世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
<< ケニアサファリ (その1)−「留学生が先生」を根戸小学校で講義 | main | 真実一路の純粋な横芝光町長の壮絶死 >>
ケニアサファリ (その2)− 近代的な街並みもある野生動物の王国
10

 前回のケニアサファリ(その1) で紹介した我孫子市立根戸小学校の講義では、先生も子供たちもケニアは野生動物が多い国と想像していたようである。前回のブログを見た人たちのコメントも、同様であった。今回はケニアの実像を具体的にお話したい。

 ケニアの一般的なイメージは、どうも「野生動物の王国」のようだ。それは事実である。しかし、「大都会から氷河まである、赤道直下の野生動物の王国」の方がより正確であろう。大都会とはナイロビで、赤道上に位置するケニア山の標高が5199mもあり、その頂上には氷河もある。

 首都ナイロビの人口は今や340万人を超え、初訪問時の約18年前(1994年7月)に比べて100万人以上も増えている。人口増に比例して車も急増し、このため朝夕のラッシュアワー時の交通渋滞は深刻である。
 
 英国風ながら近代的な趣のナイロビ観光は、街のほぼ中心にあるシティ・スクエアからのスタートをおススメしたい。この広場に円筒形のお椀を伏せたような形のビル、ケニヤッタ・インターナショナル・コンファレンス・センター(KICC)が建つ。36階建ての屋上の展望台に上がると、概ね都市計画されて整備された市街地が一望でき、この街の様子が良く分かる。他に展望ポイントとしておススメできるのが、KICCから500mほど西へ行ったところにあるウフル・パークの展望台。モダンな高層ビル群をバックにして、バッチリと記念撮影に最適。
 活気があり雑踏する街中では、タウンの商業街にあるシティ・マーケットが面白い。ケニアらしいお土産を買うなら絶対にここがイチオシだ。入口付近には花屋さんが営業しており、目にも鮮やかな花が彩りを添える。

 暑いはずの赤道近くに位置するにも拘らず、海抜1700mほどの高原にあるナイロビは涼しい気候なので快適。しかし、南アフリカのヨハネスブルグと同様に治安が悪いと言われる。日中でも昼の休憩時にはウィンドーに鉄格子がはめられ、二重ロックを掛ける商店が多い。冷える夜間になると、オーバーを着込んだガードマンが夜警する。昼間は賑やかな街の中心でも、夜になると人通りがぱったり絶える。特に夜間は照明が暗いので、危険な外出は控えた方が良い。
 
 一方、市外では、南西15km郊外にあるジラフ・センターが必見。キリンと目線が合うような高さの建物に入ると、人懐っこく観光客にすり寄って来る。餌をやろうとすると、長い首を伸ばしてペロッと食べる。長い舌に直接餌を与えられるのが珍しく、近くで見るキリンの目はとても愛くるしい。間もなく後期高齢者になる筆者には5人の孫がいるが、図体の大きな長身の孫のようなものかも知れない。

  
ナイロビのシティ・スクエア ウフル・パーク展望台より ジラフ・センターで
  中央のタワーがKICC  ナイロビの高層ビル群を望む キリンに餌をやる


 さて、ケニア観光の醍醐味は、なんと言っても様々な野生動物を観察するサファリである。サファリとは元来スワヒリ語で「旅」を意味するが、これが転じて文豪ヘミングウェイが楽しんだ狩猟旅行となり、現在では野生動物を観察する意味で広く使われる。サファリにもいくつかある。最もポピュラーであるのが、サファリカーに乗って観察するドライブ・サファリである。
 現地ではむしろ「ゲームドライブ」という言葉が使われ、筆者もこのサファリを堪能した。ほかに、事故の危険があるとも言われるバルーン・サファリ、ボート・サファリ、カヌー・サファリ、手軽なウォーキング・サファリなどがある。野生動物たちは日中昼寝をして姿を見せないので、サファリの時間は早朝と日没前の1日2回が普通。また。許可された地点以外は車外に出ることは厳禁である。

