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天国へ旅立った妻との想い出
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 見合い結婚して満55年になる直前の12月12日午後3時18分、妻は長年の闘病も空しく永眠した。死亡診断書に記載の死因は、アルツハイマー型認知症。約5年前に入院したが、脳の萎縮が進む一方のため食事が口から摂れなくなり、2年半前からIVH(中心静脈栄養)のカテーテル留置医療を受けていた。1年前後で他界するのが普通のようだが、病院の主治医も驚くほど延命を続けた。だが、3年目を迎えた今年に入ると絶えず熱を出し、低空飛行を続けて時間の問題となった。臨終の直前は安らかではなく、息遣いも荒く壮絶な死に様であった。しかし、最期を看取ることができ、夫としての務めを果たせのはハッピーとせねばなるまい。

 妻は50歳の時に胃ガンで手術し、67歳の時に2度めの手術は子宮ガンであった。一方、60歳過ぎからアルツハイマー型認知症の症状が出始め、後にパーキンソン病も患っていることが分かった。また、50歳代に難聴が目立ち始めたほか、骨粗しょう症なども患った。まさに「病のデパート」と言った感じで、様々な病魔が彼女を襲った。にも拘わらず、60歳代前半までは大好きなバレーボールを続け、ママさんバレーボール全国大会の千葉県代表として何度も出場した。温和な外見に似ず、負けず嫌いの頑張り屋であった。しかし、さすがに病魔に勝てなかった次第で、享年77歳は人生100年時代の折柄早すぎるかも知れない。

 

      −−− 半生を捧げたバレーボール −−−

  

1996年12月静岡市の 2005年11月福岡市のネンリンピックふくおか

  全国家庭婦人大会      (筆者も同行した)

 

 4日後に通夜、5日後に葬儀が柏市で行われた。妻の葬儀などが恙無く終わり、忙中閑ありだ。ホッとはしているが、空虚感も漂う不思議な景色が広がる。今生の妻との永遠の別れのセレモニーでは、様々なハプニングがあった。先ず私事で恐縮だが、事情あって10年間も会えなかった長男側の3人の孫に再会できたのだ。頻繁に会っている次男側の2人の孫、合わせて5人の孫に囲まれた時は、82年の人生で最高の至福。これも亡き妻の企画・演出であろう。大学生や高校生になった彼らの将来が楽しみである。また、千葉県議会の今井勝副議長やカフェRainbowの星野真弓さんなど親しいFB友が多数、ご多忙にも拘わらず参列して頂いた。

 

 

  柏セントラルホール  5人の孫たちに囲まれた筆者


 しかし、最大のハプニングは、私が日本語などを教えている中国人留学生、曹偉光くんの飛び入り参加である。江蘇省の徐州出身の23歳の大学院生で、日本の文化や伝統なども学んでもらうため、特別に声掛けしたものだ。当日は親族扱いで葬儀に参列してもらい、火葬場では亡き妻の骨を拾い、最後は精進落としの会食で5人の孫たちと歓談した。奇しくも初孫が彼と同年で、話が弾んだようだ。曹くんにとっては滅多に回り逢えない貴重な体験になり、日中友好推進のささやかな一助になれば幸甚である。

 

 

FB友の星野さん一家と歓談 孫たちと一緒の曹くん(左端)

 

 葬儀が終わって時間が経つにつれ、永遠に旅立った妻との懐かしき想い出が走馬灯のようによぎるが、特に夜になると悲しく切なくなる。思い出深い、筆者との楽しかった(と故人が思う)海外旅行のスナップの一部を紹介しよう。

 

 

 1998年8月バルト海を   1996年1月フィジー旅行

   クルーズ      フィジー人の歓迎を受ける

 

 2001年2月台湾へ旅行   200年4月イタリア旅行

 アミ族の衣装を着る   ローマのトレビの泉で

 

 最後に、喪主である筆者の御会葬御礼の「お礼の言葉」を、恥ずかしながら以下披露する。

 

『 ヒサ子 頑張ってくれてありがとう また夫婦になろうな 』

 妻との出会いは、55年前のお見合いでした。素朴な一面とえくぼが可愛い笑顔に惹かれ、結婚しました。第一印象と変わらず温厚で控えめなところもあれば、明るく少し強情なもあり・・・様々な表情を見せてくれる妻との日々は、とても楽しいものだったと振り返っています。専業主婦として息子2人を育て上げ、家をしっかり守りつつ、趣味も満喫していた妻。刺繍や料理を楽しみ、バレーボールに情熱を注いでいました。50歳の時に胃がんの手術を受けた後も続け、千葉県代表としてママさんバレーボールの全国大会に出場したほどです。その活躍ぶりに驚くと同時に、本当に頑張り屋な妻だったと改めて感心します。

   その後も様々な病魔に襲われ、がんの手術に2度耐えながらも家庭を良く守り、ワールド・トラベラーとして世界を旅して来た勝手気ままな私を支えてくれました。頑張った分、どうかゆっくり休んで欲しい。そして生まれ変わったなら、また夫婦になろう。今生では認知症のため互いに辛い思いを

したから、次は身も心も元気なままで、大好きなクウェートやドバイへもう一度行こう、南極にも連れて行ってあげたい・・・今はただそう願うばかりです。(後略)』

 

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