世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
<< メディアの「世界の人形館」取材 | main | 約240ヵ国・地域を旅して >>
読売新聞の「世界の人形館」取材秘話
21

 本年、2011年に入り、各メディアの「世界の人形館」の取材が相次ぐ。主なもので、4月4日NHK千葉放送局のFMラジオ生放送番組「まるごと千葉60分」、5月30日〜6月5日放映J:COMテレビ「ちばコレ!」がある。共に74歳の老人の私こと、ワールドトラベラーが出演した。
 そして一昨日、6月4日は、読売新聞の32面で「人形館」で世界の旅という特大の見出しで報道された。愈々日本最大の全国紙に掲載され、それも広告を除くと紙面の約3分の1を占め、予想外に大きなスペースで目立つためか、終日問い合わせの電話が絶えなかった。さすがに天下の大新聞である。この記事では私の写真がやけに大きくクローズアップされ、74歳という後期高齢者に遠からぬ老醜を曝け出し照れくさくなる。

 この世に生を受けて全国紙に大々的に登場するのは3回目である。私は65年来の朝日新聞の愛読者。その縁ゆえか、第1回は朝日新聞で50数年前の大学生時代、2回目も朝日新聞で約40年前の若き商社マン時代であった。
 ところが、今回は購読していない読売新聞で、実はいささか複雑な心境だ。場合によっては、長年の朝日新聞購読から、今回人形館を広くPRして頂いた読売新聞に切り換えようとも思っている。

 

 赤い枠内が人形館の掲載紙面   読売新聞32面で掲載の記事を抜粋
    
 今回の読売新聞の掲載には、種々紆余曲折があったようだ。読売新聞柏支局のお若い感じの倉茂記者が取材に来たのは、今年の2月21日の寒い日。彼女は一見グラビアアイドル風で、とても記者には見えない、笑顔が可愛い美人。が、取材の方も人形館見学も共に熱心で、後でお願いした記帳のコメントから学生時代に中東に出かけた経験があることが分かった。
 普通の取材なら、何日後に掲載するとの連絡が直ぐに来るが、彼女の場合はその後なんの連絡も無い。少々気がかりであったので、3月上旬にご本人に電話で聞いてみた。すると、近々それなりのシッカリしたものを書きますとの由。少々謎めいた(?)女性であるが、なにか惹かれるものがあった。

 そうこうする内に、3月11日にあの悪夢のようで青天霹靂の大震災が襲来。メディア関係者は当然大震災関連の取材や報道に当分忙殺されること必至で、「世界の人形館」どころではないはず。読売新聞の人形館掲載は大津波に流されたようなものだと半ば諦め、忘れかけていた。
 ところが、6月4日掲載のなんと2日前に、突然倉茂記者から電話があった。急遽掲載するらしく、人形館の復旧状況について確認してきた。私は室内がメチャメチャになった被災状況を物語る無残な写真を数枚メールし、現在はなんとか復旧して人形館をオープンしていることを彼女に説明した。納得したのであろうか、直ぐに掲載を手配して6月4日の朝刊でやっと報道された。

 取材から既に100日以上が経過していたが、最後は呆気ないほど早かった。しかも「人形館」で世界の旅
の見出しも大きく骨太な感じで、女性記者らしからぬ迫力があって素晴らしい。もっとも、小学生と幼稚園児が震災直後に後片付けを手伝った件で「姉妹」とあるが、正しいのは「兄弟」。大勢には影響あるまいと思い、念のため、2人の坊やのご両親(塚本さん)にはこの事情を説明した。

  (記事の中で紹介された写真)
  
マンション住民ら協力 大震災で飾ってあった   取材に来た倉茂記者
で人形館を再開した高 人形や置物が棚から落 の左端は妻、右端は
さん(読売新聞提供) ち、床に散乱の人形館    ワールドトラベラー
 
掲載記事で、上記見出しと「230の国・地域 40年かけ収集」以外の本文が、このブログでは見づらい。また、読売新聞を購読していない人たちも考慮し、記事全体を写真を補足して下記(ただし横書き)紹介する。

 ______ ★ ______ ★ ______ ★ _____


「人形館」で世界の旅
 230の国・地域 40年かけ収集館」で世界の旅


 我孫子市我孫子の元商社員 高(こう)康治さん(74)が、40年かけて約230の国・地域で集めた人形や民芸品を展示した「」世界の人形館」が人気を集めている。自宅マンションの一室に飾っていた人形の1割は東日本大震災で壊れたが、住民の支援も得て、再開にこぎ着けた。
近隣住民が支援 震災後に再開
 高さんは大学卒業後、東京都内の総合商社に勤務し、繊維やコーヒー豆の輸出入などを担当。1970年代にクウェート、80年代にインドネシアに駐在し、出張なども合わせると、100か国以上を飛び回った。クウェート駐在時代、休暇でヨーロッパ旅行した際、その国の文化が最も表れ、持ち帰りやすい人形を土産にして以来、収集を続けてきた。
 3年前、JR我孫子駅近くのマンションに引越し、「隣の柏市に比べて活気がない」と約2年前に開館。廊下、応接室や居間などに、木彫りや色鮮やかな民族衣装を着た人形約2000体、仮面や壷、絵画などが所狭しと並ぶ。紙幣とコインは
数万点もあり、南極のドル紙幣や南太平洋クック諸島の三角形の古銭など貴重な品々も多い。
               (掲載記事には無い補足写真)
  