 43年以上にわたり世界245カ国・地域を旅し、アドベンチャー好きの私ことワールドトラベラーは、アフリカ大陸でも数多くの国でスリリングなサファリを体験してきた。
 例えば、ケニアのほかに、タンザニア、ウガンダ、マラウィ、南アフリカ、ボツワナ、ザンビア、ナミビア、マダガスカル、カメルーンなどアフリカ諸国のほかに、マレーシア(ボルネオ島)、ネパール(チトワン)、バングラデシュ(スンダルバンズ国立公園)、ブラジル(パンタナール)、ルーマニア(ドナウ・デルタ)などの他の大陸もある。
 これらのサファリの中でも、とりわけ、世界でわずか600頭しかいないマウンテン・ゴリラ探検をウガンダで挑戦したのが忘れ難い。また、南極や北極に出かけてペンギンやセイウチなどを観察したクルーズも広義のサファリに入ろう。
 
 しかし、野生動物の種類と生息数が圧倒的に多く、確実に観察できる点で群を抜くのがケニア。このサファリを目当てに同国を訪れる外国人観光客はおよそ100万人/年。地下資源に乏しいケニアにとっては、重要な外貨獲得源になっている。

 中でもマサイ・マラ国立保護区はケニア随一で、ナイロビからほぼ西へ250kmに位置する。到着後すぐに誇り高き戦士マサイ族が歓迎の踊りを披露してくれた。
 面積1840k屬和膾緝椶汎韻犬如見渡す限りのサバンナ(草原)が広がる。草食獣の大群が多いために、ケニア最大のライオン生息地になっている。ほかに、シマウマ、トムソンガゼルやインパラのレイヨウ類、バッファロー、ヒョウ、ゾウ、ハイエナ、キリンなどを興味津々且つエキサイティングに観察した。
 圧巻はやはりライオン。ハンティングした獲物をバキバキと噛み砕くようにして食べ、
タイミング良くカップルの交尾のシーンにも出くわした。

              −−− マサイ・マラ国立保護区のサファリ −−−

  
  右端がサファリカー    ハンティングの機を窺うヒョウ      象のファミリー
  左端が食事中のライオン         


 次にマサイ・マラとあまり遜色ないのが、ナイロビの南230kmにあるアンボセリ国立公園。面積は400k屬砲睨たないが、ヘミングウェイがこよなく愛したアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5896m)の麓に広がる。実はキリマンジャロの頂上はタンザニア側にあるが、ケニアのアンボセリ側から見る姿が最も美しいと言われる。
 ゾウ、キリン、シマウマなどの大型獣が多いのが特色で、後方に聳えるキリマンジャロと織り成す景観は雄大そのものである。特に夕暮れ時ゾウのファミリー10頭ほどが黙々と家路を急ぐ光景は、一幅の絵を観るようで印象的であった。

 サファリはサバンナだけではなく、ナイロビの北にある大地溝帯の湖でもエンジョイ出来る。1994年7月に訪れたナクル湖国立公園では、薄ピンク色をした数百万羽ものフラミンゴ、ペリカン、イボイノシシなどを観察。フラミンゴの大群が生息するのは餌のためで、アルカリ性でソーダ灰の湖であるからだ。その名前の通り2対のイボを持つイボイノシシは、親子連れで尾をピンと立てて歩く姿がユーモラス。
 一方、ボートサファリをしたナイバシャ湖はカバが多く、水鳥の宝庫として知られる。

 因みに、サファリをするために泊まった場所は、見晴らし抜群で設備も良いロッジであった。特にマサイ・マラのマラ・セレナ・サファリ・ロッジは海抜1707mの丘陵の上に建っており、マサイ住居風のコッテージなどから見渡す眺望はケニアで一番ではないかと言われるほど素晴らしい。

