世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
私物化された「桜を見る会」の疑惑
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 我々が汗を流した貴重な税金、それを財源とする国の予算を使い首相が毎年4月に開く「桜を見る会」の疑惑は、安倍長期政権の驕りと私物化そのものと言わざるを得ない。治安の良くない他国なら、大規模なデモやクーデターが起きても不思議ではない。全世界を旅した私ことワールド・トラベラーの率直な想いだが、我が日本は斯様なことが無い平和ボケしたおめでたい稀有の国である。
 実は小生、民主党政権下の2012年4月に桜を見る会に一旦招待されたが、北朝鮮のミサイル打ち上げがあるとして直前に中止になった苦々しい体験がある。当時は国際化推進のためにと無料の講演を各地で引受け、また世界を俯瞰してもらおうとして小・中学校や大学にかなり大きな地球儀を寄贈した。その地道な社会貢献活動が正当に評価されたものと嬉しく受け止め、堂々と胸を張ったことを覚えている。

 

         (2011年~2012年頃の講演や講義風景)

  

 

   (我孫子市の小・中学校19校に地球儀寄贈)

 


 1952年に始まった桜を見る会は新宿御苑で開催され、今年で64回目だ。その趣旨は「各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の苦労を慰労する内閣の公的行事」とされる。 招かれているのは「皇族、元皇族、各国大使、国務大臣、国会議員、都道府県知事、その他各界の代表者等」となっている。しかし、いつの間にか招待者の基準が不透明になり、誰が来ているのか分からなくなったようだ。特に安倍政権になってから目立つのは、芸能人などのタレントが多いことだ。10年前までの招待客は1万人程度であったが、今年はなんと1万8千人超と倍増に近く、安倍晋三首相関係は850人と突出している。

 この中には首相事務所のお誘いと案内で、お金を払って参加したツアー客が桜を見る会に紛れ込んでいたとは、驚きと言うより呆れ返るほかない。件のツアーに参加した地元の下関市の後援会員は、「功労者だけと言われたことはない。後援会の紹介があれば誰でも参加できるはず。」「後援会の慰安旅行みたいなもの」などと打ち明ける。事実とすれば、善良な国民を欺いた公私混同も甚だしい事案である。まるで安倍商店の様は、職権乱用政権の非常識と無節操を問いたい。

 

 首相事務所のツアー案内状「桜を見る会」ツアー日程

 

          (朝日新聞記事より転用・加工)


 いずれにせよ、民主党政権時代のドタキャンは終生忘れ難くて憤慨もし、2012年4月15日付ブログ『4分の3世紀を生きて ― 幻の観桜会などもあった節目を投稿したほどだ。だが、公私混同が目に余るほど酷い現政権に比べると、民主党時代の前政権のほうが真摯でクリーンであったと改めて見直したくなる。拡大一途の格差を解消するため、政権交代を望む声が大きくなりそうな気もするが・・・。


 十分な説明責任を果たさない前に、来年の桜を見る会は中止して幕引きを図ろうとする政府の姿勢は、あまりにも姑息すぎ次元の低いお粗末なお話である。また、参加した政治家の先生たちは、早速関連のブログを消去するなど火消しに懸命のようだ。結局は例のモリカケ問題と同様に、魔訶不可思議な収束が図られるのであろうか?82歳と老い先短い人生ながら、我が国の将来が思いやられ心配だ。

 因みに、自民党政権になってからは同党の議員(元大臣)と懇意にしているが、会へのお誘いは全く無い。特別な首相枠をはじめ議員枠があるのは確かのようだが、招待客選定の基準などがどうも不明瞭のようである。

 

               ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

無料講演を引き受けます。
 世界に関する事であれば、旅行、文化、芸術、宗教、歴史、政治や外交に関する国際情勢、グルメ、環境、産業など、ワールド・トラベラーとして何でも講演します。ご希望があれば、ご連絡下さい。慈善活動のため、謝礼は一切不要です。但し、ご希望の趣旨が筆者の理念などに反する場合は、お断りすることもあり、予めお含み置き下さい。


