世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
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講演会「240国・地域を旅して」−その(1)
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 9月中旬に開催したメルヘンアートあびこの共催参加に続き、一昨日の10月2日(日)、私は我孫子市のアビスタ(生涯学習センター)で講演した。会員になっている「我孫子の文化を守る会」主催の講演会で、約70人の聴講者にお集まり頂いた。その内のおよそ半数は非会員の人達であった。
 
 私と妻が住み、プライベート・ミュージアム「世界の人形館」がある我孫子駅近くの高層マンション住民の皆さんも、聴講者全体の1割を占めるほど来られたので、正直なところ些か驚いた。と言うのは、今まで世界の人形館に対し、市長を含めた我孫子市を巻き込むほど、マンションの一部住民による執拗なバッシングが絶えなかったからである。
 そのために、全国紙や地域紙、NHKラジオやローカルTVなどメディアの取材を多数受けたにも拘わらず、お膝元の「広報あびこ」では報じられなかった。過日(9月16日)やっと私の講演会の件が広報誌に載ったが、依然として世界の人形館の名前は無かった。

 講演会は当初文化を守る会の会員を対象とする、こじんまりとした放談くらぶの名目であった。しかし、この講演会の仕掛け人、伊藤一男副会長のご尽力で、かなり広い会場も確保された講演会に昇格。そのために単なる講演会ではつまらないと、世界の人形館が所蔵する世界の絵画、民俗人形、仮面、紙幣とコイン、照明ランプなどが会場で展示された。その準備のために、藤井吉彌会長以下の幹部の方々にお手伝い頂き、やっと講演会開催の運びとなった。

    
 講演会のポスター   講演会場のアビスタ      講演中の筆者


 今から35年ほど前の若き商社マン時代以来、公衆を面前にした久し振りの講演であった。当初は少々緊張気味であったが、4月のNHKラジオ生放送出演の経験が役立ったのであろうか、途中からは落ち着いた話しぶりであったと聞く。

 配布資料はA3で合計7枚。本文が4枚(8ページ)、添付資料は訪問国・地域のリスト、旅マップ、旅アルバムから成る。本文の内容は、次の通り。
    
    1 はじめに    
    2 世界の国の数
    3 感嘆した世界の絶景
    4 おススメしたい世界遺産
    5 秘境に住む少数民族との出会い
    6 是非という面白い地域や場所
    7 危険な地域はどこか?(紛争地帯と治安)
    8 印象的なグルメ
    9 失敗談
   10 我孫子市と世界の関係
   11 終わりに
      
 以下、その要旨を3回に分けて紹介する。



  ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



                      2011・10・2
我孫子の文化を守る会・講演会

        
2 4 0国 ・ 地 域 を 旅 し て

(

                                         癲々治
1.はじめに

 

 公の場で世界の旅の話をするのは、東日本大震災の恐怖感が冷めやらぬ去る4月4日、NHK千葉放送局のラジオ番組「まるごと千葉60分」生放送出演以来である。


 総合商社(三井物産)勤務時代の1969年、酷寒の1月にロシア(当時ソ連)の首都モスクワへ出張以来、約42年間に駐在・出張・旅行(団体旅行よりも個人手配旅行が多い)で訪れた国と地域はなんと240を超える。
 その間、1974年〜1977年は激動の中東の小国クウェート、1979年〜1984年は世界最大のイスラム教国インドネシアの首都ジャカルタに駐在した。特に、クウェート時代は妻、長男と次男の家族を帯同、2人の息子達は日本人学校に通った。一方、インドネシアは子供の教育問題もあり、単身赴任であった。


  
 1969年モスクワ:赤の  1975年クウェート:家族と 1982年インドネシア:
広場で(右は現地の秘書)  スーク(市場)で買い物  会社の秘書の結婚式で


 因みに、1970年ごろ海外渡航する場合、米ドルなど外貨携行には制限があった。商社マンは戦後の右肩上がりの高度成長を支え、日本国のために先兵となって輸出を振興した。外貨稼ぎで貢献した商社マンが外貨携行で制約を受けるとは、実に変な時代であった。
 また、1967年11月に英ポンドは1ポンド=1008円の固定相場が崩れ、864円に切下げられて基軸通貨の座を降りた。長年1ドル=360円を維持した米ドルも、1971年8月のニクソン・ショックで固定相場制から変動相場制に移行し、その後は安くなる一方で、最近は360円時代の5分の1近くまで下落している。元商社マンの悲しい性(?)か、ずっと為替動向を意識して旅をしてきた。

