世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
森友文書の改ざんと男の美学
11

 また、トカゲのしっぽが切られた。かつて財務省の理財局長から国税庁長官に栄転した佐川宣寿氏だが、突然辞任し退職したのだ。政府は遅まきながら12日に、財務省が森友学園への国有地売却に関する決裁文書14件で約300か所も書き換えていたと国会に報告した。実態は書き換えと言うよりも、或る関係者 or 黒幕を忖度する悪質な改ざんである。いずれにせよ、天下の公文書を改ざんするとは、民主主義の根幹を揺るがす国民への背信であり、重大犯罪と言うべきであろう。

 昨年2月に森友学園への国有地売却に関する問題が発覚後、佐川前局長による国会答弁との整合性を図るために財務省理財局の指示に基づいて改ざんが行われたと政府は認定した。土地取引について「特例的」と記した部分や、「価格等について協議した」と価格交渉を示唆する部分、さらに安倍晋三首相や妻の昭恵氏、麻生太郎財務大臣ら複数の政治家の名前も削除されていたことが分かった。加えて財務省近畿財務局の本件担当職員が自殺し、政界は一気に重大な局面を迎えようとしている。

 

 一般的に本件が民間の会社なら、経営者は即辞任である。しかし、財務省の最高責任者である麻生財務相は、現時点では責任を取って辞めようとはしない。むしろ、事ある毎に「佐川、佐川・・・」と呼び捨てて佐川氏のせいと強弁する。自民党関係筋によれば、麻生氏は安倍晋三首相に辞意を漏らしたが、同首相は全力で慰留したとか。麻生氏は安倍内閣の要であり、各省庁に睨みを利かせられるのは同氏しかいないと辞任させず守っている由。

 しかし、深く考察すれば、今回の森友問題から端を発した公文書改ざんなど、諸悪の根源は何と言っても名誉校長として名を連ね、講演もして森友学園と直接関わり合いを持った安倍昭恵首相夫人であろう。しかも、安倍首相はこれまでの国会答弁で破格の安値で契約した国有地売却に就き、「私や妻が関係したと言うことになれば、首相も国会議員も辞める」と強気な大見えを切っている。改ざんの動機は佐川氏答弁の齟齬もあるが、本丸は安部首相の大見えとの整合性ではなかろうか。

 

「安倍一強」の功罪は長期安定政権と言うプラスもあるが、反面この数年おごりが目立つ負をもたらしている。昨夏の東京都議選大敗直後は謙虚になったが、3か月後の衆院選で大勝してからはまた傲慢になってし

まったよう。安倍政権の根本的な問題点については、2017年7月4日付け幣ブログ『おごり、私物化、トカゲのしっぽ切りを重ね逃避行のG20ハンブルグ』で言及済みだ。最初のトカゲのしっぽ切りの対象になったのは森友学園の籠池元理事長であり、次に標的になったのが今回の佐川氏である。

 私事になるが、間もなく81歳になる筆者にとって最近の最大の関心事は終活である。いずれ死はやって来るものであり、同じ冥土に行くなら晩節を汚さず、男の美学を全うしたいと思っている。名も無き一市井の人間が助言するのは些か僭越かも知れないが、安倍首相も麻生大臣も共に潔く男の美学を貫いて欲しいと、同じ男として祈念する。もし、政治家として真に国を想うなら・・・。閣僚経験者からも公然と批判が出るなど、自民党内でも厳しい意見が渦巻いているようだ。無理もない。

 

 改ざんの動機については種々憶測されているが、内閣人事局を設けるなど官邸主導による官僚の締め上げが忖度を育む風土を醸成したのであろう。ひょっとすれば、忖度以上の介入や口利きがあったかも知れない。もし事実なら、官

邸を取り仕切る菅 義偉官房長官が忖度のキーパーソンと言わざるを得ない。 国民はこのことを感知してか、首相官邸前で総辞職などを迫る抗議デモ(写真)が激しさを増している。内閣支持率も30%台に急落し、風雲急を告げる趣である。

 因みに、Yes or Noがハッキリしている欧米諸国では、この種のスキャンダルがあれば即退陣である。発展途上国では命が狙われたり、亡命することもあるが、平和な我が日本では斯様な過激なことは起こりにくい。誠にオメデタイ、平和ボケした国である。麻生氏が辞任すれば、安倍内閣は持たないであろう。そろそろ安倍政権の賞味期限切れが間近いようだ。結論として、4月以降にも総辞職が望まれよう。それは早ければ早いほど、男の美学と言うものになろう。

 

 結論を申そう。森友学園問題と同類項なのが加計学園問題であり、地下茎で繋がる人脈が私物化のベースになっていると言うべきであろう。安倍首相にとって約40年前の南カリフォルニア大学留学時代の学友関係はあくまでプライベートのはずであったが、加計問題でその人脈が政治と繋がっていることが露呈した訳だ森友学園は昭恵首相夫人、加計学園は理事長の加計孝太郎氏のお友達である安倍首相と、いわゆる夫婦仲良く関与した公私混同が種々大問題を惹起しているのが真相であろう。
 改ざん問題で責任を感じて命を絶った自殺者は前出の近畿財務局職員のほかに、安倍首相や佐川局長の国会答弁を作成した理財局国有財産業務課の係長もいた由。2人の犠牲者まで出しながら白を切って逃げ切ろうとうする首相らが、そのケジメをどうするかは明白だ。どう見ても自殺者の残された家族を気遣う思いやりが欠如しており、人格と人間性を疑いたくもなる。最後に敢えて言えば、プライバシーの問題になり誠に失礼になろうが、首相&夫人に子供や孫がいればもっと早く進退に関する結論が出ていたであろう。

 

後記

●見事な茶番劇である。森友問題を巡る決裁文書改ざんに関し、本日衆参両院の予算委員会で佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問が行われた。同氏は安倍晋三首相をはじめ首相官邸側の指示と関与を否定したが、改ざんについては「刑事訴追の恐れ」を理由に徹底的に証言拒否した。ある程度の証言拒否は予想されたが、それが約50回にも及び、開いた口が塞がらなかった。

 これでは益々安倍政権に対する疑惑と不信感は増幅するばかりであり、いずれ何らかのケジメを付ける要があろう。“安倍丸”という船の実態は正に沈没寸前のよう。今秋の総裁3選はもうあり得ないであろうし、来年の参院選などは違う顔でやるしかないようだ。辞任は安倍首相がどのタイミングで決断するか次第になろう(3月27日)。

●不当な佐川氏等の公文書隠蔽や改ざんに関し、なんと驚くなかれ大阪地検は不起訴とした。中立公正であるべき地検が明らかに政権の圧力に屈した判断であり、検察審査会はこの判断が適正かどうかを早急に審査をすべきであろう。また本日、麻生財務大臣は佐川氏ら財務省の関係者20人を処分したが、同氏の退職金を減額するなどの緩い処分であった。一方、同大臣は僅か170万円の閣僚給与を自主返納するとしたが、肝心の大臣辞任は否定した。自分には大甘ちゃんの御仁だが、国政を私物化する安倍政権はいつまで居座り続けるのであろうか?スッキリしない鬱陶しい毎日が続くようだ(6月4日)。 

 

               ◇◇◇ ご案内 ◇◇◇

 

 筆者には下記著書があり、ご関心ある方は是非ご購読下さい。

 

書名 出版社 定価 表紙

私はワールド・トラベラー
世界257ヵ国・地域を

旅した男

 文芸社 1,500円

272の国と地域を制覇した77歳のワールド・トラベラーはたった1人で紛争地を旅した

 幻冬舎 1,400円

トラベル・イズ・トラブル 
安全な旅は退屈だ!!

ルネッサ

ンス・アイ 

1,300円

ワールド・トラベラーだけが

知る素顔のイスラム

シリア内戦等も詳しく紹介

 新潮社 1,500円

世界を動かす少数民族

少数民族の世界から現代世界の縮図と課題が見える

 幻冬舎 1,350円

 

トラベル・イズ・トラブル

パート2 
楽でない旅こそ最高だ!!

