世界の人形館からの夢メッセージ

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おごり、私物化、トカゲのしっぽ切りを重ね逃避行のG20ハンブルグ
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 一昨日(7月2日)投開票された東京都議会選挙で、かつて圧倒的な第一党であった自民党が歴史的な惨敗を喫した。選挙前の議席59の半減どころか、なんと23議席まで激減したのである。一方、小池百合子都知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」が55議席も獲得して第一党に躍進し、都議選では自民党と袂を分かち選挙協力した公明党の23議席を併せると過半数を大きく上回る。数の力にものを言わせてきた自民党も、実は公明党&学会の協力が無ければ非力であることを露呈した形だ。

 筆者は東京都民ならぬ千葉県民で、外野席に陣取る野次馬かも知れない。どのような思いで都民は投票したのか知る由もないが、恐らく都政に対する不満よりも、安倍一強のご本人、安倍晋三首相&自民党政権に関わる数々の問題に対する批判や抗議の矛先が向けられたのであろう。例えば、最近では森友学園や加計学園を巡る疑惑、共謀罪法の強引な採決、閣僚の問題発言や衆議院議員2回生の不祥事などだ。支持率急落にも拘わらず傲慢な姿勢は相変わらずで、お坊ちゃま育ち首相と長期政権の悪弊が一気に表面化した感じである。

 

 都議選大敗の審判に対し、首相は” 政権に緩みがある” と反省する。だが、「緩み」と言うのは的外れであろう。ずばりそれは「おごり」であり、このことに気付かないのが遺憾である。また、森友&加計の両学園疑惑は公私混同した、いわゆる権力の私物化に他ならない。特に森友学園に就いては、昭恵夫人の参考人招致を拒み学園をトカゲのしっぽ切りで収束を図ろうとする。さらに、政権は事あるごとに丁寧に説明すると言うが、無理な強弁を繰り返して十分且つ誠実な説明責任を果たそうとしない。女性の防衛相がその典型だ。

 過日の都議選応援で安倍総裁が秋葉原の街頭に立った時に、聴衆から「辞めろ」や「帰れ」コールが連呼された。その際に同総裁は「自民党は演説を邪魔する行為を絶対にしない」と訴えたが、元鳩山由紀夫首相が政権交代選挙で街頭に立った時、盛んに野次ったのが他ならぬ安倍氏ご本人であったとか。また、街頭に姿を見せた森友の籠池氏は” 嘘を言うな。民主主義を守れ ”と声を上げ、首相から戴いたとされる100万円を返しますと札束を見せ、同氏夫人も” 嘘つき!”と叫んだのが印象的であった。おそらく斯かる事実があった証左であろう。

 

    

首相辞めろコールが連呼  応援演説する安倍総裁 首相から戴いたとされる

                      お金を返そうとする籠池氏

        (インターネットより転用・加工済み)

 

 自民党は当初否定的であった加計学園の獣医学部新設問題につき、今月の10日に衆参両議院で閉会中審査を行うことになったが、肝心の安倍首相はG20などの都合を理由に欠席する。明5日から渡欧するが、去る5月26日〜27日イタリアで開催のG7タオルミーナ・サミットでは森友学園問題、そして来る7月7日〜8日ドイツでのG20ハンブルグ・サミットは加計学園疑惑から逃避するかのような参加だ。8月に内閣改造して急場を凌ぎたい首相の胸算用だが、所詮小手先の小細工である。晩節を汚さぬためにも、この際は潔く自ら職を辞することを僭越ながら望みたい。

  因みに、このサミットではアメリカのトランプ大統領、フランスのマクロン大統領、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が初めて出席する。また、通商政策やテロ対策、地球温暖化対策が主要議題となるが、トランプ大統領が保護主義的な傾向を強めて温暖化対策を定めた「パリ協定」からの脱退も表明しているだけに、G20としてどこまで結束を示せるかが大きな焦点となろう。

 

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 さて、筆者はクウェート駐在員であった商社マン時代の1974年12月と1976年7月に家族(妻・長男・次男)と共にハンブルグを訪れたことがあり、リタイア後の2007年6月にも旅している。数あるヨーロッパの都市でも、大好きな港町である。その開放的で魅力的な街の横顔を紹介しよう。

