世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
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ケニアサファリ (その1)−「留学生が先生」を根戸小学校で講義
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 今年の冬はとにかく寒い。5日前に降った雪も積もったままで、なかなか消えそうにない。この調子では、春到来は例年より遅れそうだ。

 一昨日の1月25日午後ケニアの様々なコレクションなどを携え、妻と一緒に千葉県・我孫子市立根戸小学校を訪れた。校舎の日陰になった細い道を歩いて校舎内に入ったが、雪で凍てついた道は危険で何度も滑り転びそうになった。
 根戸小学校の児童数は1300名近くで、千葉県でも1、2を争うマンモス校である。同校を訪れたのは、私ことワールド・トラベラーが6年生の子供たちにケニアのお話をするためであった。

 講義する「留学生が先生」は国際理解推進の学校プログラム。我孫子市教育委員会が主催し、AIRA我孫子市国際交流協会)が後援している。間もなく後期高齢者になる筆者はスペイン・トルコ・韓国・エストニアなどの若い留学生に混じり、”一日留学生”或いは”一日ケニア人”になったつもりで講義した。
 また、テーマについては、245国・地域を制覇した証として、どの国でもお話出来ますと太田悟校長にお約束した経緯があり、同校が指定したケニアを引き受けた。

 心配そうに妻も見守る中を利発な皆川真由美先生が担任する6年4組の教室で、午後2時から1時間ほど講義した。黒板の周りには、ケニアならではの木彫り人形やヒョウの剥製毛皮、絵画、紙幣とコイン、Tシャツのほかに、磁石で浮く地球儀などの小道具を配した。そして教壇の真ん中には、私が昨春に我孫子市内の小中学校19校に寄贈した最新の大きな地球儀が置かれていた。昨年4月下旬に我孫子市教育委員会で地球儀を寄贈してから約9ヵ月、久し振りの再会で懐かしい。

   
   筆者寄贈の地球儀   我孫子市立根戸小学校   マサイ族の木彫り人形

 講義当日に皆川先生や受講した子供たち(10人)に配った資料の要旨を以下紹介する。
 

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆  

                                           2012・1・25
             
ケニアってどんな国?
                              世界の人形館  癲々治 

1.はじめに

 

 私が初めて外国へ出かけたのは、43年前です。今まで245の国・地域を訪れましたが、今日は大好きな国のひとつ、東アフリカの中心になる国ケニアを楽しく面白くお話します。
 

2.ケニアへの旅行回数と訪問地

 

 合計3回旅行。訪問地は次の通り、位置は次ページの地図を見て下さい。 

●1994年7月:近代的な首都ナイロビ、野生動物の数ではケニア随一のマサイ・マラ国立保護区、ナクル湖国立公園、ナイバシャ湖

●2000年9月:ナイロビ、アフリカ最高峰キリマンジャロ(標高5895m)山麓に広がるアンボセリ国立公園

●2011年11月:ナイロビと郊外、ケニア第2の都市で港町モンバサ、インド洋に面し美しいビーチが多いケニアコースト、マリンディ
 

3.ケニアの基本データ

 
位置
 日本から南西へ約1万1300Km、ドバイ経由で約24時間

面積 58万2650k屐米本の約1.5倍、世界で46番目) サバンナ(草原)の高地が多い
人口 約4,000万人(日本の約3分の1、世界で33番目) ナイロビは約340万人
言葉 スワヒリ語が公用語、英語もよく使われる(昔イギリスの植民地であったため)
民族 キクユ族21%、ルヒヤ族14%、ルオ族13%、カレンジン族12%など約40の部族、インド系も多い (欧州系の白人は数万人程度)
気候 赤道直下にあるので平地や海岸沿い(モンバサなど)高温多湿だが、ナイロビなど国土の大部分は標高1200m以上の高地のため涼しく、人間も動物も過ごしやすい。
資源 コーヒー、紅茶、観光  大統領 ムワイ・キバキ
国旗 
4色からなり、上の黒は国民、真ん中の赤は独立のときに流された血、つの白線は平和、下の緑は豊かな大地、中央にあるのはマサイ族(少数民族、世界に知られる勇者)の盾と槍で自由を守る象徴を表す。 

                
有名人
ジョモ・ケニヤッタ:キクユ族出身の初代大統領。ケニアの経済を発展させ、東アフリカの地域大国にした。

ワンガリー・マータイ:アフリカ女性として初めてノーベル平和賞を受賞し、「もったいない」運動で有名になった。昨年(2011年)死去。
バラク・オバマ米国大統領:ハワイ生まれだが、父はケニアの経済学者、母はイギリス系 のアメリカ人。
 マラソン選手:ワンジル(日本で学び・働き、北京オリンピックで優勝) ヌデレバ(世界選手権2回優勝、39歳の女性ランナー)