 ワールド・トラベラーが館長を務める世界の人形館では、275カ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方はご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。慈善活動につき、入館料は無料です。但し、セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。
  TEL:04−7184−4745 又は Eメール:
ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

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| 国内政治 | 21:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
イスラム国(IS)最高指導者の自爆死とISの終焉!?
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 最盛期の2016年にはイラクとシリアの4分の1の地域を支配したのが、過激派組織イスラム国(IS)である。その最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が、1週間前(10月26日)シリア北西部のイドリブで、米軍特別部隊の作戦により自爆して死亡した。軍用犬を使って同容疑者を追い詰めたその電撃的な急襲作戦は、「まるで映画を観ているかのよう」とトランプ大統領は語った由。かつて世界を震撼させ、2500万ドル(約27億円)の巨額懸賞金が掛けられるほど最重要指名手配犯になった人物である。

 

 

 バグダディ容疑者       自爆死した現場    お手柄の軍用犬

         (ネットより転用加工)

 

 筆者は2013年7月にイラク北部のクルド自治区を訪れた。危険すぎるとも言える旅の模様は、2017年10月1日付幣ブログクルド独立の住民投票が強行されたイラク・クルド自治区の旅』で紹介済みだ。この旅ではイスラム国に迫害されたり虐殺されたりしたイラクの少数派ヤジディ教徒にも出会った。彼らは拝火教として知られるゾロアスター教にキリスト教などの要素が加わった特異な宗教を信仰し、信者は約55万人もいる。

 自治区滞在中に近くのモスルを訪れようと試みたが、同区の中心都市アルビルのタクシー運転手にことごとく断られて果たせなかった。不完全燃焼気味で帰国して間もなく知ったのだが、イスラム国がモスルを制圧しようとした矢先のことであった。アブバクル・バグダディ容疑者は1年後にモスルで、イスラム国樹立を宣言した。もしこの時に敢えて強行していたら、今の私はこの世にいなかったかも知れない。

 

 

モスル近くで散策する筆者 アルビルの城塞内モスクで

               クルド人と仲良く

 

  ヤジディ教徒     ヤジディ教徒が多く住む

               ドホークを背にして 

 

 同容疑者の死亡により、イスラム国の脅威は全く無くなったと考えるのは時期早尚であろう。多くの国で彼の思想がガン細胞のように転移・拡散しており、依然としてISがテロ攻撃を個々に続けている地域(アフリカやアジアなど)が現実にあるからだ。イスラムには「目には目にを」という厳しい掟があり、新指導者による報復も排除できない。平和ボケしている我々には一見無縁のようだが、決して油断できまい。また、残忍なISに処刑され犠牲者となった日本人がいたことも忘れてはなるまい。

 

 因みに、ISを含めイスラム全般につき興味ある方は、筆者(ペンネーム:高やすはる)の著書『ワールド・トラベラーだけが知るイスラムの素顔(新潮社)』をご愛読下さい。

 

 

 

 定価本体1,500+税 最寄りの書店でお買い求め又は注文可能です。またアマゾンなどインターネットショッピングもできます。なお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合は、在庫十分な世界の人形館でお買い求めできます。

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| 世界の旅−中東・北アフリカ | 14:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
恒久的に登山が禁止されたエアーズロック(ウルル)の想い出
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 オーストラリア観光の目玉である世界最大級の一枚岩「ウルル」(エアーズロックは英語名)への登山が、昨25日夜から恒久的に禁止された。登山が最後に認められた同日には、閉鎖直前まで数百人の観光客がウルルに登った。最後の登山者らは日没までに麓に戻る約束で、国立公園の職員らは入り口を一足早く閉めた。登山禁止はウルルを所有する先住民アボリジニのアナング人が長年求めてきたもので、彼らとウルルとの繋がりは数万年前に遡るとされる。

 

