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インドネシア紀行(1) ワールド・トラベラーのジャカルタ駐在
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 およそ2億5000万人の世界第4位の人口を持ち、うち9割がムスリムという世界最大のイスラム教国をご存じであろうか?それはインドネシアである。
 
 そのトップのジョコ・ウィドド大統領が昨日(3月22日)来日した。2014年10月就任後の初訪日で、東南アジア諸国連合(ASEAN)域外では日本が最初の訪問国である。と言うことは、インドネシアにとり、我が日本は最重要国の一つを意味するのであろう。

 インドネシアの大統領は1949年の独立以来、軍や名門出身のエリートたちが占めてきたが、ジョコ氏(53歳)は庶民出身で初めて大統領に就任。地方首長(ソロ市長やジャカルタ特別州知事)から東南アジアの地域大国のトップまで上り詰めた異色の大統領。その手腕が今後注目されよう。

 さて、筆者ことワールド・トラベラーにとっては、インドネシアは第3の故郷と言える。ちなみに、第2はクウェートである。現役の商社マン時代の1979年6月〜1984年5月の5年間、ジャカルタに駐在したことがある。その時の懐かしき数々の想い出を紹介したい。


   ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆

  世界で一番イスラム教徒が多く、また世界で一番島々が多いと同時に島それぞれが個性溢れる赤道直下の多民族国家インドネシア。独裁的なスハルト大統領の一家が栄華を極めた絶頂期と、スハルト政権の与党機能を果たした翼賛的団体ゴルカルが圧倒的な強さを誇った時期に、商社(三井物産)の駐在員として同国の首都ジャカルタに約5年間在留した。
 前回の海外勤務地クウェートも、今回の駐在国インドネシアもともにイスラム教の国。何故か知らぬが、当時は日本人には馴染みが薄いイスラム世界との深い因縁ができてしまう2度目の海外勤務になった。ただし、ジャカルタ勤務は、2人の息子たちの教育の関係で単身赴任になった。これが家族帯同が必須であったクウェート勤務の大きな違いであった。

                  (インドネシア全国図)     
       
 

 当時のインドネシアは独立後まだ日が浅い貧しい発展途上国であったが、戦後賠償と経済協力を契機にして日本はインドネシアへの最大の投資国になった。また最大のODA(政府開発援助)供与国にもなるなど、日本にとりアジアで最重要の経済パートナーであった。日本の商社にとっても成長性豊かな市場で、それだけに働き甲斐のある赴任地で、大いにハッスルした。
            

      日本向けのインドネシア産のコーヒー豆やコショウ、冷凍エビなどを扱う食品部門の責任者兼担当者として、東西およそ5100km、南北1900kmほどに及ぶ大群島国家の隅々まで駆けずり回った。島々の数は確認されているだけでも実に1万8000 余りで、「赤道にかかる真珠のネックレス」と呼ばれる。
 国土面積の約7%に過ぎないが人口の約6割が住むメインアイランドのジャワ島をベースに、世界で3番目に大きな島で大自然が残るカリマンタン(ボルネオ)島、同じく6番目に大きなスマトラ島、「神々の島」とか「芸術の島」と呼ばれるバリ島、K字状の奇妙な形をしたスラヴェシ(セレベス)島、ニューギニア島の西半分を占めるイリアン・ジャヤ(その後パプアと改称)、かつてモルッカ諸島、別名「香料諸島」と呼ばれたマルク諸島などへ空路で飛んだ。
 
 一方、多忙な業務の合間や休暇を利用し、インドネシア各地の観光を堪能した。駐在中の1982年7月28日〜8月9日には3人の留守家族
である妻、高校2年生の長男、中学3年生の次男が日本より遊びに来た。首都ジャカルタを始め、ジャワ島の各地やバリ島、さらにシンガポールに案内したが、特にヒンドゥー教の島バリの旅行が大いに楽しかったらしい。

  息子たちの教育の関係もあり単身赴任であったため、ゴルフは大きな楽しみのひとつになった。1週間に3〜4回プレーすることもあるほど熱中し、ゴルフ三昧の生活を思う存分エンジョイしたが、センスが無かったせいか思うように上達しなかった。やはりゴルフはキャリアを重ねても、上手くなるDNAを持ち合わせていなければダメである。
 筆者と同じ境遇の単身赴任者が数人集まって御殿のような豪邸で寮生活を送ったが、5〜6名の召使がすべて身の回りの世話をしてくれた。これに加えて勤務先の会社から専用車と運転手を提供してくれる、まさに日本では富裕層でもとても経験できないような贅沢な王侯貴族の生活を満喫したのが、終生忘れられぬ懐かしき思い出である。

         −−− 麗しき想い出が多かったインドネシア駐在 −−−


  
ジャカルタ:勤務先で秘書達と バリ島:華麗なバリ舞踊   ジョグジャカルタ郊外:
                                    ボロブドゥール遺跡の塔婆

                −−− 家族とのスナップ −−−

        
ジョグジャカルタ郊外: ジャカルタ:アル・アズハル・モスク バリ島:タマンアユン寺院
   プランバナン寺院

     
 この歳(間もなく78歳)になると、
ジャカルタ駐在を堪能した様々なシーンが今も走馬灯のように走る。たとえば、ジャカルタの
表通りは近代的な都市の顔を持つが、その裏通りや農村では電気もなく灯油に頼る貧困層が住む両極端、世界最大のイスラム国家とはいえ本場の中東ほど厳しくない戒律、少数派ながら経済的には実権を持つ華僑系の実力と豊かな人脈。
 また、アジア有数の壮大な仏教遺跡ボロブドゥールやヒンドゥー教遺跡プランバナン、神秘的で風光明媚なトバ湖、華麗なバリの伝統舞踊、モンキーダンスとも呼ばれる異様にして圧巻のバリ島の男性合唱劇ケチャ、癒しのガムラン音楽とインドネシアの演歌クロンチョン。
 さらに、洗えば洗うほど良くなるジャワ更紗で知られるバティックの魅力、島国で海の幸に恵まれたシーフードを中心に舌鼓を打ったグルメ、独特の金の貸し借りの金銭感覚、夜風に吹かれながら乗ったベチャ(三輪自転車のタクシー)など、つい昨日あったことのように想起して年甲斐も無く感傷的にもなる。

 
 
    ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆     

 ワールド・トラベラーにもこのような若き時代があったのかと想うと、時の流れの速さを嘆きたくもなる。やはり、青春は2度と戻ってこないようだ。しかし、夢だけは年老いても追い続けたい。

                 ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

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 ワールド・トラベラーは年間5〜6件の講演・講義を全国各地で行っています。目的は地域や街の活性化と真の国際化推進、そして三流とも揶揄される日本外交再生などの一助です。そのために世界に関することであれば、旅行、文化芸術、宗教、歴史、政治や外交に関する国際情勢、グルメ、環境、経済や産業などジャンルを問わずワールド・トラベラーとして恥ずかしくない講演をします。しかも実体験をベースに、他人様の情報をコピペ(切り貼り)しない異色のノンフイクションをありのままにお話します。
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                    ― ― ―  講演会風景 ― ― ―
  
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  するワールド・トラベラー      スピーチする筆者       多数の参加者たち 


お問い合わせ:世界の人形館 
                     TEL 04−7184−4745
        E−MAIL 
 ko-yasu@maple.ocn.ne.jp


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