  
講義を熱心に聞く子供たち   首都ナイロビの    マサイ・マラ国立保護
                   近代的な街並み    区で観察したシマウマ


4.訪問地などの写真紹介

ナイロビ:シティ・スクエア、シティ・マーケット、ジラフ・センターなど
マサイ・マラ:サファリカーでライオン、シマウマ、ガゼル、バッファロー、ヒョウ、ゾウ、ハイエナ、キリンなど観察
ナクル湖:フラミンゴ観察、ナイバシャ湖:ボートサファリでカバ観察
アンボセリとキリマンジャロ山麓:
サファリカーでゾウ、シマウマ観察、マサイ族に出会う
モンバサ:世界遺産フォート・ジーザス、タスクスとトゥクトゥク
ケニアコースト:
ワタムビーチで遊泳、ゲデ遺跡
マリンディ:モスク

グルメ: ウガリ(ケニアのご飯)、ナイロビのレストラン、シーフード

 

5.簡単なスワヒリ語会話はよく使われる単語、数詞は省略)
 

日本語

スワヒリ語

おはよう、こんにちは

◆ジャンボ

げんきですか?

ハバリ ガニ?

げんきです

ンズリ

さようなら

クワ ヘリ

ありがとう

◆アサンテ

どういたしまして、どうぞ

カリブ

OK(いいよ)!

サワ サワ

だいじょうぶ(もんだいない)!

◆ハクナ マタタ

ゆっくり

◆ポレ ポレ

いくらですか?

ベイ ガーニー?

 
6.ケニアの地図

  
   


   
  講義する世界の旅人   アンボセリ国立公園の  アンボセリ付近でマサイ族の
                   ゾウとキリマンジャロ     若者に出会い、暫し談笑 

                    
(続く)


   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 


 講義前の学校との打ち合わせで、用意した資料にふり仮名が必要かどうか聞いた所、レベルの高い子供たちが多いので必要ないとの由。講義を始めてみると、やはりその通りであった。10分ほどの質問時間ではたくさんの活発な質問が浴びせられ、こちらがたじたじになるほど。IT情報化時代、今どきの子供たちは、インターネットなどでかなり専門的に調べて来るらしい。
 講義が終わると、珍しいヒョウの剥製毛皮を頭に被ったり、磁石で浮く地球儀をなんとか浮かそうと必至になって遊ぶ姿は、矢張り無邪気な子供たちだ。ふっと年ごろが同じくらいの、5人の孫たちを想い出した。

 ただ、頭の良い優秀な子供たちが多い反面、”ケニアは面白い国”とか、”外国を旅したい”とかの類の気持ちが表情や態度にあまり出ないのが少々気になった。そこで皆川先生にそれとなしに聞いてみると、次のような返事をメールでもらった。
 
 「先日は、ケニアに関して貴重なご講義をいただきありがとうございました。写真や人形など、視覚的な資料が子どもたちには興味深かったようです。私自身も、大変勉強になりました。ケニアは正直、華やかな国だと思っていなかったのですが、あんなに栄えている都市があるのだと実感できました。
 また、野生動物との距離にも驚かされました。子どもたちの無垢な質問に、ご丁寧にお答えいただきありがとうございます。早速子どもたちに伝えます。後ほど、お礼のお手紙をお渡しします。お目通し頂けたら幸いです。よろしくお願い致します。
根戸小学校 6年4組担任 皆川 真由美」
 

 
上記の先生のメールを受け取り、肩の荷が下りてホッとした。時間を掛けて厳選した38枚もの写真や人形が、ケニアらしい臨場感を演出し、興味を持たせたのであろう。講義を受けた子供たちの中から、将来海外に雄飛する人材が輩出できれば本望だ。常日頃は口癖のように言っている「我孫子市の真の国際化推進に貢献」のために、半歩、いや一歩前進したかも知れない。

 最後にこのような講義の場を与えて頂いた根戸小学校の太田悟校長先生の英断に、深く感謝の意を表します。誠に有難うございました。

         
        マサイ・マラで狩りをした             ナクル湖のフラミンゴ 
       ライオンが食事中                      

 次回のブログ、ケニアのサファリ紀行(その2)では、サファリなどの模様を詳しくお話したい。乞うご期待!

