界を旅してシリーズの第5弾「ワールド・トラベラーは語る、世界255か国・地域を旅して」。3回に分けて講演資料、想い出の写真などを紹介し、今回はその第一回。この講演直後からギネス世界記録を申請してはとの声がいくつか届けられたが、まだまだ旅を続けたい私には今の所その興味は皆無である。

 なお、メール友の持永相子さんが早速名物のブログ「相子老婆的山南海北的話」で講演の模様をアップされたので、併せご覧頂きたい。
 また、講演資料をご希望の方は郵送(無料)、或いは近くの方はお届けします。ご遠慮なく「世界の人形館」へお申し出下さい。

      −−−−−  講演会場のスナップ −−−−−
   
挨拶される星野市長(左)    熱心に聞き入る聴講者      講演する筆者
 ワールド・トラベラー(右)


   ☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆

中央学院大学あびこ祭・特別講演会                 2012・11 ・3

   ワールド・トラベラーが語る、世界255か国・地域を旅して
                             
                              
癲々治(世界の人形館)

1.はじめに

 
先ずは、本日の講演にお招きいただき、誠に有難うございます。また、このたび野田第3次内閣の郵政民営化・防災担当大臣にご就任の1984年の卒業生、下地幹郎氏を輩出されました立派な中央学院大学で、このように多数お集まりいただき講演できますこと、真に光栄であります。
 
さらに、聞くところに依れば、本学に在籍する学生諸君約3,200人のうち、1割強の約340人が外国人留学生との由。出身国・地域の数は中国、韓国、ベトナム、インドネシア、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、香港、台湾と10もあります。まさに国際色豊かな大学で世界のお話ができますこと、ワールド・トラベラーとして、或いは75歳の後期高齢者として、大いに生き甲斐を感じ幸せです。本日は皆さんから若い世代のエネルギーもいただき、思い切り若返って元気溌剌たる講演をしたいと思います。

 
 さて、私の世界の旅は、総合商社(三井物産)勤務時代の1969年、酷寒の1月にロシア(旧ソ連)の首都モスクワへの海外出張から始まりました。以来およそ44年間も続け、直近の旅は3週間前に帰国しました1か月の個人旅行でした。旅先は、
ニューファンドランド島やノヴァスコシアのカナダ東端地域、大西洋やカリブ海に浮かぶ島々:バミューダ、プエルトリコ、英領ヴァージン諸島仏領と蘭領のセント・マーチン、アンギラ、セント・バーテレミー、アメリカ(マイアミ)、カナダ東部(トロント、オタワなど)です。この旅行後に訪問した国・地域は255にもなり、ギネス記録と噂されていますが、真偽のほどは分かりません。

 この間、様々なハプニングがあった44年間に及ぶ世界放浪の旅でした。特に世界の旅人として今日の私があるのは、1974年〜1977年は激動の中東国クウェート、1979年〜1984年は世界最大のイスラム教国インドネシアという特殊なイスラム圏で生活した貴重な駐在経験に負うところが大です。

 因みに、1970年ごろ海外渡航する場合、米ドルなど外貨携行には制限がありました。商社マンは戦後の右肩上がりの高度成長を支え、我が国のため先兵となって汗を流して輸出振興しました。外貨を稼ぎ出して国のために貢献した商社マンが外貨携行で制約を受けるとは、まさに変な時代でした。

 
 海外出張から始まり、その後の2度の外国駐在や頻繁な業務出張、そしてリタイア後の海外旅行(前半は
団体旅行のツアー、後半は個人旅行)を通じて変わらぬものがあります。それは、私の旅が趣味である世界の民俗人形、紙幣やコインなどのコレクション収集も兼ねていることです。また、イスラムとも縁が深く、普通の海外旅行者とはほとんどすべてが異なるものでした。世界の表裏を半世紀近く直に見聞して来ました数々の実体験をベースにし、短時間ですが、世界が分かるノンフィクションを実利的にお話します

  
カナダ:ニューファンドランド  英領ヴァージン諸島:ヴァ  クウェート:1975年

のグロス・モーン国立公園   −ジン・ゴルダ島のバス  息子達とモスク前で

2.この半世紀に世界で大きく変わったこと

 

