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恒久的に登山が禁止されたエアーズロック(ウルル)の想い出
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 オーストラリア観光の目玉である世界最大級の一枚岩「ウルル」(エアーズロックは英語名)への登山が、昨25日夜から恒久的に禁止された。登山が最後に認められた同日には、閉鎖直前まで数百人の観光客がウルルに登った。最後の登山者らは日没までに麓に戻る約束で、国立公園の職員らは入り口を一足早く閉めた。登山禁止はウルルを所有する先住民アボリジニのアナング人が長年求めてきたもので、彼らとウルルとの繋がりは数万年前に遡るとされる。

 

 アボリジニにとって神聖な場所を、知らないところから来た人たちに踏みつけられるのは耐え難いのであろう。これを契機に、今後先住民が所有する土地の観光が制限される動きが他国(例え

 

 

 

 

 

     禁止直前に登山する観光客

(ネットより転用加工)

ばアメリカ)でも加速するのではと懸念する。今後観光客らには、ウルル-カタ・ジュタ国立公園全体への訪問が勧められる。麓からウルルを眺めるほか、周囲を歩いてみたり、文化センターでアボリジニの伝統などにつき学んだりすることができよう。しかし、看板のウルル登山禁止により、同地での観光の魅力が半減との厳しい見方も今後出てこよう。

 

 斯様な話題のエアーズロックで知られるウルルを、1996年11月に訪れて少々リスキーな登山をしたことがある。その旅の模様を紹介しよう。

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 エアーズロック観光の基点となるアリス・スプリングに向かうため、「ザ・ガン」と呼ばれる大陸横断鉄道を利用。ノスタルジックなアールデコ調の豪華寝台列車に乗車し、アデレード駅を午後2時に出発した。車窓より見渡す限りの砂漠やサバンナ、大塩湖などを眺め、オーストラリア大陸のアウトバックのスケールを実感しながら翌朝9時過ぎに着いた。到着後すぐに空路でエアーズ・ロックのコネラン空港へ飛ぶと、着陸直前に機内より赤い平坦な大地にお碗を伏せたような大きな赤茶の岩山と、少し離れて幾つもの丸いコブが並んだような奇岩群が見えてきた。

 

 

       エアーズ・ロック               マウント・オルガ

 

 先住民族アボリジニの聖地で、俗にエアーズ・ロックと呼ばれるウルルと、マウント・オルガと呼ばれるカタ・ジュタから成る広大なウルル-カタ・ジュタ国立公園だ。ホテルやレストランがあるエアーズ・ロック・リゾートからバスに乗り、巨大な一枚岩エアーズ・ロックを見ながら約60km西南に向かうと、オルガ岩群展望所がある。ポツンと聳えるエアーズロックに対し、顔を付き合わせるように鎮座するオルガ奇岩山群が眺望できる。その西麓に着き、高さ546mのオルガ山とウルパ山に挟まれたオルガ渓谷を1kmほどミニハイク。大地を真っ二つに裂いたような渓谷は、エアーズ・ロック以上の迫力を感じた。

 

 その後は風の谷を少し歩き、夕景のエアーズ・ロックに向かった。ウルルの西北麓にあるサンセットビュー・ポイントで、シャンパンを用意しながらエアーズ・ロックが赤く染まる瞬間を待った。赤茶っぽい岩肌が時間の経過と共に刻々と変わり、幻想的な空間を演出する。太陽が西に大きく傾くと、夕陽を浴びたエアーズロックが徐々に赤みを増し、オレンジ、そし炎が固まったような赤になった。「乾杯!の声と共に軽い酔いが回り、日没後は一気に漆黒の世界に変化し正に神秘感が漂う。

 

 

 日中のエアーズ・ロック 日没前のエアーズ・ロックと筆者

 

 翌朝は早く起床して6時前に日の出を拝んだ直後、ハイライトのエアーズ・ロック登頂に挑戦。西麓の登山口から朝日を浴びながら、息も絶え絶え喘ぐようにして、滑り止めの1本の鎖を頼りに片道1.6kmをゆっくりと登って行く。途中何度も突風に吹飛ばされそうになりながら、「地球のヘソ」と呼ばれる頂上に着いた。この巨大な岩山の高さは348mで、遮るものが全くない360度の雄大なパノラマが広がっていた。雲一つない青空の彼方に、オルガ岩峰の雄姿がひときわ美しく、しばし達成感に満たされた至福の一時を過ごして下山した。

 

 

  鎖を頼りに登山       頂上に立つ

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 滑りやすい岩山ゆえに事故も多く、筆者が参加したツアー旅行の仲間(女性)が下山寸前で転び、複雑骨折のかなり重傷を負った。時々滑落死の事故もあるほどで、これも恒久的な登山禁止の要因になったかも知れない。

 

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