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PM2.5が世界最悪の国インドの旅(2)
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 大気汚染が世界最悪の首都と言えば、中国の北京と答える人が圧倒的に多いであろう。答えはノー。世界保健機関(WHO)に依れば、インドの首都ニューデリーである。大気汚染と健康被害の原因となる微小粒子物質PM2.5の年間平均値(1立方メートル)は、10マイクログラムの東京の15倍以上もある153マイクログラムであり、北京の56マイクログラムの3倍近い。
 最近ニューデリー当局や裁判所はマイカーの通行規制などを相次いで打ち出し、平日の午前8時から12時間、市内の自家用車の通行をナンバーの末尾の偶数と奇数ごとに交互に制限すると発表した。因みに、PM2.5の影響を受けた患者の数は5年で約3倍になり、その多くはぜんそくと慢性閉塞肺疾患とか。

 中国に続く世界第二の人口を持ち、近年経済成長が目覚ましい発展を遂げつつあるインドという巨象もPM2.5という弱点を抱えている訳だ。同国の大気汚染の原因は経済成長で急増する車両の排ガスのほかに、火力発電による石炭使用量の増加、都市周辺での野焼きなどとされている。

 そんな同国を2014年8月ブログ『インド首相来日に想うインドの旅(1)』で紹介したが、その時はムンバイやチェンナイなどのインド南西部や南部を取り上げた。今回はデリーを中心とするインド北部を紹介する。

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 商社マン時代の1973年2月、インド最大の都市ムンバイ(当時はボンベイ)へ出張して以来インドは8回も訪れているが、初めて北部インドを回ったのは1996年3月であった。この旅ではデリーを拠点にし、世界で最も美しい建築物があるアグラやラジャスタン地方の町ジャイプールなどを周遊した。
 2003年4月〜5月には地方の王様マハラジャ(藩王)の世界と広大なタール沙漠が広がるラジャスタン州の町々などを訪ね、インドの懐の深さと摩訶不思議を再発見する旅であった。また、2000年4月はブータン、2008年7月はパキスタンと係争中のカシミールを旅した時に、デリーにも寄ったものだ。

 人口が1000万人を超える
デリーは、旧市街が広がるオールドデリーと、首都機能があるニューデリーに分かれる。前者の見どころは、ムガール帝国の権勢を誇る赤い城ラール・キラー、ひときわ巨大なイスラム教寺院ジャマー・マスジッド、デリー随一の繁華街チャンドゥニー・チョウク、国父ガンディーを祀るラージ・ガート、静かに佇むラダック仏教寺院など。
 後者のニューデリーは、円形の広場コンノート・プレイスを中心に、第一次世界大戦の戦死者のために立てられたインド門、建物も展示品も堂々たる国立博物館、華やかなヒンドゥー寺院ラクシュミー・ナーラヤーン、タージ・マハルに影響を与え庭園の中に廟があるフマーユーン廟、南郊外15kmほどにあるユニークな塔クタブ・ミーナールなどがある。

   −−− デリーを観光散策する
ワールド・トラベラー −−−
  
 赤い城ラール・キラー   コブラ使いショー   インド門を背にして
                                    に参加する


 デリーの南東190kmほどにある
アグラは、ヤムナ川沿いにあるイスラム文化の香りが漂う古都である。16世紀中ごろムガール帝国の第3皇帝アクバルが都として繁栄したが、ハイライトは何と言ってもタージ・マハールだ。約1.8k屬旅大な敷地の立派な赤砂岩の正門をくぐると、正面に庭園と泉水が見え、その奥に完璧なほど左右対称な白亜のタージ・マハルが姿を現す。
 マハルは宮殿を意味するが、実はムガール皇帝シャー・ジャハーンの妃ムムターズ・マハルの墓廟である。皇帝が愛した妃が1631年に他界し、1653年にタージ・マハルが完成して熱愛を成就した。因みに、皇帝はヤムナ川対岸に黒大理石で自分の墓を建てようとしたが、息子に幽閉されて望み叶わず、死後は妃の墓の横に葬られた。