ルネッサ

ンス・アイ

1,300円

 

  幣著書のお買い求めは、アマゾンなどインターネットショッピンや、最寄りの書店で可能です。なお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合は、在庫がある世界の人形館でお求めください。

お問い合わせ:
世界の人形館 TEL 04−7184−4745

        E−MAIL 
 ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved

| 国内政治 | 23:53 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
おごり、私物化、トカゲのしっぽ切りを重ね逃避行のG20ハンブルグ
14

 一昨日(7月2日)投開票された東京都議会選挙で、かつて圧倒的な第一党であった自民党が歴史的な惨敗を喫した。選挙前の議席59の半減どころか、なんと23議席まで激減したのである。一方、小池百合子都知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」が55議席も獲得して第一党に躍進し、都議選では自民党と袂を分かち選挙協力した公明党の23議席を併せると過半数を大きく上回る。数の力にものを言わせてきた自民党も、実は公明党&学会の協力が無ければ非力であることを露呈した形だ。

 筆者は東京都民ならぬ千葉県民で、外野席に陣取る野次馬かも知れない。どのような思いで都民は投票したのか知る由もないが、恐らく都政に対する不満よりも、安倍一強のご本人、安倍晋三首相&自民党政権に関わる数々の問題に対する批判や抗議の矛先が向けられたのであろう。例えば、最近では森友学園や加計学園を巡る疑惑、共謀罪法の強引な採決、閣僚の問題発言や衆議院議員2回生の不祥事などだ。支持率急落にも拘わらず傲慢な姿勢は相変わらずで、お坊ちゃま育ち首相と長期政権の悪弊が一気に表面化した感じである。

 

 都議選大敗の審判に対し、首相は” 政権に緩みがある” と反省する。だが、「緩み」と言うのは的外れであろう。ずばりそれは「おごり」であり、このことに気付かないのが遺憾である。また、森友&加計の両学園疑惑は公私混同した、いわゆる権力の私物化に他ならない。特に森友学園に就いては、昭恵夫人の参考人招致を拒み学園をトカゲのしっぽ切りで収束を図ろうとする。さらに、政権は事あるごとに丁寧に説明すると言うが、無理な強弁を繰り返して十分且つ誠実な説明責任を果たそうとしない。女性の防衛相がその典型だ。

 過日の都議選応援で安倍総裁が秋葉原の街頭に立った時に、聴衆から「辞めろ」や「帰れ」コールが連呼された。その際に同総裁は「自民党は演説を邪魔する行為を絶対にしない」と訴えたが、元鳩山由紀夫首相が政権交代選挙で街頭に立った時、盛んに野次ったのが他ならぬ安倍氏ご本人であったとか。また、街頭に姿を見せた森友の籠池氏は” 嘘を言うな。民主主義を守れ ”と声を上げ、首相から戴いたとされる100万円を返しますと札束を見せ、同氏夫人も” 嘘つき!”と叫んだのが印象的であった。おそらく斯かる事実があった証左であろう。

 

    

首相辞めろコールが連呼  応援演説する安倍総裁 首相から戴いたとされる

                      お金を返そうとする籠池氏

        (インターネットより転用・加工済み)

 

 自民党は当初否定的であった加計学園の獣医学部新設問題につき、今月の10日に衆参両議院で閉会中審査を行うことになったが、肝心の安倍首相はG20などの都合を理由に欠席する。明5日から渡欧するが、去る5月26日〜27日イタリアで開催のG7タオルミーナ・サミットでは森友学園問題、そして来る7月7日〜8日ドイツでのG20ハンブルグ・サミットは加計学園疑惑から逃避するかのような参加だ。8月に内閣改造して急場を凌ぎたい首相の胸算用だが、所詮小手先の小細工である。晩節を汚さぬためにも、この際は潔く自ら職を辞することを僭越ながら望みたい。

  因みに、このサミットではアメリカのトランプ大統領、フランスのマクロン大統領、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が初めて出席する。また、通商政策やテロ対策、地球温暖化対策が主要議題となるが、トランプ大統領が保護主義的な傾向を強めて温暖化対策を定めた「パリ協定」からの脱退も表明しているだけに、G20としてどこまで結束を示せるかが大きな焦点となろう。

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…☆━…━☆

 

 さて、筆者はクウェート駐在員であった商社マン時代の1974年12月と1976年7月に家族(妻・長男・次男)と共にハンブルグを訪れたことがあり、リタイア後の2007年6月にも旅している。数あるヨーロッパの都市でも、大好きな港町である。その開放的で魅力的な街の横顔を紹介しよう。

  ヨーロッパ有数の河川、エルベ川河口から100kmほど入った河川港を持つ、ドイツ最大の港湾都市である。人口約175万人はベルリンに次ぐドイツ第二で、かつてはハンザ同盟の都市として繁栄した。市の正式名称は自由ハンザ都市ハンブルグで、その歴史は古く西暦800年頃に遡る。

 

  海を知らない人も魅惑するエレガントで活気あるハンザの水の都は、昼夜別々の顔を持ち、自由な気風は昔も今も不変だ。ハンブルグの象徴と言えるのが、街のほぼ中央に横たわる2つの大小の人工湖だ。エルベ川と繋がる小さな内アルスター湖と、その北側にある大きな外アルスター湖が、街の景観を一層美しく引き立てる。先ず内アルスター湖畔に向かい、遊覧船乗り場のユンクフェルンシュティーク付近のロマンチックな遊歩道や、近くのお洒落な感じの運河を散策した。

 

  

  アルスター湖を俯瞰   内アルスター湖畔を  外アルスター湖

 左上が外アルスター湖    散策する筆者

 

 その後、近くの市庁舎広場を訪ねたが、広場の正面に堂々と建つのが市庁舎だ。1886〜97年築で、112mの尖塔は町のランドマークになっている。ネオ・ルネッサンス様式の建物はハンブルク州議会の議事堂を兼ね、重厚な内装とバッキンガム宮殿より多い部屋数で知られる。ここから1km近く西進すると、「ミヒャエル」の愛称で親しまれる聖ミヒャエル教会が建つ。高さ132mの塔が港からもよく目立ち、内部はオペラハウス風の豪華な内装や大きなパイプオルガンが素晴らしい。

 

    

内アルスター湖近くの運河 聖ミヒャエル教会   市庁舎広場に建つ

                           市庁舎

 

 一方、1974年冬の旅では家族と共に、ハーゲンベック動物園を訪ねた。トラなどが堀を挟んだところにいるため柵が無く、前日まで雪が降り園内は園舎を除き白銀の世界が広がっていた。入園客もほとんどなく静まり返り、雪景色が言葉を失うほど幻想的であった。飼育されている動物たちの中では、やはりトラの姿が白雪にピッタリ。

 また、ビアホールで舞台に上がり、バンドの指揮棒を振ったのが今となれば懐かしさでいっぱいである。だが、聖ミヒャエル教会から西へ700mほどにある有名な夜の盛り場レーパーバーンを、2007年に31年ぶりに再訪したが、往時の歓楽街の賑わいもなく閑散としていた。改めて時の流れを痛感し、年甲斐も無く感傷的になった。

 

    (1974年の懐かしきスナップ)

  

 ハーゲンベック動物園   ビアホールで指揮棒     レーパーバーンを

   家族と共に      を振る筆者(中央)    散歩(2007年)

 

   ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…☆━…━☆

 

 近年のサミットは治安を考え、都市から隔離された場所で開催されるのが通例になっている。それを敢えて過激なデモ隊が容易に取り囲める都市で開催するのは、アメリカのトランプ大統領やロシアのプーチン大統領などに対し、開かれた民主主義というメッセージを発信するホスト国のメルケル首相の特別な想い、或いは賭けがあるようだ。G20ハンブルグ・サミットが成功裏に無事終幕することを祈念したい。

 

(後記)

 サミット会場の周辺ではデモなどの混乱も無く、平穏に終幕した。しかし、貿易や温暖化問題では「自国第一」を掲げるトランプ大統領との深い溝を埋めることが出来ず、アメリカvs他の19ヵ国の対立、即ち1対19という深刻な構造が一層鮮明になった。

 

          ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

世界の人形館のご見学

 筆者ことワールド・トラベラーが館長を務める世界の人形館では、272カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方はご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。慈善活動につき、入館料は無料です。

 

    −−− 国境の無い平和な「世界の人形館」の館内風景 −−−

  

 但し、セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。
TEL:04−7184−4745 又は Eメール: ko-yasu@maple.ocn.ne.jp   

 

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved 

| 国内政治 | 21:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
安倍首相、森友学園に絡むアッキード事件で辞任か
32

 間もなく傘寿を迎える高齢の身だが、長年サラリーマンをしていた性であろうか、今もなお現役時代の失敗談を夢見ることがある。例えば、取引先との名刺交換だが、夢では自分の名刺を相手側に容易に渡せないのだ。だが昨夜は、まことに奇妙な夢を見た。それは一強と呼ばれて久しい安倍晋三首相が国会で何度も断言した通り、森友学園への国有地売却問題で責任を取った潔い辞任であった。

 いつの世も魑魅魍魎で溢れているのが政界のようだ。まるでバナナの叩き売りをするような不透明な国有地売却問題が発覚してから1ヵ月以上が経つが、真相の解明が進むどころか逆に疑惑は深まる一方である。民意に背を向けるかのように、傲慢とも思える自民・公明両党は頑なに籠池学園理事長などの参考人招致を拒否してきた。

 

 しかし、籠池氏が「安倍首相から妻の昭惠夫人を通じて100万円の寄付を受けた」と爆弾発言したことから急転直下し、3月23日に同氏の証人喚問が行われる。対する首相側は、首相自身はもちろん、妻や事務所なども多額の寄付はしていないと言い切る。両者の言い分が真向から違う以上は、公の場で黒白を付けていただく他ない。大体この種の話は、「火の気のない所に煙りは立たぬ」に落ち着くのではなかろうか?

