世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
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久しぶりのワールド・トラベラー講演
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  昨日(10月12日)は朝から夜まで多忙を極めた。場所は居住する地元(千葉県)ではなく、現役時代に通勤した東京都内の心臓部である。先ず正午前から午後2時過ぎまで、千代田区麹町にある海事センタービルの会議室で開催されたセミナーで講演した。

JAPAN NOW 観光情報協会 主催の「第146回観光立国セミナー」で、演題は『272ヵ国・地域を旅したワールド・トラベラーが想う真の国際化』だ。2年後の東京五輪を念頭に入れ、スピーチしたのは言うまでもない。

 講演会後は聴講者に誘われて近くの喫茶店で歓談した後、大手町のJAビルで午後5時半から始まる懇親会に出かけた。現役時代に勤めていた商社(三井物産)の食料部門のパーティーで、約70人のOB・OGが集まった。筆者は事情あって長きにわたり不出席であったので、面識の無い参加者が多かった。しかし、見覚えのある人もいたので名札を見て確認後に懐かしく歓談したが、お互いに老いを痛感し些か感傷的になった。

 

  

   海事センタービル(真ん中)    セミナー会場入口    

  

    JAビル            懇親会

 

 さて、本題のセミナーの話を続けよう。認知症を患う妻が入院した約4年近く前までは年に3~4回は講演するほど、ちょっとした人気の講師であった様である。講演の規模も200〜100人が集まり、随分盛大であった。しかし、妻が入院後は見舞い・介護などに追われ、中断を余儀なくされた経緯がある。今回の聴講者は約40人で、こじんまりとしたものだが、その割には熱気が感じられた。当方もかなり講演慣れしているので、会場の様子が手に取るように分かる。確か居眠りをしていたのは僅か1人だけであった。

 講演開始前から聴講者と一緒にお弁当の昼食を済ませ後、約2時間の講演を始めた。私ことワールド・トラベラーの講演スタイルは独創的であろう。今回もA4で14ページの大部に及ぶ資料を配布したが、これを逐一説明していたのでは時間切れになる。そこで50枚ほどの写真を紹介するスライドショーを見せながら説明し、最後の15分間は熱心な質問を受けた。手応えのある講演を終えた後は、買い求めて頂いた著書にサインしたり或いは立ち話したり、一息つく間も無かった。

                         −−− セミナー会場 −−−

 

 

 

 今回の講演でも他人様の支えが必要であること知らされ感謝したい。特に同行して頂いた元我孫子市議会議長の澤田愛子さん、都内に住む著名なクロスステッチャー(刺繍家)の星野真弓さんには写真撮影で随分お世話になった次第だ。勿論、このセミナーの講師として声を掛けて頂いた観光情報協会にも謝意を表したい。

 超多忙な1日を終えて帰宅し受信メールをチェックすると、なんと講演依頼.com (株)ペルソンから岐阜市での講演依頼が来ているではないか。実は上記の講演直後に2件の依頼の話があり、81歳の老兵に1日で3件の講演依頼が集中するとは驚くことばかりであった。出来れば全部を引き受けたいが、終末期を迎えた妻の見舞い・介護もあることを踏まえて最終検討したい。

 

 

 講演するワールド・トラベラー 澤田さんと星野さんの美女!に囲まれ

 

 最後に、筆者が講演した『272ヵ国・地域を旅したワールド・トラベラーが想う真の国際化』の要旨を以下紹介する。

 

   ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆

 

1.はじめに 

 ワールド・トラベラーというニックネームを持つ私の世界の旅のデビューは、総合商社(三井物産)勤務時代の1969年、酷寒の1月に旧ソ連(ロシア)のモスクワへの出張でした。以来2014年4月まで45年間も続けてきましたが、(私事で恐縮ですが)その後は認知症を患う妻の見舞い・介護などに追われ海外旅行は中断しています。この間、様々なハプニングがあった世界放浪の旅でしたが、世界の旅人として今日あるのは、1974年〜1977年は中東のクウェート、1979年〜1984年は世界最大のイスラム教国インドネシアのイスラム圏で生活した海外駐在経験に負うところが大です。

 海外出張から始まり、その後の2度の外国駐在、そしてリタイア後の海外旅行(前半は団体旅行、後半は個人旅行)を通じて変わらぬものがあります。それは、私の旅が趣味とする世界の民俗人形、紙幣やコインなどの収集も兼ねていることです。また、日本人には馴染みが薄いイスラムとも縁が深く、普通の海外旅行者とは大きく異なるものでした。世界の表裏を半世紀近く直に見聞して来ました数々の実体験をベースにし、世界がよく分かるノンフィクションをお話し、真の国際化などにつき考えてみたいと思います。

 