  
   アンボセリに立つ筆者       ナイバシャ湖のカバ     マラ・セレナ・サファリ・ロッジ
  背後はキリマンジャロ
 
 サファリの話を続ければ限が無いほどネタがあるので、今回はこれぐらいにしたい。
最後に、あまり知られていない多様なケニアの別な顔を紹介する。
 
 先ず、ケニア最大の港町、モンバサ。インド洋に面する小島で、人口約70万人は同国第二の大都市である。昔からアラビア半島諸国との交易が盛んな一方、かってポルトガル支配の拠点になった砦フォート・ジーザスが奴隷貿易の拠点にもなった歴史を持つ。名物の三輪タクシー、トゥクトゥクで向かった旧市街はアラビアとスワヒリの香りが漂い、これがケニアかと見間違うほど別世界に迷い込んだような錯覚に陥る。
  インド系の会社や商店、ホテルなどが多いのが特徴で、ナイロビとは異質である。
気候も涼しい首都に比べ、湿度が高くて蒸し暑い。

 このモンバサから北東方向にあるマリンディまで約100kmのインド洋沿岸は、ワタムなどで美しいビーチが延々と続き、通称ケニア・コーストと呼ばれる。さんさんと降り注ぐ太陽の下、遠浅の真っ青な海原、歩くとキュッキュッと鳴くキメの細かい砂浜がどこまでも続く。遊泳はもちろん、シュノーケリングやダイビングも可能。
 このコーストラインの途中には、13〜15世紀に栄華を極めたスワヒリの都市遺跡、ゲデ遺跡がある。今は訪れる人も少なくて侘びしい佇まいだが、 巨大なバオバブが遺跡を呑み込むようにして立つ様は、いやが上にも旅情をそそる。
 
 終点のマリンディは高級リゾート地として有名だが、かってはポルトガルの航海者バスコ・ダ・ガマも寄った港町。このあたりまで北上するとイスラム色がさらに強くなり、町中にあるモスク(イスラム教寺院)が立派である。

  
 モンバサのフォート・ジーザス    ワタムのビーチで泳ぐ    ゲデ遺跡の王宮跡
      子供たちと仲良く


  以上のほかにも記述したいこと、例えばケニア料理などのグルメ、英国植民地時代などの歴史、アフリカとアラビアがミックスしたスワヒリの文化など多々ある。しかし、
今回は勝手ながら省き、いつか他日にその機会を作りたい。(但し、リクエストがあれば早めに紹介する事もあります。)

  ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

予告
  2月11日(土)午前11時30分〜12時放送の葉テレビ「サタデ ー
 千葉プロジェクト
」に、ワールド・トラベラーが出演します。是非ご視聴下さい。
  (急遽放送時間が変更されましたのでご注意下さい)


小生のプライベート・ミュージアム、世界の人形館では、245カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、壷、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを展示しています。ご興味ある方はご遠慮なくご来館下さい。お待ちします。但し、セキュリティなどのため、下記要領で予約をお願いします。
 TEL:04−7184−4745  又は  Eメール: 
ko-yasu@maple.ocn.ne.jp


 Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved 

| - | 01:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
スポンサーサイト
0
    | - | 01:51 | - | - | - | - | ↑TOP
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://abiko8524.jugem.jp/trackback/43
    トラックバック
    PR
    PROFILE
    LINKS
    CALENDAR
    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    << September 2017 >>
    SELECTED ENTRIES
    CATEGORIES
    ARCHIVES
    新着コメント
    • 「世界の人形館」の近況:Japanese World Doll Museum [Abiko Japan]
      (09/10)
    • 「世界の人形館」の近況:Japanese World Doll Museum [Abiko Japan]
      相子 (09/09)
    • 大洪水に見舞われたテキサスの旅
      (09/06)
    • 大洪水に見舞われたテキサスの旅
      相子 (09/05)
    • 北朝鮮のミサイル発射計画の標的になったグアムの旅(2)
      高 (09/01)
    • 北朝鮮のミサイル発射計画の標的になったグアムの旅(2)
      相子 (08/31)
    • 夏の花と花火を愛で過ぎ行く夏を想う
      (08/13)
    • 夏の花と花火を愛で過ぎ行く夏を想う
      相子 (08/11)
    • 北総の小江戸「佐原」の景観散歩とヨーロッパの水郷
      ワールド・トラベラー(高) (06/28)
    • 北総の小江戸「佐原」の景観散歩とヨーロッパの水郷
      相子 (06/27)
    MOBILE
    qrcode