 公人か私人で物議を醸している昭惠夫人だが、諸外国の例を見てもファーストレディーとして限りなく公人に近いと見るのが妥当であろう。奔放と言われる同夫人が籠池夫人とさかんにメール交信していたのも、首相側と籠池氏側両者の親密ぶりを立証するに足りよう。件の寄付も昭惠夫人は記憶にないとのことだが、第三者から見れば寄付に関与したと疑わざるを得ない。こうした中で森友問題は、ロッキード事件になぞられ「アッキード事件」とも巷間では囁かれている。

 

       

      疑惑の舞台:森友学園が進めていた小学校建設現場

           (ネットより転用・加工)

 

 森友学園問題の火の粉を払うようにして、安倍晋三首相は昨日(3月19日)欧州歴訪に旅立った。ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー4ヵ国を訪問し、ドイツのメルケル首相らと首脳会談をして22日に帰国する。2012年12月に首相に再登板してから4年3ヵ月で52回目の外遊となり、歴代最多となる。訪問国数も歴代首相では最多の66ヵ国に上り、筆者の272ヵ国・地域に遠く及ばないが、ご立派な記録である。

 安倍政権は発足直後から威勢よく、アベノミクス、デフレ脱却、1億総活躍プランなど次々と政策をぶち上げてきた。だが、肝心の実績や成果は皆無に近いと言っても過言ではなかろう。また、ごり押した安保法制を正当化しようと、駆けつけ警護を付与した南スーダンのPKOも近々撤退する。このように大半の案件が中途半端で挫折、と言うより途中で投げ出しており、首相の外遊回数最多が数少ない実績とはお粗末ではないかと思うのだが・・・。

 

 過日自民党は総裁の任期を3期9年としたが、安倍一強ありきの任期延長と受け取らざるを得ない。金ファミリーを神格化し、世襲を続ける独裁国家の北朝鮮と何か似ているようである。今回の魑魅魍魎とした森友問題は、長期政権の腐敗と驕りによる弊害に他ならない。また、この森友学園疑惑は巨悪の氷山の一角とも言われ、他にも「第2の森友事件」と囁かれる加計学園の土地120億円の無償譲渡問題などという火薬庫が今後注目されよう。

 外遊から帰国の翌日、注目の籠池氏の証人喚問が行われる。同氏の過日の爆弾発言が、さらに炸裂するのであろうか?筆者が見た冒頭の夢は本当に正夢になるのであろうか、興味深々である。「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら、首相も国会議員も辞任する」と啖呵を切る首相だけに、言い逃れしない堂々とした対応を期待したい。前大統領が厳しく裁かれようとしている隣の韓国に比べ、国家を私物化しているのではないかと疑われても安泰である我が日本。どこまでも平和でオメデタイ稀有の国である。

 

(追記)

 籠池理事長への証人喚問が本日午前は参議院、午後は衆議院で行われ、安倍首相から妻の昭惠夫人を通じて100万円の寄付を受けたことを改めて強調した。こうなれば一つしかない真実を明らかにするため、安倍昭恵夫人の証人喚問も不可欠である。早期実現を望みたい(3月23日)。 

 

             ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

世界の人形館のご見学

 筆者ことワールド・トラベラーが館長を務める世界の人形館では、272カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方はご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。慈善活動につき、入館料は無料です。

 

    −−− 国境の無い平和な「世界の人形館」の館内風景 −−−    

      

 但し、セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。
 TEL:04−7184−4745 又は Eメール: ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved 

| 国内政治 | 02:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
格差を助長する!?アベノミクスと一億総活躍
9
 本日(3月11日)は、あの忌まわしい東日本大震災から早や5年が経つ。今も17万人以上の人たちが避難生活を強いられ、震災関連死がこの5年間で3400人ほどに上った由。新しい街づくりも順調ではなく、大震災の後遺症は容易に癒えそうもない。筆者が無料公開しているプライベートミュージアム「世界の人形館」も壊滅的な損害を受け、その模様は2011年4月23日付けのブログで紹介した。

 1強多(or 他)弱の我が道を邁進する安倍政権にとり、焦眉の急なる課題は大震災復興の加速、アベノミクスの強力推進、一億総活躍社会の具現化であろう。だが、最近
雲行きが怪しくなってきたのがアベノミクスと一億総活躍ではないか。先ず、アベノミクスは株高 or 株安、円高 or 円安のブレを問わず、庶民にとって「景気が良くなった」との実感が無いことだ。
  私事で恐縮だが、筆者は不治の病(認知症)を患う妻の1年近い長期入院に加え、不徳の致すところか子孫から半ば見放された独居生活を余儀なくされている。後期高齢者だけに不便この上ない。食事は栄養が偏りがちな外食が多く、近くのラーメン店に出かける。そこで店主から話を聞くと、アベノミクスほど縁遠いものはないと言い切り、景気が良くなった実感が全く無いと愚痴る。

 どうも株高と円安の両輪が無ければ、アベノミクスは推進出来ないような風潮がある。加えて僭越なことを言うようだが、世の中には円安の真の意味がよく分からない高名な学者やエコノミストなどが意外に多いようだ。貿易や為替の実務経験があれば(筆者はそうだが)簡単に分かることだが・・・。また、円安誘導につき、米国などで批判されていることにも気付かないらしい。
 要するに、円安とは円の値打ちが下がるのだが、円高は逆にその値打ちが上がるので国際的な信用力が増す。グローバル或いは国家的に思考すれば、もちろん円高を歓迎すべきである。株高は誰もが望むゆえに、円高と株高という「2高」を両立させるこそが、アベノミクスの真髄と言えるのではないか!それが出来なければ、やはり絵に描いた餅になりそうである。

 次に、最近大きな話題となり、賛否両論が入り混じるのが
一億総活躍である。過日「はてな匿名ダイアリー」というブログで保育園落ちた日本死ねと投稿され、大いに議論を呼んでいる。あるベテランの自民党議員がテレビ番組で「日本死ね」という表現を批判していたが、問題視されたブログ全体を精読していないフシがあるようだ。例えば、「何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍できねーじゃねーか。・・・」だ。言葉遣いは確かに荒っぽいが、本音が込められて共鳴できるものがあり、少々感動すらする。
 一億総活躍につき、2015年11月7日の幣ブログ
1億総活X?と幸福で私見を紹介したところ、普段よりずっと多いアクセスがあった。反響の大きさに些か驚きもした。一億総活躍という新語(?)、マクロ的には大いに結構だが、ミクロ的には具体的に何をしようとするのか今もなお不明瞭のようだ。戦中派の筆者から見れば、亡国に追いやった戦前の国家総動員を想起せざるを得ない。また、この案件の審議会なるもの、もしイエスマン&イエスウーマンばかりで固めているとすれば具現化の道は険しく、これまた絵に描いた餅に終わりそうである。

 文字通り一億(人)、換言すれば全国民が総活躍の対象とすれば、一億総活躍担当大臣とブレーン&スタッフによる少数の布陣でカバーできるものではなかろう。本当にオールジャパンでやる気があるなら、国会では与野党の壁を無くし、全国の自治体にも広く呼びかけて専任の部署を立ち上げるぐらいの発想力と実行力が望まれる。実際にそのような部署があれば、是非お話を伺いたい次第だ。もし、このような体制が既にあれば、件の「保育園落ちた日本死ね!」の投稿も無かったかも知れない。「日本死ね!」は視点を変えれば、「日本頑張れ!」と受け取るぐらいの広い度量が政治家の先生方に望まれよう。
 ところで、「一億」の英訳は「All Citizens」と明確な表現になっており、すべての国民が活躍可能な対象のようである。しかし、また私事になるが、私こと
ワールド・トラベラーならどのように、またどのような場で活躍できるのであろうか?与野党の国会議員20数人と面識はあるが、本件で聞かれたりアプローチされた事は皆無である。1年もすれば傘寿を迎える老兵は蚊帳の外であり、用済みの賞味期限切れにつき一億の枠から除外されているのであろう。やはり、老兵は去るのみか?