ラトビアのマトリョーシカ  珍しい形のコイン: 南極のドル紙幣
 入れ子は何個?    上がアルバ、下がクック諸島

 駐在員時代、自宅に客を招いてもてなしたように、「リラックスして楽しんでほしい」と、妻のヒサ子さん(68)と応対。マンション住民から「海外旅行したような気分になれる」と、口コミで評判が広がり、乳幼児連れの母親らの憩いの場となっているほか、県外から訪れる人も増え、来場者は2000人以上になる。
 震災で約200点の人形が壊れたが、同じマンションに住む小学生と幼稚園児の兄弟らが震災直後から駆けつけ、後片づけなどを手伝った。高さんらは壊れた人形を修復し、新たに人形やコインの寄贈を受け、3月中に再開した。
 高さんは「地域に支えられていると感激した。今後も多くの人たちが世界に目を向け、楽しめるように展示品を一層充実させたい」と話している。
 入館無料。問い合わせは、同館(04・7184・4745)へ。

 _______ ★ ______ ★ ______ ★ ______


 上述したように、最近はメディア取材が続き、お陰様で講演依頼の話がいくつか来ており、この調子では今後増えそうである。しかし、世界の人形館の公開と同様に無料で引き受けるボランティア活動として、よく吟味して厳選したいと考えている。

 過日の大震災は、まさに「禍転じて福」となったようである。大震災を通して、常日頃お付き合いしている人たちの本心や本性、人柄や品性などがよく分かったような気がする。まさかあの人の本性はこうだったのかと知り失望もしたが、最大の喜びは、地域の誠実な人たちに支えられていると実感したことだ。
 
 実は、「世界の人形館」の無料一般公開による文化活動に対し、一昨年暮れから居住マンションの一部住民のインターネット掲示板への中傷的な書き込みのほかに、管理組合から抗議文書が寄せられるなどの苦難が続いた。
 またお役所関係の応対も、無関心で冷たいものがあり、当館のような新参者に対する守旧勢力の抵抗なども感じる。他市から来る人形館見学者の多くが我孫子市で食事と買い物をし、当市の活性化や財政健全化に貢献している筈だが---
 
 しかし、大震災後に人形館が心配だとして駆けつけて頂いた人たちの多くは、なんと同じマンションの住民たちであった。また、「我孫子の文化を守る会」の副会長などマンション外の広域支援も加わり、人形館が我孫子市の地域住民の皆さんに広く理解され、支えられていることに大感激した次第。

     (コミュニティや地域に根付く「世界の人形館」来場者)
   
  若いお母さんたちと 人形館バルコニー特設  デイサービスを受けて
      幼児たち  のプールで泳ぐ子供たち    いるご高齢者たち

 我孫子市で生まれ育ち、千葉県で成長し、ささやかではあるが、世界に飛躍せんとする「世界の人形館」を引き続きご支援、ご愛顧下さい。

(後記)

倉茂由美子 記者へ!
時間を掛けた丹念な取材に敬意を表します。お陰様で問い合わせが多く、「世界の人形館」ファンが急増しそうです。有難うございました。

  ____________________________________


今回ブログの内容などについて問い合わせ事項や、感想などがあれば、comments(コメント)欄にご記入下さい。迅速な回答を差し上げます。
 

過日放映されたJ:COMテレビ番組のDVDを、ご希望の方に無料で差し上げます。ご遠慮なくお申し出下さい。

世界の人形館では、230カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、壷、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを展示し ています。ご興味ある方はご遠慮なくご来館下さい。但し、セキュリティなどのため、下記要領で予約をお願いします。
 TEL:04−7184−4745  又は
   Eメール:ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

次回のブログはリクエストがあり次第書き込みます。ご希望の国・地域があれば、ワールド・トラベラーとして、どんなに小さな無名の国でもお受けします。ご遠慮なくご自由にリクエストして下さい。


Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved

| - | 22:08 | comments(14) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
スポンサーサイト
0
    | - | 22:08 | - | - | - | - | ↑TOP
    高さん、こんばんは
    読売新聞への掲載おめでとうございます
    あいにく我が家は読売をとっておりませず
    新聞では拝見できませんでしたが
    今日のこの記事で、素晴らしい取材を受けられたことが良くわかりました
    長い時間かけて温めて来られたことが
    今、実りつつありますね
    でも、同時にお忙しくもなられますね
    お体をご自愛されながら、御活躍下さいませ

    DVD、お願いしても宜しいでしょうか
    | Hulaさん | 2011/06/07 12:10 AM |
    Hulaさん
    早速のご丁寧なコメント頂戴し、深謝します。
    読売新聞の掲載記事コピーを、DVDと共に送ります。
    但し、DVDのダビングで種々手続きなどがあり、
    今月下旬の発送になりますのでご了承下さい。
    今後とも、小生のブログを引き続きご愛読頂き、
    忌憚なきコメントを寄せて下さい。
    宜しくお願いします。
    | 高 | 2011/06/07 12:43 AM |
    高さん
    先日は、読売の記事をありがとうございました。
    ブログも拝見しました。
    今や我孫子の有名人になられましたね。