 アボリジニにとって神聖な場所を、知らないところから来た人たちに踏みつけられるのは耐え難いのであろう。これを契機に、今後先住民が所有する土地の観光が制限される動きが他国(例え

 

 

 

 

 

     禁止直前に登山する観光客

(ネットより転用加工)

ばアメリカ)でも加速するのではと懸念する。今後観光客らには、ウルル-カタ・ジュタ国立公園全体への訪問が勧められる。麓からウルルを眺めるほか、周囲を歩いてみたり、文化センターでアボリジニの伝統などにつき学んだりすることができよう。しかし、看板のウルル登山禁止により、同地での観光の魅力が半減との厳しい見方も今後出てこよう。

 

 斯様な話題のエアーズロックで知られるウルルを、1996年11月に訪れて少々リスキーな登山をしたことがある。その旅の模様を紹介しよう。

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 エアーズロック観光の基点となるアリス・スプリングに向かうため、「ザ・ガン」と呼ばれる大陸横断鉄道を利用。ノスタルジックなアールデコ調の豪華寝台列車に乗車し、アデレード駅を午後2時に出発した。車窓より見渡す限りの砂漠やサバンナ、大塩湖などを眺め、オーストラリア大陸のアウトバックのスケールを実感しながら翌朝9時過ぎに着いた。到着後すぐに空路でエアーズ・ロックのコネラン空港へ飛ぶと、着陸直前に機内より赤い平坦な大地にお碗を伏せたような大きな赤茶の岩山と、少し離れて幾つもの丸いコブが並んだような奇岩群が見えてきた。

 

 

       エアーズ・ロック               マウント・オルガ

 

 先住民族アボリジニの聖地で、俗にエアーズ・ロックと呼ばれるウルルと、マウント・オルガと呼ばれるカタ・ジュタから成る広大なウルル-カタ・ジュタ国立公園だ。ホテルやレストランがあるエアーズ・ロック・リゾートからバスに乗り、巨大な一枚岩エアーズ・ロックを見ながら約60km西南に向かうと、オルガ岩群展望所がある。ポツンと聳えるエアーズロックに対し、顔を付き合わせるように鎮座するオルガ奇岩山群が眺望できる。その西麓に着き、高さ546mのオルガ山とウルパ山に挟まれたオルガ渓谷を1kmほどミニハイク。大地を真っ二つに裂いたような渓谷は、エアーズ・ロック以上の迫力を感じた。

 

 その後は風の谷を少し歩き、夕景のエアーズ・ロックに向かった。ウルルの西北麓にあるサンセットビュー・ポイントで、シャンパンを用意しながらエアーズ・ロックが赤く染まる瞬間を待った。赤茶っぽい岩肌が時間の経過と共に刻々と変わり、幻想的な空間を演出する。太陽が西に大きく傾くと、夕陽を浴びたエアーズロックが徐々に赤みを増し、オレンジ、そし炎が固まったような赤になった。「乾杯!の声と共に軽い酔いが回り、日没後は一気に漆黒の世界に変化し正に神秘感が漂う。

 

 

 日中のエアーズ・ロック 日没前のエアーズ・ロックと筆者

 

 翌朝は早く起床して6時前に日の出を拝んだ直後、ハイライトのエアーズ・ロック登頂に挑戦。西麓の登山口から朝日を浴びながら、息も絶え絶え喘ぐようにして、滑り止めの1本の鎖を頼りに片道1.6kmをゆっくりと登って行く。途中何度も突風に吹飛ばされそうになりながら、「地球のヘソ」と呼ばれる頂上に着いた。この巨大な岩山の高さは348mで、遮るものが全くない360度の雄大なパノラマが広がっていた。雲一つない青空の彼方に、オルガ岩峰の雄姿がひときわ美しく、しばし達成感に満たされた至福の一時を過ごして下山した。

 

 