 ネタが払底して息切れの兆候があるアベノミクスと、言葉だけが踊っているような一見格好いい一億総活躍。これら両輪の推進は大いに結構だが、結果的には国や社会を脅かし不安定にするような格差を助長しているのが現実ではと疑念を持たざるを得ない昨今である。
 最後に、敬愛すべき我が日本国政府にお伺いしたい!ワールド・トラベラーも本当に一億総活躍の対象になっているのですかと・・・。 



               ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

無料講演を引き受けます。

 ワールド・トラベラーは年間4〜5件の講演・講義を全国各地で行っており、講演依頼.COMなどで広く紹介されています。目的は地域や街の活性化と真の国際化推進、そして三流とも揶揄される日本外交再生などの一助です。そのために世界に関することであれば、旅行、文化芸術、宗教、歴史、政治や外交に関する国際情勢、グルメ、環境、経済や産業などジャンルを問わずワールド・トラベラーとして恥ずかしくない講演をします。しかも実体験をベースに、他人様の情報をコピペ(切り貼り)しない異色のンフイクションをありのままにお話します。
 特に、最近話題のイスラムに関しては、イスラム圏で働き、住み、旅し42年以上のキャリアがあり、
イスラム講演は最も得意とします。ご希望があれば、ご遠慮無くお申し出下さい。因みに、慈善活動のため謝礼は一切不要ですが、ご希望の主旨が筆者の平和理念などに反する場合は勝手ながらお断りすることもあります。予めお含み置き下さい。

                       ― ― ―  講演会風景 ― ― ―
      
  プロジェクターを駆使し講演    地球儀を前にして   満席の会場で熱心に聴講する
    するワールド・トラベラー      スピーチする筆者     多数の参加者たち 


お問い合わせ:
世界の人形館 TEL 04−7184−4745
        E−MAIL
  ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved
| 国内政治 | 18:52 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
1億総活X?と幸福
9
 少し旧聞になるが、ちょうど1ヵ月前の10月7日に発足した第3次安倍改造内閣の目玉として注目されている「1億総活躍担当相」。その後は日毎に評価が上がるどころか、いったい何を担当する大臣なのか?と疑問を抱き、違和感を持つ人たちが増えているようだ。
 ​1億総活躍という新語(?)、マクロ的には大いに結構だが、ミクロでは具体的に何をしようとするのか不明瞭のようである。 或る週刊誌は的外れと辛辣だが、筆者も同様にいささか懐疑的にならざるを得ない。​もっとも、我が国と似た社会環境の韓国では羨望の声もあるようで、関心が高いらしい。

 因みに、我々日本人は、「1億〜」という語が好きなようだ。戦前からも「1億玉砕」などと既に同類のものがあったし、戦後では高度経済​成長が始まった1970年代の「1億総中流」などはまだ記憶に新しい。
 ​だが、この種の言葉は日本独特のものであり、海外で人生の約3分の1近くを送った筆者も外国では聞いたことがない。その背景として、今まで中流階級を意識する人口が1億人もおり、また横並び意識が強いのは我が国だけとという特殊事情によるのだが・・・。

 注目すべきは超長〜いその英訳​。Minister in Charge of Promoting Dynamic Engagement of All Citizensを、 当事者の担当大臣も名刺などを見ずにスラスラと言うのは至難であろう。略称は多分MPDEACになるのであろうか。日本語の方は「1億相」or「活躍相」辺りか? 
 また、新「3本の矢」の​目標は「名目GDP600兆円」「希望出生率1.8%」「介護離職ゼロ」を掲げて結構尽くめだが、デフレからの完全脱却もままならぬ厳しい現実を見据えると前途は多難のようである。とは言え、目標の60〜70%程度でも達成できれば、安倍総理は名宰相として後世にその輝かしい名を残すであろう。

 
 約25年前のバブル経済は好ましくないが、基本的に今も土地本位制である我が国では、不動産価格(特に地価)が全般的に上昇しない限りデフレ脱却は至難であろう。できれば「ウィンウィン」を望みたいが、現実には二者択一を迫られる。バブルのような「量​」を選択したくなければ、「質」に力点を置かざるを得ない。
 具体的には、クオリティ・オブ・ライフ Quality of Life(QOL)への集中であろう。QOLでは我々一人一人の人生の質や社会的な生活の質を意味し、​人間として自分らしい幸福な人生をいかにして送れるかを重視する。また、健康、やりがいのある仕事、教育、住環境、レジャーなどが多種多様な視点で捉えられる故、ビジネスとしても関連の裾野は広い。

 「幸福」に注目するなら、2000年3月に訪れたヒマラヤの王国、ブータンを想い出す。国民全体の幸福度を示す尺度である「国民総幸福量」Gross National Happiness(GNH​)は1972年に当時のブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクによって提唱され、同国の重要な国策となっており、国民の間でも広く受け入れられている。

  
パロ・ゾンを背にした筆者​  ヒマラヤの連峰 仮面舞踊のダンサーと仲良く

 
 因みに、旅の詳しい模様は、2011年7月18日付の幣ブログ「ブータン巡礼:ヒマラヤの幸福王国へ」で紹介済みだ。この旅行後に世界で最も好きな国の一つになったのだが、その理由は生活は豊かでなくとも幸福感を持つ国民が多いことに感動したからである。 

 ところで、「1億」の英訳は「All Citizens」と明確な表現になっており、すべての国民が活躍可能な対象になるらしい。だが、たとえば私事になり誠に恐縮だが、私ことワールド・トラベラーはどのようにして、またどのような場で活躍できるのであろうか?与党の国会議員10数人と一応の面識はあるが、今のところ本件で聞かれたり声を掛けられたりした事は皆無である。
​ 無理もない。傘寿にほど遠からぬ老兵は恐らく蚊帳の外であり、用済みの賞味期限切れなのであろう。少子高齢化社会云々が叫ばれるにも拘わらず、少子化対策がメインになっているのが現実ではなかろうか? 真の少子高齢化対策とは「年齢はフリー」であるべきではなかろうか? 年寄りの冷や水と言われればそれまでだが・・・。

​ 安倍首相はかつて「美しい日本」を連呼されたが、「総活躍」も素晴らしい言葉である。だが、もし後ほど「絵に描いた餅」になるようであれば、言葉を弄んでいると言われても致し方ないであろう。斯様にならないためには「1億総活」の後の「X」を実践可能なものに的を絞り、いかに実行するかが焦眉の急と思料するが如何なものか。
 問題はそのXだが、小生の愚見に傾聴をお望みなら、いつでも喜んで具申のご協力を申し上げたい。精神年齢は25歳前後の老いた一市井より。

 

          ワールド・トラベラーの主な著書紹介
        
(献本と講演をご希望の方は相談に応じます)
 
    私はワールド・トラベラー              『 272の国と地域を制覇した
    世界257ヵ国・地域を旅した男 』      77歳のワールド・トラベラーは
                 文芸社            
たった1人で紛争地を旅した!』 幻冬舎
      
定価本体1,500円+税          定価本体1,400円+税

   
     『 トラベル・イズ・トラベル     『 ワールド・トラベラーだけが知る  
     安全な旅は退屈だ!!』                素顔のイスラム
       ルネッサンス・アイ                新潮社
      
定価本体1,300円+税         定価本体1,500円+税     

   

 お買い求め又はご注文は、アマゾンなどインターネットショッピンや、最寄りの書店で可能ですなお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合は、在庫が十分な世界の人形館でお求めできます。
お問い合わせ:
世界の人形館 
TEL 04−7184−4745
        E−MAIL 
 ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved 
| 国内政治 | 10:32 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
衆院選(2)と星野真弓個展
9
 とにかく、熱気も盛り上がりも無い空虚な選挙であった。自公の与党にとっては、相手が戦意喪失で休場した不戦勝のような特異な選挙であった。 
 好天なれど寒さが厳しかった一昨日(12月14日)の衆議院選挙では、自民党、公明党の与党側が325議席を獲得してアベノミクス政権が圧勝した。相対する野党側は議を倍以上に増やした共産党の大躍進、少々挽回した感じの民主党の善戦があったものの、他党は議席を減らしたりし総じて元気無さが目立った。与党の一強多弱や安倍晋三首相の一強加速を、易々と許した野党側の無力は歯がゆくて仕様がない。
 しかし、今般選挙で最も注目すべきは低調な投票率で、52.66%は戦後最低だ。これでは国民のおよそ半分が白けムードで棄権したことになる。自公両党が全体の得票率の約4割を占めたが、実質的な両党の得票率は全体の5分の1程度に過ぎない。厳しく言えば、5分の4が不信任を突きつけたことになる。これでは決して名実ともに自民大勝と額面通りに受け取れまい。
 
 表向きは安倍政権の楽勝だが、中身は問題が山積して前途多難のようだ。筆者こと
ワールド・トラベラーが関心ある主な問題だけでも、国民誰もが恩恵を実感するアベノミクス推進、集団的自衛権行使を容認した安全保障と三流とも揶揄され立て直し必要な外交、一強多弱の今こそ可能である憲法再生、早期妥結のため決断力が求められるTPP、我が日本を世界にPRする2020年オリンピック・パラリンピックの効率化など。
 筆者が支援した政治家がこの選挙で6選を果たした。千葉県8区選出の櫻田義孝氏で、筆者より一回り若い御仁である。自民党の副幹事長と千葉県支部連合会会長の要職にあり、今や自民党でもベテラン議員になった。2度も副大臣の経験があり、次は大臣と呼ばれてかなり久しく、選挙期間中はこのことを
踏まえた演説が多く自然と力が入っていたよう。早く朗報を聞きたいものだが、もしなった途端に公約を反故にする並みの政治家にはなって欲しくないと期待している。