今から50年ほど前に商社マンになり、外国とのお付き合いが始まりました。この半世紀は中世なら、一世紀に相当するほどの激動の時代と言えましょう。画期的な世界の出来事や変わり様を私なりに列挙します。

(1) 東西冷戦が終わり、米ソ2強から多極化へ

 第2次世界大戦後はアメリカを中心とする資本・自由主義諸国、ソ連(現ロシア)をリーダーとする共産・社会主義諸国が対立する、いわゆる東西冷戦時代が長く続きました。しかし、1976年7月に私が訪れたベルリンの壁も1989年11月の壁崩壊がきっかけで、1991年12月にソ連が崩壊して冷戦時代は終わりました。これでアメリカが世界で唯一の超大国になり、二極支配から一極支配の時代になりました。その後、1990年代頃から中国、ブラジル、インドなど発展途上国の急激な台頭やロシアの復活があり、これらの国々はBRICs(ブリックス)と呼ばれ、アメリカ一極から多極化時代になりました。この間、ヨーロッパではEU(欧州連合)のような地域統合の動きもありました。また、最近では経済新興国として注目されているのが、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンのいわゆるVISTA(ヴィスタ)です。しかし、近年最大の潮流は世界で2番目の経済大国になった中国躍進で、このままでは昔の米ソ時代に匹敵する米中2強にそりそうな勢いです。
 

(2) アジアの目覚しい発展

第二次世界大戦後アジアとアフリカで多数の国が独立しましたが、当時の両者間にあまり経済格差はありませんでした。多極化が進む現代で目立つのはアジア諸国の目覚しい発展で、その高度成長を支えているのが、人口が世界一の中国(13億4760万人)、第二のインド(12億4150万人)です。特に1974年2月初訪以降6回訪れていますインドは、数十年前は人口増と貧困で苦悩しましたが、今や世界第二の人口が国力となり躍進を続ける中国を追いかけています。観光資源も豊かで、タージマハールなど見どころがたくさんあります。

一方、アフリカは1973年8月エジプトを皮切りに、1978年5月エチオピアなど、最近は昨年11月に南スーダンを訪れてすべての国を回りました。しかし、国民の暮らしは今も昔と同様に貧しく、その主な原因は政治家の利権争いや汚職などです。このアフリカ大陸を中国の首脳が頻繁に訪れ、資源確保などを狙った大規模な開発援助を進めており、今後の動向が注目されます。


  
 旧西ドイツ:1976年   インド:世界で最も美しい  エチオピア:1978年アジ
家族とベルリンの壁観光  とされるタージマハール   スアベバ郊外で子供達
 

(3)   国際通貨の変遷

私が商社マンになり、外国と貿易取引をしました時の機軸国際通貨はイギリスポンドとアメリカドルでした。しかし、1967年ポンドは固定相場を止め、機軸通貨の地位を降りました。代わりに日本円やドイツマルクが国際通貨になりかけましたが、結局ポンドの代役にはなりませんでした。その後、長年1ドル=360円を堅持した米ドルも、1971年8月ニクソン・ショックで固定相場制から変動相場制に移行後は安くなる一方です。最近は360円時代の5分の1近くまで下落して超円高となり、隔世の感があります。

 一方、アメリカに対抗してヨーロッパの国々が1999年ユーロという単一通貨を導入、2002年から出回りましたが、昨年よりギリシアやスペインなどの財政や金融の不安でユーロは非常に安くなっています。今後はドルを中心にし、中国元の国際化が焦点になりますが、政府の厳しい為替管理がネックのようです。

 因みに、昨今の円高は輸出には不利ですが、メリットもあります。最近ソフトバンクがアメリカの携帯電話会社を201億ドル(約1.6兆円)で買収すると発表し、携帯電話では世界3位に進出する見込みです。歴史的な円高の今だからこそ可能な買収で、暫らくこのような大型買収が続くでしょう。

 