    益々のご発展を祈ります。
    | 伊藤 | 2011/06/07 5:34 PM |
    ご丁寧な貴コメントを拝見、深謝します。
    「我孫子の有名人」との過分のご評価を頂きましたが、
    まだまだ新参者で、御ひざ元の我孫子市は当館に対し
    無関心な現状です。
    それより、伊藤さんが率いる「我孫子の文化を守る会」の
    ような団体や我孫子市民の皆さんに支えられるのが、
    何よりの援軍です。
    今後とも宜しくご支援下さいますよう、お願い致します。


    | 高 | 2011/06/07 7:13 PM |
    高さんのことを以前に話していた高校の同僚が
    読売新聞の記事を見たということで,
    今日私に見せてくれました。
    (私は読売ではないものですから。)
    今後の反響と発展が楽しみですね。

    | 大内 | 2011/06/08 11:41 AM |
    コメント有難うございます。
    また、ご長男のご結婚オメデトウございます。
    さすがに最大手の全国紙である読売新聞らしく、
    様々な反響があります。
    例えば
    ●千葉県のある自治体が、「世界の人形館」の展示品を
    寄贈してもらえないかとの打診。
    現時点では我孫子市が人形館に無関心・冷淡であるため、
    場合によってはこの申し出を真剣に考えたい。
    ●小生講演の依頼がいくつか来ており、無料のボランティア活動として受けるつもりですが、よく吟味して厳選したい。
    今後とも人形館を宜しくお願いします。
    | 高 | 2011/06/08 11:52 AM |
    世の中にはいろいろな人がいるものですね。
    善意のボランティアが通じないのは、悔しいことでしょう。
    私は人形館が特に我孫子市民のために貢献しておられるので、
    我孫子市が多少でも支援していると思っていました。
    実際はそうではないのですね。
    これからも大変と思いますが、どうか人形館を存続させてあげてください。
    よろしければ、DVDをお願いいたします。

    | めがみ | 2011/06/10 2:40 PM |
    ご親切なコメント、有難うございます。
    行政側に資金的な援助を求めるつもりは毛頭ありません。
    ただ、精神的な後押しや人形館の正当な広報をお願いできれば幸甚です。
    人形館を支えるファンがおられる限り、人形館の無料公開を続ける覚悟です。
    今後とも、世界の人形館をご支援下さい。
    DVD承知しました。ご住所をお知らせ下さい。
    | 高 | 2011/06/10 2:52 PM |
    読売新聞でも詳しく掲載されていますね。
    とてもわかりやすくまとめられていて、
    地域の博物館として根付いている様子が伺えます。
    メディアにたくさん掲載されたこと、
    HPでしっかりアピールされるとよいと思います。
    ますますのご活躍をお祈りしております!
    | 藤田 | 2011/06/11 7:32 AM |
    ご丁寧なコメント、有難うございます。
    また、頂いた貴重なアドバイスを参考にして、
    特に我孫子市などの地域に貢献しようとする、
    「世界の人形館」を広くPRして行きたいと思います。
    今後とも人形館をご愛顧ください。
    | | 2011/06/11 9:50 AM |
    高さん  読売での掲載おめでとうございます。新聞で紹介されると言うことは素晴らしいことで、なかなかないことですね。きっと来館者が増えて対応に右往左往されるのではございませんかしら。良いお話もきっと皆さんのお役に立つ筈です。
    | 素敵です | 2011/06/13 10:05 PM |
    素敵ですさん
    本当にステキなコメントを深謝します。
    お察しの通り、読売新聞掲載後は問い合わせや見学者が増え、忙しいですが、
    多忙は良いことと前向きに思っています。
    最近は小生の話が面白いと言って、来る方が多いようです。
    素敵ですさんも、お気軽に人形館へ遊びに来て下さい。
    近々のご来館をお待ちします。
    | 高 | 2011/06/13 11:21 PM |
    和服に近いブータンの衣装に興味があります。一度は現地に行きたいと思ったことですが、今では叶わぬことと諦めております。何時でも結構ですから「ブータン」を紹介して頂きたく思っております。
    | 持永あい子 | 2011/06/14 1:57 PM |
    あい子さん
    リクエストを有難くお受けし、承知しました。
    ブータンは2000年3月に訪れました。
    古来の文化を守る山国は、伝統的な衣装が興味津々です。
    出来るだけ早く書き込み、知られざるブータンを紹介します。
    ご期待下さい。
    | | 2011/06/14 3:29 PM |
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://abiko8524.jugem.jp/trackback/14
    トラックバック
    PR
    PROFILE
    LINKS
    CALENDAR
    S M T W T F S
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728    
    << February 2017 >>
    SELECTED ENTRIES
    CATEGORIES
    ARCHIVES
    新着コメント
    MOBILE
    qrcode