 
 2日後の今日(16日)は朝から肌寒い冷雨がしとしと降り、外出は気乗り薄だったが、ある約束を果たすため都内へ出かけた。場所は銀座1丁目のこじんんまりとしたギャラリー、銀座ふそうギャラリー。クロス・ステッチ・ア―ティストとして売り出し中の星野真弓さんの個展が本日から始まった。彼女は筆者が運営するプライベートミュ
ージアム「世界の人形館」の大ファンで、当館の所蔵品の一部が彼女の芸術作品群に溶け込むように見事に展示されていた。例えば、バミューダ島の幻想的なランプ、スペインの高級陶器人形リヤドロ、戦火が絶えぬイラクで苦心して収集した少女の人形、昔は百色眼鏡と呼ばれた万華鏡など。我が分身たちに再会すると、つい嬉しくなった。

 星野さんの作品はすべてと言って良いほど、夢を与えてくれそうなメルヘンチックなものが多く、なんとなく彼女の円満な人柄を代弁しているよう。クロス・ステッチを通じ東北の3.11被災地の慰問を続け、また、大震災から得た貴重な教訓を忘れまいと、年に数回全国各地で朗読会を開催している若手篤志家として知られる。
 因みに、クロス・ステッチは古くは古代ギリシャやローマ時代からあったとされ、フランス革命で処刑台で消えた悲劇のマリー・アントワネット王妃の趣味のひとつであったとか。遠くから見るとまるで油絵のようだが、近くで見ると一針ずつ丹念に作られている様がよく分かる。ご興味のある方は、是非お訪ね下さい。運が良ければ、無料で茶菓子接待の特別サービスが付くかも。

                      −−− 銀座ふそうギャラリー3景 −−−

     
  健康優良児と言った   星野さんの作品をじっくり鑑賞   世界の人形館出展の
   感じの星野真弓さん                         バミューダのランプ 


      ◇◇◇  クロス・ステッチの世界 星野真弓展  ◇◇◇

場所:東京都中央区銀座1−7−16 扶桑ビル 1F TEL 03−3561−7908
日時:12月16日(火)〜21日(日) 11:30〜18:30
アクセス:東京メトロ有楽町線「銀座1丁目駅」6番出口より徒歩1分 
      銀座線「銀座駅」A13番出口より徒歩5分



 ○*:;;;:*○*:;;;:*○*:;;;:*○*:;;;:*○*:;;;:*○*:;;;:*○*:;;;:*
 
        
           
 ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇


 ワールド・トラベラーのプライベート・ミュージアム「世界の人形館」の見学者は実に多彩です。国際的なヴァイオリン奏者、アンナ・スタルノフスカヤさんもその一人。日露混血の才能豊かな彼女がプロデュースする、親子で楽しめるクラシック・コンサートが、千葉県我孫子市で次の通り行われます。世界の人形館はこのコンサートに賛同し後援しています。
 今回はアンナさんのデビュー30周年記念演奏会です。また、特別ゲスト奏者(フルート)として、著名な経営者でもある(株)龍角散の代表取締役社長の藤井隆太氏が出演します。酷寒の折柄ですが、皆様方のご来場をお待ちします。


  
 アンナ・スタルノフスカヤさん       ポスター             藤井隆太氏

          ☆☆☆ ニューイヤーコンサート ☆☆☆

日時: 2015年1月18日(土) 15:00 開演 (14:30開場 〜
17:30終演) 
場所:我孫子市けやきプラザふれあいホール
アクセス:常磐線・千代田線 我孫子駅南口徒歩1分
入場料:一般 1300円 子供(4歳以上)・学生 700円   
演奏者:アンナさんはじめ約10人の奏者の大半が女性という異色の
顔ぶれ。
お問い合わせ:TEL: 0297−68−9517 ジョイ・ファミリーコンサーツ 
又は
              
04−7184−4745 世界の人形館  

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved  
| 国内政治 | 17:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
急造の特定秘密保護法は日本外交を弱体化させないか?      真の世界平和と願う ワールド・トラベラーは憂う!
9

 「なぜ必要なのか?」「何を目的に強行しようとするのか?」「現在何に具体的な問題があるのか?」「現行法ではなぜ不十分か?」との諸質問が弱小勢力の野党から出た。対する安倍晋三首相の答弁は金太郎飴のようにいつも同じで、「外国との情報共有のために必要だ」と繰り返すのみ。

 これは自民党と公明党の両党が衆参両院で圧倒的な過半数を制する1強国会でのやりとりで、10日前の去る12月6日に悪評高き(と言われる)特定秘密保護法が参議院でも可決され成立した。力任せに民意を軽視した1強の驕り、あるいは慢心と言っても過言ではなかろうか?。 

 この法律によれば、国家の安全保障に関する外交や防衛、テロ防止やスパイ活動防止の4分野の情報を「特定情報」とする。また、秘密を洩らした公務員は最長10年の懲役刑、教唆した民間人も同5年の懲役刑が課される。
 

 特定秘密保護法は本当に必要なのであろうか? 日本弁護士連合会の言い分によれば、政府は「現行の法律では、国の安全に関わる秘密の漏洩を防ぐ管理体制が不十分」として、「秘密保全法制を作りたい」と言い出した。政府が法律を作ろうとした契機は、2010年に起きた尖閣諸島沖漁船衝突映像のインターネット流出事件と言われる。しかし、この事件は「国家秘密の流出」と言えるものではない。秘密保護法を検討した有識者会議では、法律を作る必要の根拠として他にもいくつかの情報流出事件を挙げたが、どれも流出が発覚した直後に原因究明を行い再発防止策がとられている。従い、新たに秘密保護法を作る必要はない。

 一方、日本政府が特定秘密保護法案の成立を急いだのは、米国政府から極秘情報を得るためだとの言い分が政府関係者に多い。しかし、国際政治や外交を左右する有力な情報収集の世界は極めて現実的で、友好や同盟なども考慮されないドライで非情な世界と言われる。
 

 たとえ法を整えても、果たして正確で役に立つ情報が得られるのであろうか?現実はノーのようである。例えば過日の米国のシリアへの軍事介入危機では、シリアを巡る米露間の密約に関し日本は「かやの外」に置かれ、両国間の極秘交渉の動きは日本に伝わって来なかったとか。

   
尖閣諸島沖漁船衝突 皮肉たっぷりポスター シリア内戦被害者の子供
               
 (インターネットより転用・加工済み)

 とにかく本法に対する世間一般の反応は厳しく、異論や異議が相次ぎ、特にメディア関連の人たちの抵抗は激しいものがある。「両刃の剣」とはこの法律にぴったりの言葉である。上手く使えば国をきちんと守るが、間違えば国を滅ぼしたり弱体化し兼ねない。国の権限にどのように歯止めをかけるかがポイントになるが、そのための重要な議論が十分されないまま見切り発車された感は否めない。

 特定秘密保護法は国の質を変えるかも知れない。もし政府が特定秘密を思い通りに指定すると、何が秘密にされているか我々国民には分かりにくい。この法律と国家安全保障会議(本家の米国に見習ったNSC)、集団的自衛権(憲法改正が不可避のRight of Collective Self-defense)は連動して行使される懸念もある。外国で自衛隊が戦闘を始める、いわゆる戦争行為も「特定秘密」になりかねない。
 

 半世紀近く世界を股にかけて265ヵ国・地域を旅した私ことワールド・トラベラーとて、他人事ではないようだ。特に特定秘密を洩らせば民間人も処罰されるとなれば、うかつに愛読者の皆さんに好評と言われる(?!)このブログに世界の生々しい出来事や裏話的な真実の書き込みが困難になる。

 一方、どうみても役に立たないがさネタの外交情報(多分あるであろう)が特定情報として最長60年も秘密にされる恐れもあり、情報収集力の非力が日本外交をむしろ更に弱体化させないかと危惧する。

 因みに、諸外国の秘密保護法と比較してみると、公正なチェック機関が必要で60年の秘密指定期間も長すぎるようだ。どうも日本の動きは外国と逆行しているらしく、必要があってこそ作るべき法律を無理して急造したのが今回の特定秘密保護法と言えよう。
 

 国民が知りたい「知る権利」を侵害するなど多くの疑念を残し、「良識の府」と言われてきた参議院も機能せず形骸化を実証した法案成立は些か遺憾であるとしか言いようがない。

 

              ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇
 

 ワールド・トラベラーが館長を務める世界の人形館では、265カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方はご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。慈善活動につき、入館料は無料です。
  但し、セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。
  TEL:04−7184−4745  又は  Eメール: 
ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

    −− 国境の無い平和な「世界の人形館」の館内風景 −−
    
       メインホール    民俗人形:中南米等コーナー    地球儀コーナー   
 

筆者(ペンネーム:高やすはる)が著した本が文芸社より発売されています。
 書名は「私はワールド・トラベラー 世界257ヵ国・地域を旅した男」、
  定価は本体1、500円+税。書店でお買い求め、又は注文できます。
  