 また、私の旅は世界の民俗人形、紙幣やコインなどのコレクション収集も兼ね、更にイスラムとも縁が深く、普通の海外旅行者とはほとんどすべてが異なる旅でもあった。
世界の表裏を40数年にわたり直に見聞してきた数々の実体験をベースに、約2時間で世界が分かるノンフィクション・ストーリーを分かりやすく且つ赤裸々に語りたい。

 

2.世界の国の数

 

一応、国際的に認められている国は、2011年7月8日の時点で日本を含め世界では194もある。従って、日本を除外すると、193ヵ国になる。私はこれらの全ての国を訪問済みで、実際には195ヵ国を旅している。2つも多いカラクリは実効支配の国々、北キプロスと西サハラがある厳しい現実だ。7月9日には南スーダンという新しい国が誕生したので、195が最新の世界の国の数である。


   
  2005年北キプロス:     2005年西サハラ:     2001年スーダン: 
     ギルネ城           ラユーン市内で        メロエ遺跡

 ところで、訪問国リストは以前から作っていたが、国の数があまりにも多いので大雑把であった。最近、丹念に精査結果、別表(世界の人形館オーナーが訪れた国と主な地域)参照。
47地域を加えると、242ヵ国・地域も訪れていることが分かった。NHKに出演するまで約230ヵ国・地域と公表していたが、自分でも改めて驚くほどの数字である。


 ●アフリカ大陸:53ヵ国
 ●アジア大陸(中東含む):46ヵ国と6地域
 ●ヨーロッパ大陸:46ヵ国と16地域
 ●米州大陸(北・中南米)35ヵ国と11地域
 ●オセアニア:14ヵ国と6地域
 ●極地:8地域
                  合計 195ヵ国と47地域

 私には「ワールド・トラベラー」というニックネームがあるが、これは1996年7月北極点クルーズに参加した際にアメリカ人旅行者からもらった称号(?)である。このクルーズで100ヵ国以上出かけたと豪語する米国の旅人に出会ったので、珍しい国々、例えばアフリカ諸国について訊ねてみた。しかし、答えがあやふやなので問い詰めつめると、アフリカ大陸はほとんど行っておらず、訪れた地元のアメリカの州を国としてカウントしている事が分かった。
 確かにアメリカ人に出身国を聞くと、アメリカ合衆国と言わず、テキサス、カリフォルニア、イリノイなどと州名で答える人が結構多い。尤も面積が70万k
のテキサス州は日本の2倍近くあり、国という意識するのも理があるかも知れない。
 

3.感嘆した世界の絶景

 

ベネズエラ:エンジェル・フォール 1996年6月、2003年7月の2回訪問 
 落差がなんと979mもある世界最長の滝。コナン・ドイルの小説「ザ・ロスト・ワールド」で紹介されたギアナ高地にあり、地上での滝観覧と上空から眺める遊覧飛行を楽しんだ。標高2560mのアウヤン・テプイというテーブルマウンテンから流れ落ちる滝は、地表に届く前に霧のように散るため滝壺が無い。世界に数多の滝あれど、滝壺が無いのは稀有である。

 

南米:イグアスの滝 1994年7月訪問 
 
世界三大瀑布の一つとして有名。最大落差は100mで、大小300の滝がアルゼンチンとブラジルの国境約4kmにわたって続く世界最大幅の滝。三大瀑布の中でも、水量・滝の幅でナイアガラとアフリカのビクトリアの滝を遥かに圧倒する世界最大級の滝である。アルゼンチン側よりも、見どころが多いブラジル側の観光をおススメしたい。

 

アルゼンチン:ペリト・モレノ氷河 2000年3月訪問 
 
アルゼンチン南部のパタゴニアにある。地球温暖化で世界の氷河が後退する中で、唯一成長を続ける氷河として知られる。遊覧船で長さ35km、幅5kmもある氷河の先端に接近できる。高さ約60mの氷河が轟音と共に湖に崩れ落ちる光景は迫力十分で、壮観の一言に尽きる。

 