 デリーの約270kmに位置する
ジャイプールは、パキスタンと国境を接するラジャスターン州の州都である。「ピンクシティ」の別名を持つほど、旧市街を囲む城壁と建物は赤砂岩で統一され彩られる。特に、旧市街にある風の宮殿(ハワ・マハル)は街のシンボルとなっており、透かし彫りの窓と彫刻が美しいテラスが印象的だ。
 また、旧市街の中心にあるシティーパレスは、18世紀前半に建てられた壮麗な宮殿。ちょうどジャイプール滞在中に、幸運にも名物のエレファント・フェスティバルに出会った。華やかな春の祭りで、数百頭はあろうか、鮮やかに化粧したゾウたちのパレードは壮観以外の言葉が見当たらなかった。このゾウに乗り、山城のアンベール城まで上ったのが忘れがたい。


  
アグラ:タージ・マハル ジャイプール:ゾウに ジャイプール:風の宮殿
   前に立つ筆者   乗りアンベール城へ


 パキスタン国境に近くタール砂漠の真中に位置する
ジャイサルメールでは、城内に4000人の住民がいるシタデル、ガディサール湖、パトゥワとナトゥマルのラージープート貴族の私邸ハヴェリーを訪れ、早朝のキャメル・サファリとサム砂丘でラクダに乗りサン・セット観賞した。
 デリーの南西およそ500km、青い家々が目立ち「ブルーシティ」と呼ばれる
ジョードプールでは、高さ120mの威容を誇り町を見下ろすメヘラーンガル砦と近くのジャスワン・サーダ廟、10Kmの城壁に囲まれた旧市街(時計塔やサダル市場など)、旧マールワール王国の都があったマンドール遺跡公園に寄った。
 
 ジョードープールの南約250kmに位置し、白亜の宮殿が湖に浮かぶ静かな水の都
ウダイプールでは、マハーラーナ(武王)の宮殿シティ・パレス、ヒンドゥー教ジャグディシュ寺院、侍女達の庭園サヘーリョーン・キ・バーリー、世界の人形を集めた民族博物館、豪華絢爛たるクリスタル・ギャラリー、ピチョラー湖クルーズと島の宮殿、湖の向こうにそびえるモンスーン・パレスを訪れた。
 デリーの西280kmほど、ラジャスタンのタール沙漠北部のオアシス都市
ビカネールでは、16世紀創建の壮麗なジュナガル要塞、色鮮やかな壁画と彫刻で知られるジャイナ教のバンサルダル寺院、ラージプート貴族のハヴェリー(ランプリア、バンワル・ニワス)など訪ねた。

   
ジャイサルメール:ホテル  ウダイプール:ピチョラー   ジョードプール:砦
 のレストランで食事する  湖のレイクパレス・ホテル   を背にした筆者
 ワールド・トラベラー                                        


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 次回、「インドの旅(3)」は時期未定だが、インドの東部と中部を紹介したい。乞うご期待!

                                  ◇◇◇ お知らせ ◇◇◇

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    高さん 今日は
    友人にも、生徒にもインドを好きな方がおります。
    拝見させて頂き、奥深いものがあり、彼女達がハマっているのも分かりますね。
    友人のお姉さん夫婦は長くインドに駐在しており、使用人の人数や給与のことを聞き、カースト制度のことも聞きました。
    私達が考えるようにカースト制度を無くせばという議論はとても難しい問題だと知りました。
    国を知らずして論じることは問題がありますね。
    | 相子 | 2016/03/02 11:33 AM |
    相子さん
    ご丁寧なコメントを多謝します。
    インドの事をよく観察していますね!
    人口13億人の世界最大の民主主義国家を支えるのは、
    実はカースト制度と言うのが小生の私見です。
    功罪相半ばがこの制度の実態ではないでしょうか?
    | 高 | 2016/03/02 7:56 PM |
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