また、アマゾンや楽天ブックスなどのインターネット・ショッピングもできます。なお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合、常に在庫が十分あります
  世界の人形館 で確実にお買い求めできます。

 
主なテーマ世界中の絶景と世界遺産、危険な地域、少数民族との出会いやグルメを紹介しつ つ、元・商社マンならではの鋭い洞察力と豊かな知見でチェルノブイリ原発事故の 国々、恐怖の拘束を受けたリビア、タックス・ヘイブンの裏表、ドバイ今昔物語、尖閣 諸島と世界の実効支配、北朝鮮問題の根源、アルジェリア人質事件などを読み解き日本の将来と外交を憂うなど、異色の世界旅行記です。

  尚、本書は単なる旅のガイドブックではありません。日本の将来を憂い、特に三流とも揶揄される日本外交に対し、ズバリ直球でもの申す本物志向の提言書でもあります。是非ともご愛読のほど宜しくお願いします。    

   
  
            表紙カバーと帯              口絵


無料講演を引き受けます。
 ワールド・トラベラーは年間6〜7件の講演・講義を各地で行っています。目的は地域や街の活性化と真の国際化推進です。そのために世界に関する事であれば、旅行、文化、芸術、宗教、歴史、政治や外交に関する国際情勢、グルメ、環境、産業などジャンルを問わず、ワールド・トラベラーとして何でも講演します。ご希望があれば、ご遠慮なく、お気軽にお申し出下さい。慈善活動のため、謝礼は一切不要です。
 但し、ご希望の趣旨が筆者の理念などに反する場合は、勝手ながらお断りすることもあります。予めお含み置き下さい。

 

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved 

| 国内政治 | 18:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
ドジョウ首相の本領発揮と衝動的な都知事の執念
11
(緊急後記)
 
 野田佳彦首相は2日後に解散し、12月16日に衆議院議員選挙が行なわれることになった。本日の民主党と自民党の党首討論会がきっかけか、或いはその前に天の声を代弁しているかも知れない小生ブログの厳しい警鐘が効いたのかどうかは定かでない。
 「近いうちに」語録が有名になって3カ月、少々遅きの感は否めないが、これで「うそつき首相」のレッテルを貼られることも無かろう。ドジョウ首相殿!!誠にご苦労様でした。(2012.11.14)


    ☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆


 最近の日本国の政局が、益々混迷の度を増している。なんと言っても、その張本人は野田佳彦首相であろう。民主、自民、公明の3党領袖が「近いうちに解散」を談合して2か月以上経つが、いっこうに実行されない。
 首相は野党などの追及や質問に対し、毎度 ”近いうちに発言は重く受け止めている”と金太郎飴的な発言を繰り返すのみ。傍から見れば全くの支離滅裂な言動不一致は、些か食傷気味になる。これも現下の政権政党が政権発足以来、実績を積み重ね得意とする、一種のマニフェスト反古かも知れない。

 野田首相については、昨年9月5日付けの小生ブログ、「
駅頭王ドジョウ首相に」で紹介済みで、当時はかなりアクセスがあり反響を呼んだようである。総理に就任時の抱負は、「金魚ではなく、ダサくて泥臭いドジョウになりたい」。熱心に駅頭をした若かりし頃を知る小生にとっては、なるほどと思わせる名言だ。しかし、この1年余、消費税増税の法案成立以外はこれと言った実績も無く、最近は解散時期は明示せず、明々白々の延命を図るだけのレイムダック化が痛々しい。往生際が悪いのも困りものだ。
 この間、東日本大震災の復興は遅々として進まないばかりか、2011年度から5年間で19兆円を見込む復興特別会計予算の多くが、被災地以外に使われていることが明るみになる始末。挙句の果てに、尖閣諸島、竹島、北方四島の領土問題で 周辺諸国に脅かされ、我が国の主権もプライドも形無しである。
 
 与野党間の低次元の駆け引きが続き、我が国の政治は機能不全に陥っていると思っていた矢先の昨日(10月25日)、尖閣諸島問題で再び脚光を浴びた東京都知事の石原慎太郎氏が突然知事職を辞した。若い時から格好良かった慎太郎らしい辞め方が、種々波紋を投げかけている。同氏が点火した尖閣問題に就いては、今年の4月24日付けの小生ブログ「
尖閣諸島と世界の実効支配例」で種々問題を提起している。
 1972年9月、田中角栄首相・周恩来首相の日中首脳会談で尖閣諸島問題は先送りされ、歴史的な日中国交正常化に至った経緯がある。その頃、田中政権に反発したのが右派の若手集団のリーダー、石原氏であった。その後、自民党総裁選に出て首相を夢見たが、敗れて都知事に転向した経緯がある。
 
 若き頃は大学在学中に芥川賞を受賞して太陽族の象徴的存在として輝き、同様に若かったワールド・トラベラーも一時期憧れたものである。それだけに総裁選で味わった挫折感が心底に残ったと言われ、「政府に吼え面をかかせてやる」と言い放ったと言われる。昨日の記者会見の発言内容も、政府を中央官僚に置き換えているが、言わんとする趣旨は昔と大同小異であろう。
 新党を結成して次期衆議院選挙で比例区から立候補する意向にて、17年ぶりの国政復帰になりそうである。昔から衝動的に動く御仁のようで、80歳にして今も大望を持ち続ける執念はご立派という他なく、見習うべき点もある。

        −−− 石原新党と他党との相関関係 −−−

        
                (産経新聞資料を転用)


 民主や自公の3党と対峙するため、第三極グループの結集を呼びかけている。立ち上がれ日本をベースに、第三極の核と目される日本維新の会やみんなの党との政策協議が課題のようだ。同床異夢的な感じも受け、石原新党はすんなりと他党との連携が実現するかどうかは疑問である。
 また、かって辣腕を振るった国民の生活が第一の小沢一郎代表の動きが静かであるが、このまま政界から退場することも無かろう。


 急遽、東京都知事選挙が12月16日投票で調整される見込みに乗じ、民主党内では年内に行なわれそうになった衆議院選挙を先送りしそうな雲行きらしい。メリハリのある総論、しかし曖昧で煮え切らない各論と、あまりパッとしない野田首相。だが、さすが自らをドジョウと自認するだけに、のらりくらりとしぶとく、齢が若い割りにはなかなか老獪のようだ。
 こんなことをダラダラと繰り返していては、諸外国から馬鹿にされるだけ。領土問題なども我が国にとっては不利になるばかりで、実に嘆かわしい事態だ。

 海の彼方の米国では、オバマ、ロムニー両候補が11月6日の大統領選挙に向け、伯仲するデッドヒートのキャンペーンが繰り広げられている。過日(9月11日〜10月9日)北米・カリブ海地域を旅した際に視聴したテレビ番組の大半は、大統領選絡みのオンパレードであった。どうも口先だけの現大統領のようだが、特に致命的な失政も無さそうで、消去法で現職のオバマ候補が優勢らしい。
 投票が間近かのこの段階になると明らかに実現不可能な大風呂敷のアピールが目立つが、とにかく活力とエネルギーを感じるのがアメリカらしい。これは混迷する政局で停滞する日本との大きな違いで、なんとも羨ましい限りである。

     −−− 北米・カリブ海旅行想い出のスポット−−−
  
カナダ:ニューファンドランド バミューダ:首都ハミル 英領ヴァージン:
 州都セント・ジョンズ全景  トンのフロントストリート ゴルダ島バス海岸


 アメリカ、フランス、ロシア、韓国などのように大統領を直接選ぶ国民投票が日本でもあれば、情報発信力と決断力のある石原慎太郎氏のようなタイプの政治家が適任かも知れない。しかし、そのための憲法改正は至難であろう。


   ☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆


今年4回目の講演として、千葉県我孫子市久寺家の中央学院大学あびこ祭で講演します。お時間があれば、是非ご聴講下さい。入場無料です。
 日時:2012年11月3日(土)13:00〜14:40
 場所:中央学院大学本館2階121教室(約300人収容)
 テーマ:ワールド・トラベラーが語る世界255ヶ国・地域を旅して
 アクセス:我孫子駅北口より無料バス運行
 お問合わせ:中央学院大学国際交流センターTEL:04−7183−6543

           
           
講演会のポスター    中央学院大学のキャンパス
 
私のプライベート・ミュージアム
界の人形館では、250ヵ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、壷、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを展示しています。ご興味ある方はご遠慮なくご来館下さい。お待ちします。但し、セキュリティなどのため、下記要領で予約をお願いします。
 TEL&FAX:04−7184−4745


Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved
| 国内政治 | 08:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
真実一路の純粋な横芝光町長の壮絶死
16