 ______________________________________


予告!2月11日(土)午前9時30分〜10時に放送の千葉テレビ「サタデー千葉プロジェクト」に、ワールド・トラベラーが出演します。是非ご視聴下さい。

小生のプライベート・ミュージアム、世界の人形館
では、245カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、壷、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを展示しています。ご興味ある方はご遠慮なくご来館下さい。お待ちします。但し、セキュリティなどのため、下記要領で予約をお願いします。
TEL:04−7184−4745  又は  Eメール:
ko-yasu@maple.ocn.ne.jp


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    高さん  子ども達に大きな刺激を与えたようで、とても良い時間をお持ちになりましたね。子どもの心は柔軟ですから、国際化への第一歩を子どもなりに感じていると思います。
    | 持永あい子 | 2012/01/28 9:21 AM |
    あい子さん
    早速のコメントを多謝します。
    おっしゃる通り、子供たちに刺激を与えた同時に、
    小生も子供たちから刺激を受け、少々若返りました。
    国際化推進の道程は遠いですが、
    一歩、一歩の積み重ねが近道のようです。
    | 高 | 2012/01/28 10:40 AM |
    高さん、こんばんは。
    ケニアは、オバマ大統領の父上の母国だったんでしたね。
    私のいとこがケニアに獣医として赴任しましたので、
    ケニアは実際どんなところかなあと思っていました。
    ケニアの国の様子がよく分かります。
    根戸小の子供たちも興味深かったことでしょう。
    お疲れさまでした!
    | 藤田美和子 | 2012/01/30 12:25 AM |
    美和子さん
    いつもまめにコメントして頂き、深謝します。
    いとこの方がケニアで赴任中に獣医とは、驚きですね。
    その獣とは、まさかライオンやハイエナ(?!)では。
    帰任されましたら、ぜひ現地の診察報告を聞きたいですね。
    所で、2月11日(土)の千葉テレビ、出来れば観て下さい。
    ダメでしたら、後刻DVDを送ります。
    | 高 | 2012/01/30 9:19 AM |
    根戸小学校でのケニアについての講義のブログを拝見。
    我孫子市の子どもたちの国際化推進に貢献されましたね。
    お疲れさまでした。
    このような異文化を学ぶ機会が継続的に設けられ、
    さらに他の学校にも伝播されるといいですね。
    ありがとうございました。
    | 伊藤 | 2012/01/30 5:27 PM |
    ご丁寧なコメントを頂き、有難うございます。
    講義直後は不安でしたが、日毎に小生講義の評価が高まっているそうで、
    実のところホッとしています。
    継続は力なりと言われます。
    おっしゃる通りで、他校からも講義依頼がありそうな雰囲気です。
    また、講演や講義が決まりましたら、ご連絡致します。
    | | 2012/01/30 5:54 PM |
    おはようございます。

    講義の雰囲気が伝わってきて、上の子の時もこういう講義があればいいのに…と思いました。
    良い体験ですね!
    写真で見ると、6年生の人数の少なさに驚きました。高学年は1クラスあたりの人数が少ないんですね。

    明日ですが、病院に行く予定ですが多分その時間は家にいるのでテレビを見ることができそうです。

    我が家はすでにインフルエンザにかかりました。
    高さんご夫婦も気を付けてお過ごしくださいね。
    | 塚本 | 2012/02/03 6:43 AM |
    塚本さん
    いつも暖かいコメントをいただき、本当に有難う!
    上の坊が6年生になるまで長生きしていれば、
    講義するチャンスはあるでしょうね。それまでガンバリます。
    6年生は5クラスありますが、1クラスは30人ほどです。
    1、2年生になると急に増え、7〜8クラスもあります。
    ケニアの講義を聞いたのは10人ほどですが、
    スペイン、トルコ、ブラジル、韓国などは15〜20人ほどいたようです。
    やはりケニアは子供たちには特殊な国のためか、人数が少なかったようです。
    しかし、ケニア組は予習をシッカリしており、好奇心が強い印象を受けました。
    なお、小生出演の千葉テレビの放送は2月11日(土)と聞いています。
    | 高 | 2012/02/03 10:31 AM |
    大丈夫ですよ、高さん元気ですから^^。
    是非うちの子の時も講師お願いします。

    国別に分かれての講義だったんですね。
    ケニア組は予習するなんてすごいですね!

    テレビの件、1週間違えていました。
    来週ですね、了解しました。
    | 塚本 | 2012/02/03 12:42 PM |
    美恵さん
    坊やの時の講師の件、了解しました。
    坊やが講義を受けたい国は、どこになるのでしょうか?
    今の子供はインターネットなどで調べる子供が多いようです。
    しかも根戸小学校は偏差値の高い子供たちが多く、
    その大半がアクア・レジデンスなど大型マンションに
    住んでいると、校長先生が言っていました
    ご参考まで。
    | 高 | 2012/02/03 3:54 PM |
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