アフガニスタン:バンデ・ミール湖 2007年4月訪問 
 
首都カブールの北西240kmにあるバーミヤン、さらに西へ75kmほど向かうとバンデ・ミール湖がある。アレキサンダー大王やマルコポーロも絶賛した雄大な景勝地はテーブルマウンテンに囲まれ、宝石のラピスラズリー(瑠璃)のように群青色の湖が静かに佇んでいた。

 

中国:四川省の九寨溝 2000年7月訪問
 
上海の西2150kmほど、四川省の省都・成都から北約450kmにある。標高は2000m〜3100m。この世に仙境があるなら、間違いなく九寨溝であろう。数多くの湖沼、滝、急流、泉が点在し、透明度の高いエメラルドグリーンの水面に周囲の緑が映えて神秘的と言うほかない。


  
     イグアスの滝     エンジェル・フォール    バンデ・アミール湖   
 

ネパール:エベレスト山麓  1995年11月訪問  
 
ネパールのシャンボチェにある、標高3880mのホテル・エベレスト・ビューに宿泊。滞在中は運よく快晴で、テラスから世界最高峰のエベレスト、第4位のローツェを眺望。なお、現地到着直前に近くの山で起きた雪崩で日本人13人が遭難死し、日本で留守番の家族が私の安否を心配した。


アメリカ:グランド・キャニオンの谷底 1986年9月、1998年9月の2回訪問 
 
全長460kmにおよぶ世界最大級の渓谷。キャニオンを色々な角度から見ようと、2回目はヘリコプターで約1500m下のコロラド川の谷底に下りてキャニオンを見上げた。谷底は予想外に水と緑が豊かで、滝まである楽園。ひんやりとする滝で泳いで汗を流し、至福のひと時を満喫。

 

ナミビア:ナミブ砂漠の赤い砂丘 1999年2月訪問 
 
ナミビア南西部の大西洋沿いに、幅50〜140km、全長約1600kmの細長い砂漠が広がる。地球最古の砂漠と言われるナミブ砂漠の見どころは、300mの世界一の高低差がある世界最大級の砂丘群ソッサスブレイと、朝日を浴びてアプリコット色のシルエットが幻想的な砂丘デューン45。

 

クック諸島:アイツタキ島 2008年8月訪問 
 
「天国に最も近い美しい島」と言えば、迷わず南太平洋に浮かぶニュージーランド自治領のクック諸島のアイツタキ島。ラグーンクルーズに参加し、ワンフート島という小島に上陸。白い砂、ココナッツ椰子、エメラルドグリーンとアクアブルーの海の色のコントラストが目にも鮮やかだ。

 

▼オーストラリア:グレートバリアリーフGBR 2004年3月訪問 
 
オーストラリアの北東、クイーンズランド州の沿岸にある全長2600kmの世界最大の珊瑚礁。このGBRで最も人気のあるリゾートがハミルトン島で、GBRのヘリコプター遊覧を楽しんだ。眼下には広がる無数のサンゴ礁群、純白の砂浜が6kmも続くウィットサンデー島のホワイトへブン・ビーチなど、この世のものとは思えぬ雄大で神秘的な美しさの大パノラマに感動。

  
 ホワイトヘブン・ビーチ  ナミブ砂漠・砂丘45    アイツタキ島  

                  
(続く) 


  ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 


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世界に関することでしたら、ワールド・トラベラー何でも講演します。ご希望があれば、ご連絡ください。ボランティア活動のため、謝礼は不要です。


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界の人形館では、240カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、壷、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを展示 しています。ご興味ある方はご遠慮なくご来館下さい。お待ちします。但し、セキュリティなどのため、下記要領で予約をお願いします。
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    講演会は盛況で、良かったですね!
    私は聴講したかったのですが、用事があって行けませんでした。
    それにしても、240カ国・地域も行かれたとはすごいですね。
    ギネスに申請すればよろしいのにーーー。
    これからも旅を続けてください。
    | 佐野 | 2011/10/09 8:16 PM |
    コメントを深謝します。
    お蔭様でたくさんの熱心な聴講者にお越し頂き、有難かったです。
    いつの間にか、240ヵ国・地域に出かけたと言うのが実感です。
    ギネス申請はまったく興味がありません。
    外国の旅そのものが好きなのです。
    | 高 | 2011/10/09 10:41 PM |
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