 筆者は国の政治家よりも地方の政治家に関心がある。2011年11月1日のブログでは、千葉県・我孫子市の「異彩を放つ市議」を紹介した。今回は横芝光町で故人になったばかりの真実一路の純粋な町長を紹介し、衷心よりお悔やみを申し上げたい。

 昨日、2月13日午前、成田空港からさほど遠からぬ町で、参列者が2000人ほどの大きな葬儀が営まれ、私ことワールド・トラベラーは会葬した。その町は千葉県山武郡の
横芝光町で、人口は24,362人(2012年1月1日現在の推計)。九十九里浜に面し、ほぼ南北に細長い閑静な町である。2006年3月、横芝町と光町が合併して誕生した町は今も農業が盛んで、「ねぎ」と「若潮牛」が名産だ。
 この町とご縁が出来たのは、昨年6月4日(土)の朝が最初である。当日の読売新聞朝刊で、筆者の分身である
世界の人形館が大々的に報道された。
 
 当時の前から拙宅内に人形館があるためか、居住する大型マンションの一部住民の執拗なバッシングが絶えず、温厚な妻もノイローゼになるほどであった。
 一方、行政側の手賀沼畔のA市もこれに呼応するかのように当館に対し冷淡で(むしろ差別が適切かも知れない)、その姿勢は今も不変。斯かる逆風下、朝刊を見て暖かく大きな関心を持って電話して来られたのが、林勝氏という横芝光町の町民である。
 
 爾来、町と世界の人形館の交流が続き、お互いに2度ずつ相互訪問しているが、印象的なことが2つある。前者は町民ギャラリーと多目的のハイビジョンホールを併設す
横芝光町立図書館で、とても人口3万人足らずの町のものとは思えぬほど立派だ。しかも、マロニエの花が咲く図書館の周りには、本場のフランス庭園を彷彿させるような文化の森公園、緑のあるゆったりとした駐車場、テニスコートなどがある。文化の香りが豊かな空間が広がり、自然と心も豊かになる。

 後者は、穏やかな笑顔と純粋な雰囲気を持つ町長。町役場と世界の人形館で2度お会いしただけだが、今まで面談した政治家とは全く異質である。元商社マンとは言え、
3/4世紀の長き人生の中で様々な政治家の諸先生に会って来た。例えば、大臣クラスを含む国会議員、知事、市長や町長、県議、市議など。
 衆議院選挙が間近いのではないかと囁かれる最近は、国会議員の現職と元職が競い合うようにして拙宅(人形館)を訪ねて来られるが、その目的は大同小異だ。
 
 外国に比べ、一般的に日本には金太郎飴的な政治家が多いが、故町長は次元が違う素晴らしい地方政治家であった。しかも年齢も筆者の長男とほぼ同じ47歳で若い。


  
    横芝光町役場            公園に囲まれた図書館    多目的ハイビジョンホール


 時には変人、或いは奇人と見られがちなワールド・トラベラーに、町長が興味を持たれたのは、若い頃の海外経験に拠るものらしい。千葉県農業大学校研究科在学中に、タイとネパールで国際ボランティアに参加した故に、240以上の国・地域を制覇した私を大先輩として尊敬しますと言っておられた。
 因みに、筆者はタイを6回も訪問しており、初めて訪れたのは40年近く前の1973年2月である。ネパールも1995年11月と2003年4月の2回旅行しており、両国は魅力的で大好きな国の範疇に入る。
 
 また、「北の鎌倉」とも呼ばれる(この表現が妥当かどうか賛否両論あり)文化都市で、街の活性化と国際化推進のために世界の人形館を通して慈善活動している当方の実績を重視した町長。大所高所からの助言と協力をお願いしたいと、頭を下げられたその低姿勢に些か驚いた経緯がある。


 この町長の前向きで真摯な姿勢に応ずるかのように、横芝光町立図書館の花澤徳子館長を通じて、井上哲教育長より、本年の7〜8月(学校が夏休み中)に世界の人形館コレクション展示と講演の要請があった。これに対し、以前からその心構えはしていたので即受けした矢先、町長が自殺(?)、それも壮絶死との悲報が飛び込んで来た。いつも穏やかな笑みを浮かべる静かな人が−−−。英語で表現するなら、”Unbelievable,my God !”になろうが、正に信じられないとはこの事である。

 この町立図書館付属の町民ギャラリーがユニークであるのは、「友の会」なる熱心なサポーターがたくさんいることで、上述の林勝氏はその会長である。また、会員の中心になって頑張っておられる小川喜子さんには、葬儀当日は昼食も含め、何から何までお世話になり感謝している。
 
 横芝光町の滞在は短時間であったが、町長の死因につき、不謹慎かも知れないがそれとなく探ってみた。概ね新聞報道による推察通りであるが、インターネットによる事実にも無い中傷が、真面目で純粋な町長を追い込んだのではないかとの見方が強い。今や便利なインターネットも、場合によっては凶器や凶弾になりかねない時代であるようで恐ろしいことだ。
 これに関しては、世界の人形館に対して同類の中傷が過去に度々あり、今もなおその後遺症を病んでいるだけに、他人事ではない辛い気持ちになった。


 町長の急死で今夏のイベントが立ち消えになるのではないかと懸念していたが、花澤図書館長より”予定通り開催します”と知らされ、今はホッとしている。町長の遺志に沿うべく、横芝光町の町民の皆さんが喜び、感謝して頂けるような充実したイベントにするべく最善を尽くすのが、真の供養になろう。

 それにしても、メール友の持永あい子さんがブログ「
相子老婆的山南海北的話でぼやいておられる様に、政治家は図太い神経や無神経の持ち主、或いは図々しい人でないと勤まらないらしい。それでちゃんとした政治をやってもらえば全然問題にはならないが、マニフェストに違反しても無神経で居座るのは困りものだ。

  
 ギャラリー友の会会員と    ネパール:バタンのダル   タイ:バンコクのワット・
  筆者、右端が花澤館長     バード広場付近1995年11月   プラケオ1973年12月


 町長葬儀が終わって御会葬御礼を受け取った。喪主の奥様の許可も得ず、失礼かも知れないが、つい涙を催すようなその要旨を披露する。ご了承頂きたい。

ご会葬の上、ご鄭重なご厚志を賜り誠にありがとうございました。夫は、生来真実一路の人間でありました。家庭にあってはぶどう園を営みながらも、若くして社会貢献への大きな夢に向かって、横芝光町長として全身全霊をかたむけてきました。その夫が平成24年2月6日志を半ばにして痛恨の別れの日を迎えました。
 別れを悔やむ思いは尽きませんが、夫を失った事は、これから少しずつ重さと現実味を増してゆくでしょう。でもその度に、夫の笑顔や言葉、そして本日お集まり頂いた皆様の励ましを思い出して精一杯生きていきます。

 町長が世界の人形館を見学された時、ご自身が作られたワインをお土産にと持って来られた。ほかに町の特産品としてお米、野菜、塩など多数を頂戴し、大変恐縮したことを今も鮮明に記憶している。いつも手ぶらで来るどこかの首長とは大違いだ。
 頂いたワインは赤のヤマソービニヨンで、渋味のある濃厚なワインである。まだ半分残っているので、大事な形見として末永く保管したい。

 
 喪主の悲しみの言葉に対し、私はインターネットの「さいとうたかし追悼掲示板」に、次の通り赤裸々な気持ちを書き込んだ。
 
純粋な政治家の他界 投稿者:ワールド・トラベラー(高)
 突然のご訃報に接し、只々驚くばかりです。 小生のプライベート・ミュージアム「世界の人形館」を舞台にし、昨年6月から横芝光町との暖かい交流を続けて来ました。 貴地と当館で2度お会いしましたが、町長の穏やか表情が終生忘れられません。 小生の長男とほぼ同年齢で、若すぎる他界はもったいないと言う他ありません。 故町長は政治家としては、稀有と言ってもよいほど「純粋」で、得難い方でした。 本当にお疲れ様でした。 暫らくお休みになり、願わくば現世に戻られ、無念を晴らされんことを!