  ヨーロッパ有数の河川、エルベ川河口から100kmほど入った河川港を持つ、ドイツ最大の港湾都市である。人口約175万人はベルリンに次ぐドイツ第二で、かつてはハンザ同盟の都市として繁栄した。市の正式名称は自由ハンザ都市ハンブルグで、その歴史は古く西暦800年頃に遡る。

 

  海を知らない人も魅惑するエレガントで活気あるハンザの水の都は、昼夜別々の顔を持ち、自由な気風は昔も今も不変だ。ハンブルグの象徴と言えるのが、街のほぼ中央に横たわる2つの大小の人工湖だ。エルベ川と繋がる小さな内アルスター湖と、その北側にある大きな外アルスター湖が、街の景観を一層美しく引き立てる。先ず内アルスター湖畔に向かい、遊覧船乗り場のユンクフェルンシュティーク付近のロマンチックな遊歩道や、近くのお洒落な感じの運河を散策した。

 

  

  アルスター湖を俯瞰   内アルスター湖畔を  外アルスター湖

 左上が外アルスター湖    散策する筆者

 

 その後、近くの市庁舎広場を訪ねたが、広場の正面に堂々と建つのが市庁舎だ。1886〜97年築で、112mの尖塔は町のランドマークになっている。ネオ・ルネッサンス様式の建物はハンブルク州議会の議事堂を兼ね、重厚な内装とバッキンガム宮殿より多い部屋数で知られる。ここから1km近く西進すると、「ミヒャエル」の愛称で親しまれる聖ミヒャエル教会が建つ。高さ132mの塔が港からもよく目立ち、内部はオペラハウス風の豪華な内装や大きなパイプオルガンが素晴らしい。

 

    

内アルスター湖近くの運河 聖ミヒャエル教会   市庁舎広場に建つ

                           市庁舎

 

 一方、1974年冬の旅では家族と共に、ハーゲンベック動物園を訪ねた。トラなどが堀を挟んだところにいるため柵が無く、前日まで雪が降り園内は園舎を除き白銀の世界が広がっていた。入園客もほとんどなく静まり返り、雪景色が言葉を失うほど幻想的であった。飼育されている動物たちの中では、やはりトラの姿が白雪にピッタリ。

 また、ビアホールで舞台に上がり、バンドの指揮棒を振ったのが今となれば懐かしさでいっぱいである。だが、聖ミヒャエル教会から西へ700mほどにある有名な夜の盛り場レーパーバーンを、2007年に31年ぶりに再訪したが、往時の歓楽街の賑わいもなく閑散としていた。改めて時の流れを痛感し、年甲斐も無く感傷的になった。

 

    (1974年の懐かしきスナップ)

  

 ハーゲンベック動物園   ビアホールで指揮棒     レーパーバーンを

   家族と共に      を振る筆者(中央)    散歩(2007年)

 

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 近年のサミットは治安を考え、都市から隔離された場所で開催されるのが通例になっている。それを敢えて過激なデモ隊が容易に取り囲める都市で開催するのは、アメリカのトランプ大統領やロシアのプーチン大統領などに対し、開かれた民主主義というメッセージを発信するホスト国のメルケル首相の特別な想い、或いは賭けがあるようだ。G20ハンブルグ・サミットが成功裏に無事終幕することを祈念したい。

 

(後記)

 サミット会場の周辺ではデモなどの混乱も無く、平穏に終幕した。しかし、貿易や温暖化問題では「自国第一」を掲げるトランプ大統領との深い溝を埋めることが出来ず、アメリカvs他の19ヵ国の対立、即ち1対19という深刻な構造が一層鮮明になった。

 

          ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

世界の人形館のご見学

 筆者ことワールド・トラベラーが館長を務める世界の人形館では、272カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方はご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。慈善活動につき、入館料は無料です。

 

    −−− 国境の無い平和な「世界の人形館」の館内風景 −−−

  

 但し、セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。
TEL:04−7184−4745 又は Eメール: ko-yasu@maple.ocn.ne.jp   

 

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