(4)  地球温暖化

時々寒い冬もありますが、一般に地球温暖化が進んでいます。この温暖化は砂漠化や異常気象などの原因になるなど、人類にとって深刻な問題です。2000年11月アフリカ中央部のチャドを旅行し、目的はアフリカで4番目に大きい湖・チャド湖の観光でしたが、なかなか湖に到達しませんでした。砂漠化で湖の面積が昔の約1/10に縮小し、湖岸が後退したためです。
 また、1997年8月と2003年8月に訪れたグリーンランド
では日中は汗をかくほど暑く、名物の氷山や氷河もかなり溶けていました。南極でもオゾン層の破壊による温暖化で大陸を覆う氷が溶け、太平洋などで海面上昇しています。2002年11月に訪れたツバルは平均海抜が2m以下で、国土の一部が水没して無くなりつつあり、国外移住計画があります。

 

3.世界の国の数

 

大陸名

大洋州

アジア

(中近東
含む)

欧州

米州

(北米・
中南米)

アフリカ

合計

国の数

14

46

46

35

54

195

 

国際的に認められている世界の国の数は、上記の通り昨年7月9日に独立した南スーダンを含め195です。従って、日本を除くと、194国になります。私はすべての国と59地域を訪問済みですが、実際は196国を旅しています。2つも多いのは実効支配の国々、北キプロスと西サハラがある現実です。日中韓で争点の尖閣諸島や竹島問題も、この実効支配が絡みます。実は世界に実効支配下にある国や地域が数多くあり、その大半を巡り熟知しています。ご関心があれば、別の機会にお話します。
   
 グリーンランド:2003年  西サハラ:ダフラのホテル       ツバル:沈み行く
  イルリサット氷河を遊覧      で女性従業員と共に           テプカ・ビリビリ島 

 ところで、私には「ワールド・トラベラー」というニックネームがありますが、これは1996年7月北極点クルーズに参加しました際にアメリカ人旅行者からもらった称号(?)です。このクルーズで100
国以上出かけたと豪語する米国の旅人と知り合い、珍しい国々、例えばアフリカ諸国について訊ねてみました。しかし、答えがあやふやなので問い詰めつめると、アフリカ大陸はほとんど行っておらず、訪れた地元のアメリカの州を国としてカウントしていることが分かりました。確かにアメリカ人に出身国を聞くと、州自体が日本より広いためかアメリカ合衆国と言わず、テキサス、カリフォルニアなどと州名で答える人が多いようです。

                                     (続く) 
   ☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆

 
私のプライベート・ミュージアム
界の人形館では、255ヵ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、壷、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを展示しています。ご興味ある方はご遠慮なくご来館下さい。お待ちします。但し、セキュリティなどのため、下記要領で予約をお願いします。
 TEL&FAX:04−7184−4745

講演を引き受けます。
 世界に関する事であれば、旅行、文化、芸術、宗教、歴史、国際情勢、外交、政治、民族、グルメ、環境など、ワールド・トラベラーとして何でも講演します。ご希望があれば、ご連絡下さい。慈善活動のため、謝礼は不要です。尚、ご依頼の趣旨が講演者の理念などに合致しない場合は、誠に勝手ながらお断りすることもあります。予めお含み置き下さい。


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    高さんこんにちは
    ほんとに御無沙汰しておりました

    講演の事、相子さんのブログで拝見致しました
    こちらで内容を拝見させていただき
    興味深く拝読いたしました

    ギネスの登録には申請されませんの?(*^_^*)
    | Hulaさん | 2012/11/05 12:08 PM |
    Hulaさん
    ご丁寧なコメントを多謝します。
    こちらこそご無沙汰していますが、お変わりありませんか?
    「継続は力なり」を念頭に世界を放浪して来ましたが、
    むしろ「継続は成果なり」の方が適切かも知れません。
    ギネスの登録の件、知人に強く勧められていますが、小生はその気持ちは現時点では皆無です。
    と言うのは、まだまだ行きたい未知の地があるからです。
    ひょっとすれば、畳の上で来世に行けないのでは?と思う時があります。
    ご希望なら、講演資料一式を郵送します。ご遠慮なくお申し付け下さい。

    | | 2012/11/05 6:35 PM |
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