 尚、3月25日に新しい町長を選ぶ町長選挙が行われるが、故町長の立派な遺志を継ぐような適材の後継者が現れることを切に祈念したい。

 さて、最後になったが、故町長とは穏やかな笑顔が終生忘れ難い齊藤隆氏であり、同氏は美味しいワインの生産者でもありました。知り合いの或る代議士夫人が正直に申すには、「純粋な、本当に良い政治家ほど己を責め、自殺する傾向があるようです。」。本当にその様ですね。 ご冥福をお祈りします。


  
 町長室で右から齊藤町長、  町長が作ったワイン  世界の人形館で前列右から
 ワールド・トラベラー、教育長               2番目が町長、後列右が筆者


(後記)
 故町長の遺志通り、7月28日〜8月26日の1カ月間、横芝光町立図書館の町民ギャラリーで「アジア・オセアニアの民族人形展」が開催された。主催は横芝光町教育委員会、共催は展示品の民族人形を貸し出した世界の人形館。また、8月5日には夏休み子供科学講座講演会が同図書館2階のハイビジョンホールで行なわれ、ワールド・トラベラーが「アジアの昔と今」と題して講演した。良き供養になったでしょう。

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 

筆者(ペンネーム:高やすはる)が著した本が文芸社より発売されています。
 書名は「私はワールド・トラベラー 世界257ヵ国・地域を旅した男」、 定価は本体1、500円+税。最寄の書店でお買い求め、又は注文可能。  また、アマゾンや楽天ブックスなどのインターネット・ショッピングもできます。
   なお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合、常に在庫が十分あります 世界の人形館(TEL:04−7184−4745 ) で確実にお買い求めできます。


 尚、本書は単なるトラベルガイドブックではありません。日本の将来を憂い、特に三流とも揶揄される日本外交に対し、ズバリ直球でもの申す本物志向の提言書でもあります。是非ともご愛読のほど宜しくお願いします。    

   
   
           表紙カバーと帯                     口絵


小生のプライベート・ミュージアム、世界の人形館
では、245カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、壷、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを展示しています。ご興味ある方はご遠慮なくご来館下さい。お待ちします。但し、セキュリティなどのため、下記要領で予約をお願いします。
 TEL:04−7184−4745 又は Eメール:
ko-yasu@maple.ocn.ne.jp


 Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved 

| 国内政治 | 17:57 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
駅頭王がドジョウ首相に
9
  先ずは、駅頭王からドジョウ首相になった彼に、お祝いを申し上げたい。

 去る8月29日に行われた民主党代表選挙で、大方の予想に反する大逆転劇が演じられた。党首選挙での決選投票による逆転当選は、彼が生まれる前の1956年、自由民主党総裁選挙での石橋湛山以来55年振りである。その後、彼は第95代内閣総理大臣に就任し、異色の「ドジョウ首相」が誕生した。
 総理になった彼の抱負は、「金魚ではなく、ダサくて泥臭いドジョウになりたい」。彼の前世、即ち若かりし頃を知る小生としては、なるほどと思わせる彼らしい言葉だ。

 54歳の彼と後期高齢者に間もなくなろうとする74歳の小生は、親子ほど年が違う。また、彼は小生を知らないが、小生は当時の彼を鮮明に記憶している。
 今から約27年前の1984年、大手商社マンの小生は、インドネシアのジャカルタ駐在を終え、千葉県船橋市の西船橋社宅に住むようになった。東京の都心、大手町の本社に出勤するため、朝は混雑する西船橋駅から通勤していた。

           (ジャカルタ駐在時代のスナップ)
   
 事務所で秘書に囲まれる   家族とバリ島へ  ボロブドゥール遺跡で

 或る日、大学を出て間もないと思われる若い青年が、駅前で突っ立っていた。当時の彼は現在のように太っておらず、なかなかスマートであった。足元には自分の名前を書いた小さな看板を置き、何もしゃべらず無口であるのが不気味であった。実のところ、この青年は都内へ働きにも出かけず、一体何を考えているのであろうかと不審に思い、彼の将来を案じたほどである。
 
 その後、小生は転居し、リタイアもしたため、彼のことは小生の記憶から消え去ろうとしていた。ところが、民主党が政権を取ると、彼のことが報道されて気になりだした。当初は小沢元代表に睨まれて不遇であったらしいが、2010年6月に財務大臣になり、さらに1年ちょっとで一気に首相にまで上り詰めた。人の一生とは実に不可思議で、外見だけでは分からないものがある。
 
 最近、彼のことを種々調べてみると、庶民派の駅頭王が一国の宰相になり、アメリカン・ドリームならぬジャパニーズ・ドリームを成就した人物のようだ。財務相になるまでの約24年間、船橋市の駅前で朝立ちする、いわゆる駅頭を愚直に続けたとか。以前駅頭で見かけた無職風の青年は松下政経塾の第一期生として研鑽し、家庭教師や都市ガスの点検員など様々な仕事も経験したらしい。ある意味では、フリーターの先駆者とも言えるのではないか。地盤、看板、カバンの三無であったので、顔を覚えてもらい、名を売るために当時では珍しい朝立ちをしたと聞く。 
 座右の銘「素志貫徹」は政経塾の創設者、故松下幸之助の薫陶とか。「継続は力なり」を信条とする小生も、彼の信念に共鳴し改めて敬意を表したい。 
 
 ご本人とはお話したことも無いので、本当の人柄などは知るよしも無い。性格は温厚で礼儀正しく、言動も慎重で真面目と評されているらしい。しかし、これを裏返せば、八方美人で決断力が乏しいとも受け取れる。現実に財務官僚の言いなりといわれ、焦眉の急である原発事故関連の原子力行政に関しても、経産官僚のやりたい放題らしいとも漏れ聞く。
 大臣になるまで駅頭を続けたので持続力は十分だが、国のリーダーとして求められる瞬発力、即ち決断力を持ち合わせているのか少々気懸かりでもある。ゼロからスタートした原点に帰り、何も失うものは無いぐらいの気迫で大局に臨めば、ひょっとすれば後世に名を残す宰相になるかもーーー。

 また、240ヵ国・地域を駆け巡った小生から観て、国際性があるのかどうかも気になる。小泉元首相以来コロコロと交代する、カレンダー首相になっては困る。諸外国の物笑いになるようなことはこの辺りで打ち止めにして頂き、賞味期限の長い長期安定政権を望みたいが、果たしてどのような結末になるのであろうか? 身内などの不祥事で足を引っ張られ、短命政権に終わらなければ良いのだがーーー。

     
        ドジョウ            天然記念物トキもドジョウが好物

 因みに、ドジョウの英語名はローチ Loachで、日本、中国、台湾、朝鮮半島などの東アジアに住む。従って、ドジョウ首相と言っても、欧米諸国ではピンと来ないであろう。元々国際的に影の薄い我が国の首相は、益々影が薄くなることを懸念する。

 彼には「どじょうすくい」のように、国民の目線で民意をしっかりとすくい上げて欲しい。また、大震災復興をはじめ、困難な経済や国際情勢の中をドジョウのように、しぶとくニョロニョロと泳ぎ切って頂きたい。

 最後に、このブログで「彼」と呼ばれたシンデレラボーイは、ドジョウ首相の野田佳彦氏である。もし、失礼があれば、何卒ご容赦頂きたい。

  ____________________________________


今回ブログの内容などについて問い合わせ事項や、感想などがあれば、comments(コメント)欄にご記入下さい。迅速な回答を差し上げます。
 

小生と世界の人形館は、千葉県我孫子市で開催の下記イベントに参加します。

●「メルヘンアートあびこ」 
 主催:いずみお絵かき教室 共催:世界の人形館
 会期・時間:9月13日(火)〜19日(月)10:00〜18:00
                  (初日は12:00〜18:00)
 会場:けやきプラザ 2F ストリートギャラリー
 なお、世界の人形館より、平山郁夫の版画や世界の絵画、世界の民俗人形・仮面・ランプ・地球儀などを多数出展
 
講演会240国・地域を旅して
 主催:我孫子の文化を守る会 
  講師:世界の人形館オーナー(現役のワールド・トラベラー)
 日時:10月2日(日) 14:00〜16:00
 会場:アビスタ 2F ミニホール
 なお、会場で世界の人形館コレクションを多数展示
 
 当日お時間のある方は、ぜひ上記の催しにお越し下さい。お待ちします。お問い合わせは世界の人形館へどうぞ。

TEL:04−7184−4745  又は
Eメール:ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

次回のブログはリクエストがあり次第書き込みます。ご希望の国・地域があれば、ワールド・トラベラー
として、小さな無名の国でもお受けします。ご遠慮なく、ご自由にリクエストして下さい。

Copyright ©The World Doll Museum WDM. All Rights Reserved
| 国内政治 | 09:09 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
PR
PROFILE
LINKS
CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
新着コメント
  • 史上初の米朝首脳会談が開催されるシンガポールの今昔
    高 (05/19)
  • 史上初の米朝首脳会談が開催されるシンガポールの今昔
    相子 (05/18)
  • 14年ぶり首相に返り咲くマハティール氏とマレーシアの旅(3)
    高 (05/11)
  • 14年ぶり首相に返り咲くマハティール氏とマレーシアの旅(3)
    相子 (05/11)
  • It's Sho-Time ! 二刀流の大谷翔平選手が活躍するロサンゼルスを懐かしむ
    (04/16)
  • 81歳と春の花と国会混迷
    高 (04/16)
  • 81歳と春の花と国会混迷
    相子 (04/16)
  • It's Sho-Time ! 二刀流の大谷翔平選手が活躍するロサンゼルスを懐かしむ
    相子 (04/16)
  • 森友文書の改ざんと男の美学
    高 (03/18)
  • 森友文書の改ざんと男の美学
    相子 (03/18)
MOBILE
qrcode