2.今まで訪れた国と地域の数

 この世に生を受けてから約4分の3世紀にわたる私のグローバル人生は、幼少時代から始まりました。この年代の人間として異例でしょう。70数年も前の小学生時代から、少年雑誌や漫画よりも世界地図を見るのが大好きなオタクでした。このため地図を見ながら寝入ることも度々で、10歳頃から外国に出かけ世界を見聞したい強い気持ちが芽生え、グローバル志向が強くなりました。従い、学生時代から英語など外国語習得に注力し、幸い外国語で商談する総合商社に入社しました。待望の世界への旅立ちは先述の通り1969年のロシア出張で、その後クウェートとジャカルタの駐在員として働き、リタイア後も海外旅行を続けました。

 この間、1995年1月は南極、5月は北朝鮮、7月は北極点、11月はネパールの世界の最高峰エベレスト山麓に出かけました。この年は阪神大震災があり、大阪生まれで旅好きの私にとっても忘れ得ぬ年でした。因みに北極点に到達した時は、アメリカの旅行者から「お前こそ本物のワールド・トラベラーだ」と呼ばれて最敬礼してくれ、以来このニックネームを愛用しています。  

 手前味噌になり恐縮ですが、英検1級の英語をベースに片言程度を含めると数ヵ国の会話ができます。そのため、20年ほど前から私の外国旅行は、基本的にガイドや通訳を付けない完全な個人旅行です。旅費節減の意味もあり、唯一付けるのは現地調達のドライバーで時々ガイドも兼ねます。

 過去約45年間に訪問した国・地域は、国は201、地域は71で、合計272になります。なお、地域は南極、北極、香港、台湾などで、詳細は別表をご参照。因みに、国際的に認められている世界の国の数は、197です。従って、日本を除くと、196ヵ国になります。私はすべての国を訪問済みですが、実際は201ヵ国を旅しています。5つも多いのは実効支配の国々、例えば北キプロス、西サハラ、アブハジア、沿ドニエストル、ナゴルノ・カラバフがある現実です。日中韓で長年争点になっている尖閣諸島や竹島問題も、実効支配が絡みます。実は世界には実効支配下にある国や地域が数多くあり、その大半を巡り熟知しています。ご関心があれば、別の機会にお話します。

 

3、忘れ得ぬ印象的な国・地域・スポットなど

 それらの一部を思いつくまま、順不同で紹介します。皆様の今後の旅行などのご参考になれば幸甚です。

南極、クウェート、インドネシア、エンジェル・フォール、死海、中国、ナミビア、アフガニスタン、ロシアとシベリア鉄道、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ペリト・モレノ氷河、クック諸島のアイツタキ島、北朝鮮、ソマリア(ソマリランド)、グランドキャニオンの谷底、マウンテンゴリラ探検、リビア、オーストラリア、イエメン、グアテマラ、韓国、ラトビア、エチオピア、北極点(詳細は省略)

 

4.外国から見た日本(人)の長所と短所

 大学卒業後に商社マンになった私は、世界の人たちを相手に国際的な仕事をするグローバル人生が始まりました。様々な国の人たちとの交流から、外国人は日本(人)をどのように評価しているかをビジネスを通して知ることができました、昔(1980年代前半頃まで)の日本に対する外国の一般的なイメージは、サムライ、ゲイシャ、フジヤマ、ホンダ&ソニー、てんぷらなどでした。また、壊滅的な痛手を受けた敗戦にも拘わらず、奇跡的な戦後復興と経済発展、日本製品の高品質が賞賛されました。海外へ出かけても、私を見かけると「日本人か」と確かめ、敬礼をしてくれるなど尊敬してくれました。       

 その後、コストの安い韓国そして中国などアジアの製品が世界市場で売られるようになり、「Made in Japanは少なくなりました。多分20年ほど前から私が世界を旅しても、「中国人 or 韓国人か?」と声をかけられ、日本人とは思ってくれません。国連分担金の最大スポンサーは米国ですが、2番目の国は?それは我が日本ですが、その割に評価されていません。我が国の国際的な地位の低下が残念です。この半世紀以上にわたり、外国(あるいは外国での私)から見た日本(人)の長所と短所は次の通りです(詳細は省略)。

 

5.真の国際化とは? 