  鎖を頼りに登山       頂上に立つ

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 滑りやすい岩山ゆえに事故も多く、筆者が参加したツアー旅行の仲間(女性)が下山寸前で転び、複雑骨折のかなり重傷を負った。時々滑落死の事故もあるほどで、これも恒久的な登山禁止の要因になったかも知れない。

 

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| 世界の旅―オセアニア | 18:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
1年ぶりに講演した「新聞・テレビが報道しない世界の真実」
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 最近都内に出かけることが多いが、昨日は麹町の海事センタービルに赴いた。目的はJAPANNOW 観光情報協会主催の第156回観光立国セミナーで講演するためで、ちょうど1年前にもここで講演したことがある。演題は、『275カ国・地域を訪れたワールド・トラベラーが語る新聞・テレビが報道しない世界の真実』と言う超長〜い。筆者の講演はいつも時間オーバーするのだが、この日は猛烈な台風19号接近を踏まえて講演時間は早めに切り上げた。
 悪天候にも拘わらず、会場には面識のあるFacebook親友でシンガーの岡美保子さん、手刺繍家・星野真弓さんのご両親、元総料理長の吉井泰次郎さん、著名な出版社・PHPの編集者、そしてあの有名な櫻田義孝元五輪大臣の小田原暁文秘書などの姿もあり、熱心にご聴講いただき有難かった。悪天候にも拘わらず参加した30名ほどの聴講者の皆さんが、満足されたかどうか些か気懸りだったが、北朝鮮や北方領土問題などにつき関心が大きかったよう。

 

 

          講演する筆者     熱心な聴講者

 

(後記)巨大な台風19号は想定外の甚大な被害をもたらした。多くの河川が7県で氾濫し多数の家屋が浸水し、死者・行方不明者も90人近くになる模様。上陸前から警戒し準備していたが、それらを上回る天災の怖さと凄さを思い知らされた。被災関係者にお見舞いとお悔やみを申し上げたい。(10月16日)

 

 さて、講演の要旨を以下紹介しよう。

 

    ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

1.はじめに

 ワールド・トラベラーというニックネームを持つ私ですが、世界の旅のデビューは、総合商社(三井物産)勤務時代の1969年、酷寒の1月〜2月に旧ソ連(現ロシア)のモスクワへの出張でした。以降1974年〜1977年のクウェート駐在、1979年〜1984年のインドネシア駐在などを挟み、2014年4月まで45年間ずっと外国に出かけていました。しかし、その後は認知症を患う妻の見舞い・介護などに追われ海外旅行は中断していましたが、今年6月に5年ぶりに再開。旅行先はスペイン領のモロッコ内にある飛び地領セウタとメリリャ、地中海に浮かぶイビサ島、本土のマラガ。この旅を終えて踏破した国・地域は、下表の通り275です。

 

アフリカ アジア 欧州 米州

大洋州

&極地

合計

国数

地域数

55

48

12

47

24

35

17

16

20

201

74

合計 56 60 71 52 36 275

 

 さて、帰国後に待ち受けていたのが、朝日新聞の熱心な取材です。3時間の面接のほかに、20回近い電話及びメールによる頻繁な補充取材があり、約40日後に掲載報道されました。詳細は配布した掲載紙をご覧下さい。かなり大々的な報道でしたが、内容的には私にとり不満足でした。今回の朝日新聞取材を通して痛感したことや、直近の旅に絡んだ様々な「世界の真実」に焦点を絞りお話します。これらの大半は新聞・テレビが報道しないため、国民にとっては未知のものでしょう。

 

 

  モスクワ:赤の広場   クウェート:スーク(市場)で家族

             (妻・長男・次男)と買い物

 

2.北朝鮮は国ではない!?

