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ラグビーW杯2019で注目されるアイルランドの旅(1)
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 今や国内で最も熱くなるスポーツと言えば、ラグビーの第9回ワールドカップ(W杯)であろう。最初の対ロシア戦に勝利した我が日本チームは続く2戦目で、なんと優勝候補のアイルランドを19−12で破ったのである。過去9度の対戦で全く歯が立たなかった相手で、10回目の試合で初めて勝利したジャイアントキリング(大番狂わせ)だ。この2連勝でA組の首位に立ち、悲願のベスト8入りが濃厚になって来た。ラグビーの丸くないボールと同様に、試合のルールも他のスポーツに比べ複雑である。だが、それも忘れさせるほど興奮させる、意外に面白い競技のようだ。

 さらに興味深いのは、日本チーム31人中、15人外国人選手であることだ。特にニュージーランドランド出身のリーチマイケル主将は、古武士のような風格がある。大相撲も外国人が多いが、それを上回り最も国際化が進んだチームと言えよう。

 一方、日本に負けて却って注目度が上がったアイルランドだが、実はアイルランド共和国だけの単独チームではないのである。チームの中にはイギリス領の北アイルランドの選手もおり、 両者の統一

チーム(写真)なのだ。試合前に選手たちが歌ったのはアイルランド共和国の国歌でなく、代表チームの歌「アイランズ・コール」であった。

 

 私ことワールド・トラベラーは、1975年8月と1999年7月〜8月にアイルランド共和国、2004年10月に北アイルランドを訪れている。今回は1999年に旅したアイルランド共和国の模様(前編)を紹介しよう。 

 

   ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 44 年前の1975年に訪れた時のダブリンは1000年以上の歴史と伝統を持つ街とは言え、ヨーロッパの最果ての首都という寂しいイメージがあった。しかし、久し振りに再会した街は従前の重厚さに加え、情報化時代に即応した活力が漲っていた。市街地の中心をリフィー川が東西に流れ、見どころは数ある歴史的な建造物が多い川の南側に多い。中でも絶対に必見は、ケルト文化・芸術の最高峰を有するトリニティー・カレッジだ。

 1592年にエリザベス1世により創設された由緒ある大学の目印は、正門を通り抜けて正面にそびえ建つ高さ30mの鐘楼である。その右に図書館があり、アイルランド最高の宝と呼ばれる「ケルズの書」などが展示されている。その壮観さに驚いたのが2階にある長さ65mのロングルームで、約20万冊の古い蔵書が高い天井までびっしりと積み上げられており見事というほかない。

 

    −− トリニティ−・カレッジ −−

 

  鐘楼を背にする筆者   ロングルーム

 

 カレッジから500mほど南に、「ダブリンのオアシス」と呼ばれるセント・スティーブンス・グリーンがある。広さ9ヘクタールとかなり大きく、四季を通じて美しい草花が咲き乱れる。ダブリンと言えば、ギネスである。独特なモルトの味とクリームに似た泡がきめ細かい黒ビール・スタウトで有名なギネス・ビールは、ここダブリンが発祥地である。カレッジから約2km西にあるギネス・ビール工場を訪れて製造過程など見学後、1パイント(568ミリリットル)の試飲を楽しんだ。

 

 

リフィー川とハーフ・ペニー橋 ギネス・ビール工場前

 

 ダブリンの西127kmほど、水の豊かな町アスローン の南近郊にクロンマクノイズ修道院 がある。545年に聖キアランが教会を建てて以来、タラの丘と同様に神聖な場所とされて7〜12世紀に全盛を極めた。後に英国軍に占領され、現在は一部分の教会跡が残るのみ。見ものは3つのケルトの十字架と、高さ19mもある2つの円塔。特に高さ3mもあるハイクロスという石造高十字架は、繊細に浮き彫りされ重厚さも持ち合わせる。近くにシャノン川が流れ、のどかで牧歌的な風景が広がる。

 

   −− クロンマクノイズ修道院 −−

 

    修道院の全景    ケルトの十字架と円塔

 

 アスローンから西へ向かうと大西洋に出る。沖合には、アランセーターの故郷で知られるアラン諸島が浮かぶ。アイルランドで最も人気のある観光地で、僻地だが観光客が多い。諸島の最大の島、イニシェモア島では、石灰岩の地に石垣が延々と続き、まるでミニ万里の長城のよう。石と石の割れ目には寒冷地の植物が可憐に咲き短い夏を彩る。因みに丹念に石を積み上げた石の壁は、動物達がよその土地に侵入して草を食べるのを防いでいる。ゴールウェイの西近郊にある小さな港町ロッサヴィールからフェリーに乗り、約20分で島の中心地キルロナンに着いた。

 島内観光のハイライトは、半円の古代遺跡ドン・エンガスの砦。埠頭から北西へ約8kmの村キルマーヴィから丘を上がる。約2000年前に造られた砦の先は大西洋に面する断崖絶壁で、海面から100m近い高さがあり、身もすくむ大迫力に圧倒された。だが折角のチャンスを逃すまいと、身を乗り出し崖上から荒波が押し寄せる海を見下ろし、命が縮みそうなスリリングな思いをした。ほかに見どころとして、有史以前の墓群がある聖キーラン修道院跡、7つの教会などがある。

 

          −− アラン諸島のイニシェモア島 −−

 

  ドン・エンガスの砦   砦近くの断崖絶壁を

                見下ろす筆者

 

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                  ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

 筆者は以下の要旨で講演します。

●主催:JAPAN NOW観光情報協会 Tel 03-5989-0902
●日時:10月11日(金)12:00〜14:00
●場所:海事センタービル2階会議室 Tel 03-3265-2961
東京都千代田区麹町4-5 東京メトロ有楽町線麹町駅2番出口より徒歩2分...
●演題:275カ国・地域を旅したワールド・トラベラーが語る『 新聞・テレビが報道しない世界の真実 』
 新聞やテレビなどのメディアが報道しない、驚くような『 世界の真実 』を世界の全ての国々を踏破して得た知見や体験などをベースに、他人様の情報をコピペしないノンフィクションを語ります。
例えば、近くて遠い北朝鮮と韓国、北方4島などの実効支配、温暖化で脚光を浴びるグリーンランド、火種が絶えない飛び地領、誇張された海外取材番組etc。

 講演に興味があり、お時間のある方は是非ご聴講下さい。お問い合わせ・申し込みはJAPAN NOW 観光情報協会へどうぞ。 

 

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