 前置きの自慢話が長くなり、誠に恐縮です。本日の講演の本題に入ります。2年後に東京オリンピック・パラリンピック開催をひかえ、インバウンド(訪日外国人旅行)が好調です。昨年の訪日外国人観光客数は2869万人で、過去最多を更新しました。本年も1月〜6月の上半期だけで1589万人となり、年間3000万人は確実です。このペースで推移すれば、東京五輪がある2020年の目標4000万人も達成可能でしょう。

 一方、テレビでは毎日のように海外取材番組がありますが、一般的に非日常的且つ誇張気味です。その国の実態にそぐわない報道が多く、あまり参考になりません。敢えて推奨できる番組としては、31年間も続く『日立 世界・ふしぎ発見』と、池上彰の報道番組ぐらいでしょう。他方、外国では日本人のように他国に対する関心は高くなく、あっても日常生活の視点でドキュメンタリー風に取り上げる番組が普通のようです。

 また、日本人はパフォーマンスという英語を多用しますが、マイナスイメージの口先の派手な言動を揶揄する場合が多いようです。しかし、本来は演劇や音楽などで「上演」「演奏」、ビジネスで「実績」「効果」などを意味し、プラスイメージの良い意味です。英語好きの私には、政治家などのパフォーマンス発言に違和感を覚えます。

 さらに、大国に躍進した中国の人名や地名などにつき、未だに日本語読みをします。しかし、中国国内を個人旅行しますと、日本語読みが通用しません。メディア等は率先し、現地の中国語読みで呼ぶべきです。

 このように日本では当たり前の常識が、世界では非常識になる事が多々あります。これらの例を考察しますと、我が国の国際化レベルは決して高くはありません。200年以上も続いた鎖国制度のDNAを引継いでいるのでしょう。真の国際化 or グローバル化につき、特にこれからの日本を変革する若い世代へ次のメッセージを送ります。

 

(1) 先ず、外志を抱け! 願わくば、世界に雄飛せよ!

 人生には希望と夢が不可欠ですが、人口減少や長引くデフレなどに直面する日本では明るい将来像を描くのは困難な趨勢です。従い、世界に目を向けざるを得ない厳しい現実です。これからの日本を背負って行かれる若い世代は内向きマインドではなく、先ず外向きのグローバル志向、つまり外志を持って頂きたい。そして、可能なら世界に雄飛してください。多様で変貌する世界をもっと知るため、チャンスがあれば外国で学び、働き、旅をしてください。世界への雄飛は決して日本を捨てることではありません。外国へ出かけると、きっと日本の長所と短所、素晴らしさと改善すべき点などが客観的に分かるでしょう。また、様々な異文化に触れることにより偏見の垣根を取り払い、国際的な視野も広角化し、国際人として人間的にも大きく成長するでしょう。

 

(2) 口先だけではない、真の国際交流や世界平和を考え、実行しよう!

 私は8歳、国民学校(小学校)2年生の時に、1945年8月の終戦を迎えました。生地の大阪市は同年3月から米軍の空襲が始まり、両親の出身地、徳島市へ学童疎開しました。しかし、同年7月3日に米軍の大空襲があり、水田などを必死になって走り抜け逃げ延びました。私と弟妹は無事でしたが、子供たちをかばった両親は焼夷弾で負傷、特に母は左腕の肉が半分えぐられ骨が見えるほどの重傷。息子の私すらも直視できない傷跡は終生消えませんでした。戦地には行っていませんが、悲惨な戦争体験があり、終戦後は平和の尊さを実感しました。

 米国のオバマ前大統領がチェコのプラハで「核のない世界」を訴え、ノーベル平和賞を受賞して9年経ちますが、核軍縮に向けた具体的な取り組みは遅々として進みません。むしろ現在のトランプ大統領は自国第一を貫き、核兵器を近代化して維持しようとしています。同盟国の我が国は唯一の被爆国にも拘わらず、米国の核の傘に雨宿りして同調し、核兵器禁止条約に反対しています。半世紀近く世界を駆け巡り、危険な紛争国や地域にまで踏み込んでいった私から見れば、魑魅魍魎で溢れ笑止千万な話がこの世界に多過ぎるのが現実です。口先では世界平和と言っても、その実現は容易ではありません。国民一人ひとり、或いは民間ベースによる地道な国際交流や親善を通じ、真の世界平和が実現するものと祈り、ワールド・トラベラーは世界の旅を続けて来ました。

 

6.終わりに

 長寿社会とは言え、後期高齢者という人生の最終章を迎えながら、なぜ私は世界の旅を続けることに未練があるのか?答えは 「其処に世界があるから」です。世界は時には狭いが、やはり広いのが世界です。私の世界放浪の旅は、この世に命ある限り続けざるを得ない宿命かも知れません。また、私の分身であるプライベート・ミュージアム「世界の人形館」を彩る世界の民俗人形や紙幣・コインなど、コレクション収集の旅も来世に行く直前まで続くでしょう。時間がありましたら、真の国際化推進を目指し、ささやかな国際交流の実践の場である世界の人形館を是非お訪ね下さい。ご来館を熱烈歓迎致します。

 

   ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆

 

 上記講演の資料一式をご希望の方は、筆者が運営するプライベートミュージアム、世界の人形館まで受け取りに来て下さい。ただし、事前予約が必要です。

 TEL 04-7184-4745
  E−MAIL 
ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

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