 私が訪れた国の数は、1995年に訪れた北朝鮮を含めて国際的に認められている196ヵ国のほかに、実質的に国と言えるのが5ヵ国あります。即ち、北キプロス、西サハラ、アブハジア、沿ドニエストル、ナゴルノ・カラバフです。これら全て訪れており、合計すれば201ヵ国になります。後者の5ヵ国は日本も承認していないので除外するとしても、我が国以外の世界の国の数は196であるべきが、朝日新聞報道では195になっています。これは国連加盟国でありながら、日本政府が北朝鮮を承認していないからでしょう。私が世界の全ての国、196ヵ国を訪れているにも拘わらず195ヵ国と報道したのは、朝日が政府の方針を忖度したのでしょう。一方、世界では実に162ヵ国が北朝鮮を承認し、外交関係を持っています。

 世界の8割以上の国々が北朝鮮を承認している現実を直視せず、ひたすら金太郎飴のように日本政府は拉致被害者の帰国を北朝鮮に求めています。しかし、我が国が北朝鮮を一人前の国として認めない、つまり子供扱いする限り、金正恩朝鮮労働党委員長は拉致被害者を返さないでしょう。安倍晋三首相が北朝鮮との外交を従来の圧力から「条件を付けずに北朝鮮と対話する」と方針転換後も、金正恩委員長は安倍首相を全く相手にしないのは、子供扱いされている事への明白なしっぺ返しでしょう。被害者家族の高齢化が進む一方だけに、極めて残念な憂慮すべきことです。

 

3.地域の捉え方とグリーンランド

 国ではない地域の数についても、私と取材記者とでは見解が真っ向から分れました。私は地政学的・民族的・文化的・歴史的な考察などをベースに見做した地域を74も訪れ、1995年に探検旅行した南極と北極点がその代表です。記者もこの両極は地域として認めましたが、その他の72地域は認めませんでした。では、1997年と2003年の2度訪れ、面積が約216万km2(日本の6倍近い)と世界最大の島、グリーンランドはどうでしょうか?確かにデンマークの領土ですが、面積は本国の4万km2余の50倍もあります。自治権も付与されており、地域としてカウントするのが妥当です。デンマークの首都コペンハーゲンを訪れだけでグリーンランドも行ったとは言えず、逆にグリーンランドを訪れたと言ってデンマークに行った事になりません。国(デンマーク)と地域(グリーンランド)は区別すべきです。

 因みに、トランプ米国大統領がグリーンランド買収に関心があることが報じられ、最近話題になっています。実は地理区分は北米に属しており、1946年に米国は買収しようとしたが不成立に終わった経緯があります。元不動産王の同大統領はグリーンランドの天然資源や地政学上の重要性に興味を示し、米国の購入が可能かどうか顧問などに相談したとか。近年は温暖化により北極海の氷が解けて航路も開発されており、石油や天然ガスなどのエネルギー資源、ダイヤモンドや金などの鉱物資源開発が容易になっています。また、最近は中国も進出し始め、レアアース鉱山などへの投資はグリーンランドのGDPの1割を超えます。島北部のチューレに米空軍基地を持つ米国は危機感を持っており、チキンレース化した米中対立は極地でもしのぎを削っています。

 

 

  北朝鮮:板門店    グリーンランド:ラッセル

              氷河でスノーモービルに乗る

 

4.実効支配

 安倍晋三首相は「外交の安倍」と言われ、ロシアのプーチン大統領と27度も首脳会談していますが、成果は皆無に等しいと言っても過言ではない。北方領土に関しても当初建前の4島返還から、最近は歯舞群島と色丹島の2島返還に絞って大筋合意を画策していますが、交渉は全く進展していません。これは現地では年月を経ると共に着々とロシア化が進み、同国の実効支配により領土返還が至難だからです。因みに、北方4島(ロシア名:クリル諸島)を管轄するサハリンを2009年6月に訪れましたが、戦前日本が残した遺物はほとんど見かけず完全にロシア化していました。

