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移民キャラバンの中心国・ホンジュラスの旅
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 国内では外国人労働者の受け入れ拡大を目指す出入国管理法が衆議院で強引に可決され、参議院で審議中だが、この法案が移民法ではないかと懸念する向きもある。一方国外では、1万人近い移民キャラバンがアメリカを目指しているのが話題になっている。中米諸国からアメリカへの移民を目指す移民キャラバンという一団を、15年ほど前から移住労働者を支援する非営利団体が案内してきた。

 貧困や治安悪化などから逃れようとアメリカとメキシコ国境に移動し難民申請する訳だが、これまでの参加者は数百人〜千人と小規模であった。そのうちアメリカとの国境に到達するのは1割程度に過ぎず、しかも難民申請が認められるのは僅かで大半がメキシコに残留するとの由。

 

 今年は10月13日に出発したホンジュラスの先頭グループをはじめ、エルサルバドルからもキャラバン参加が加わり、グアテマラやメキシコを経てアメリカ国境を目指している。既に先頭集団はアメリカと国境を接するメキシコ北部の町ティファナに到着し、高さ6mほどもある高い国境の壁をよじ登り不法入国を試みる

(写真)が、アメリカ側は排除に懸命だ。自国第一主義を唱えるトランプ政権は国境管理を強化しており全米から集めた約5000人の兵士を配し、後方で国境警備隊をサポートする。

 しかし一方では、移民労働力に依存してきたアメリカ経済への影響を懸念する意見もある。と言うのは中米諸国からの移民は、アメリカの農園などで貴重な労働力になってきたのだ。トランプ大統領の厳しい政策は、アメリカ国内に数多くいるメキシコ系移民にも多大の不安感を与えている。さて、筆者は移民キャラバンの中心になっているホンジュラスを、19981年と2000年12月に訪れている。その旅の模様を紹介しよう。

 

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 ホンジュラスの面積は日本の約3分の1の11万2492k屐⊃邑は約740万人。中米では珍しく内戦が無かった国だが、中米ではニカラグアと並んで最も貧しい国である。産業の中心は農業で、高原地帯で生産されるコーヒーの多くは輸出され、バナナの生産やエビの養殖も盛んだ。

 

 首都テグシガルパは海抜990mのテグシガルパ谷中に位置し、朝晩は少し寒いくらい冷える。丘が多くて細い坂道が続き、家々がびっしり建て込むさまは、ペルーのクスコを10倍ほど大きくした感じだ。壮麗な教会群が目立つ街中は、クリスマスをひかえて活気があった。コロニアル調の建物が多い街の中心は、立派な外観のカテドラルが建つ中央公園だ。このカテドラルの見どころは、スペイン・コロニアル芸術の傑作と言われる細工が美しい祭壇である。

 

       −−− テグシガルパ −−−

 

     市街地を俯瞰        カテドラル前の筆者

 

 中央公園から北西方向に歩いて約5分の所に建つドローレス教会も、なかなか優美である。この両教会の周辺はホテルやレストランの多い商業地区で、華やかさがあり賑わう。新市街から南下してチキート川を渡ると旧市街に入るが、川に架かる橋のたもとなどが風情があった。家々が建て込んで坂が多い市街地を一望するなら、街の北外れにあるピカッチョの丘が一押し。丘の上からの眺望が素晴らしく、カフェや小さな動物園があるので市民憩いの場でもある。

 

   

 中央公園で地元民と交流     チキート川に架かる橋

 

 郊外では、街から東へ車で40分ほどにあるバジェ・デ・アンヘレスが見逃せない。名前の通り天使が住んでいるような感じの穏やかな町で、標高1310mの高原にありテグシガルパに比べるとヒンヤリする。民芸品の里として素焼きの食器など素朴な味わいの民芸品が売られ、のどかな佇まいが良い。

 

                      −−− バジェ・デ・アンヘレス −−−

 

 

 ホンジュラスのマヤ遺跡と言えば、西部にあるコパン遺跡が一押しだ。グアテマラとの国境からわずか10kmほどにあり、代表的なマヤ文明都市遺跡で石碑や神殿階段装飾が見事だ。最盛期は西暦450〜800年頃と言われ、何よりも遺跡を有名にしているのは深い彫りの美しい彫刻群だ。遺跡に入ると、まず、広々としたグラン・プラザという広場に出る。ここには多くの石碑が置かれているが、大半はコパンの絶頂期の18ウサギ王(695〜738)が建てたもの。彫りの深い立体的な石像(ステラ)が数多く作られ、特にステラBが、双頭の蛇や亀などの祭壇と共に興味深く見応えがある。

 広場の南側には球戯場があり、日本の蹴鞠のようなボクアトクという奉納競技がプレーされたとか。この球戯場の東南に高さ約30mの神聖文字の階段 があり、コパン朝の歴史絵巻が2500余の象形文字刻まれている。この階段の南にあるアクロポリスを通り過ぎて更に南に進むと、西広場に出る。その一角にある祭壇Qと呼ばれる四角い石の彫刻は、マヤ暦に関するものと言われる。

 

 

 コパン遺跡:ステラB     コパン遺跡:球戯場

 

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