 この実効支配による既成事実化の例は、世界で多々あります。例えば、徴用工問題で端を発して対立する日韓では、竹島を我が国の固有の領土と繰り返す日本に対し、韓国は島を独島と呼び占拠して実効支配しています。逆に、中国と台湾が領有権を主張する尖閣諸島は、日本が実効支配していると国際社会では受け止められている様です。先述の未承認国についても、アブハジアと沿ドニエストルはロシア、西サハラはモロッコ、北キプロスはトルコ、ナゴルノ・カラバフはアルメニアが実効支配しています。ほかに、2008年7月に旅したカシミールはインド・パキスタン・中国、1995年2月に訪れたフォークランド諸島はアルゼンチンの代わりに英国が実効支配しています。

 

5.飛び地領

 世界には或る国の領土の中に別の国の領土がある、いわゆる「飛び地」と呼ばれるところが多数存在します。この6月にアフリカのモロッコ北部にあるスペインの飛び地領メリリャとセウタを旅しましたが、地中海貿易の拠点として様々な勢力に支配されてきました。15世紀末にイベリア半島からイスラム勢力を追い出したスペイン王国がアフリカ大陸に上陸し、メリリャとセウタを自国領として今日に至っています。モロッコは領有権を主張しますが、スペインは軍事戦略上重要であるとして応じる気配はありません。一方、両都市を経由してヨーロッパを目指す不法移民が多く、1998年にモロッコとの国境にフェンスが造られました。この付近にはほかにも飛び地領があり、英国のジブラルタルが有名です。今度は逆にスペイン内(南端)にあり、2002年5月に訪れました。1713年ユトレヒト条約でスペインはジブラルタルの町・城・港や、要塞の所有と軍事的使用をイギリスに認め、英国総督が統治する植民地になりました。その後スペインはジブラルタル奪回を試みたが、失敗して今日まで紛争が続いています。

 世界最大の飛び地領と言えば、文句なしに米国領のアラスカです。2度訪れていますが、面積は148万km2と日本の約4倍もあり資源も豊かです。元々はロシア領でしたが、クリミア戦争に負けた痛手から回復するため、ロシアは領土の一部であったアラスカを720万ドルで売りました。ところが、約30年後に金鉱が見つかり、その後は米国有数の石油・天然ガスの供給地になりました。後にこの事実を知ったロシアは歯噛みしたらしく、わずか面積が5003km2の北方4島を返還しないのも理解できます。因みに、ロシアはバルト3国の西隣にカリーニングラードという飛び地を持っており、2005年8月に訪れました。元々は東プロイセンの北側にあり第二次世界大戦後は分割され、北側が旧ソ連に割譲されて飛び地が誕生しました。琥珀の産地として、また軍事的にもソ連崩壊後もその重要性は揺らぎません。

 

 

ジャム・カシミール:インド    ジブラルタル:ロック

  支配のシュリナガル郊外    マウンテン展望台

 

6.誇張された海外取材番組

 テレビではほとんど毎日のように海外取材番組がありますが、一般的に非日常的且つ誇張気味なバラエティー番組が多い様です。その国の実態にそぐわない報道も多く、あまり参考になりません。中には海外の実情に疎い視聴者を明らかにミスリードする様な番組も数多く見受けられ、相手国につき誤解を与えることを懸念します。私も気晴らし目的で時々その種の番組を観ますが、内容が明らかにやらせ的なものが多いため直ぐに興ざめし、途中で視聴を止めます。例えば、数日間(70〜80時間)も掛けて僻地に住む日本人を訪ねる番組がありますが、ITと航空網が世界中に満遍なく普及している現在では、南極などの極地を除き数十時間もあれば世界どこへでも行ける便利な時代になりました。また、日本に比べて一般に外国の地番表示は整然としており、住所探しは容易で時間もかかりません。

 

7.日韓対立

 1974年4月に商社マン時代の出張を皮切りに、合計5回にわたり韓国を訪問してほぼ全土を回りました。1970年代までは貧しかったですが、その後は日本人以上の勤勉さで工業化と輸出振興のために頑張り、家電や電子工業などでは日本を追い抜いて全般的に元気があります。日本に似た美しい自然やお寺も魅力ですが、何と言っても素晴らしいのが若い人たち(特に男性)の礼儀正しさです。過去3度個人旅行しましたが、年長者の私を気遣い地下鉄ではさっと席を譲ってくれました。また、街で重いスーツケースを運んでいると、青年がさっと来て担いで運んでくれました。これは年長者を敬う儒教思想、躾けが厳しい徴兵制の影響でしょう。私は茨城県に近い千葉県に住んでいますが、都内に出ると憂鬱になります。と言うのは電車に乗っても、高齢の私を気遣って席を譲ってくれる優しい若者がいないからです。韓国のことを良く思わない人が日本では多い様ですが、私にとっては印象が極めて好い国です。

 徴用工問題に端を発した日韓関係は、日本の輸出規制、韓国の軍事情報に関する包括的保全協定(GSOMIA)破棄、韓国のWTO提訴と悪化の一途です。両国にはそれなりの言い分がありますが、日本の古来の文化や仏教伝来などはどこから来たのでしょうか?それは朝鮮半島経由で我が国に入って来たもので、この点では韓国は我々の先輩として敬意を表するのが必要です。また、現役時代に韓国人とのビジネス経験がありますが、時々彼らのプライドを傷つけたのか激怒された記憶があります。儒教精神が今も健在なことを認識した対応が望まれ、近くて遠い国にならないようよう是非とも仲良くしたい隣人です。

 

 

  韓国:光州郊外の白羊寺    世界の人形館

 

8.終わりに

 人生100年時代を迎えた長寿社会とは言え、82歳という人生の最終章を迎えながら、なぜ私は世界の旅を続けるのでしょうか?答えは 「其処に世界があるから」です。この世に生を受けている限り、現役のワールド・トラベラーを続けざるを得ない運命かも知れません。また、私の分身であるプライベート・ミュージアム「世界の人形館」を彩る世界の民俗人形や紙幣・コインなど、コレクション収集の旅も来世に行く直前まで続くでしょう。時間がありましたら、真のグローバル化推進を目指し、ささやかながら国際交流の実践の場である世界の人形館を是非お訪ね下さい。ご来館を熱烈歓迎します。

 

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ラグビーW杯2019で注目されるアイルランドの旅(1)
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 今や国内で最も熱くなるスポーツと言えば、ラグビーの第9回ワールドカップ(W杯)であろう。最初の対ロシア戦に勝利した我が日本チームは続く2戦目で、なんと優勝候補のアイルランドを19−12で破ったのである。過去9度の対戦で全く歯が立たなかった相手で、10回目の試合で初めて勝利したジャイアントキリング(大番狂わせ)だ。この2連勝でA組の首位に立ち、悲願のベスト8入りが濃厚になって来た。ラグビーの丸くないボールと同様に、試合のルールも他のスポーツに比べ複雑である。だが、それも忘れさせるほど興奮させる、意外に面白い競技のようだ。

 さらに興味深いのは、日本チーム31人中、15人外国人選手であることだ。特にニュージーランドランド出身のリーチマイケル主将は、古武士のような風格がある。大相撲も外国人が多いが、それを上回り最も国際化が進んだチームと言えよう。

 一方、日本に負けて却って注目度が上がったアイルランドだが、実はアイルランド共和国だけの単独チームではないのである。チームの中にはイギリス領の北アイルランドの選手もおり、 両者の統一

チーム(写真)なのだ。試合前に選手たちが歌ったのはアイルランド共和国の国歌でなく、代表チームの歌「アイランズ・コール」であった。

 

 私ことワールド・トラベラーは、1975年8月と1999年7月〜8月にアイルランド共和国、2004年10月に北アイルランドを訪れている。今回は1999年に旅したアイルランド共和国の模様(前編)を紹介しよう。 

 

   ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 44 年前の1975年に訪れた時のダブリンは1000年以上の歴史と伝統を持つ街とは言え、ヨーロッパの最果ての首都という寂しいイメージがあった。しかし、久し振りに再会した街は従前の重厚さに加え、情報化時代に即応した活力が漲っていた。市街地の中心をリフィー川が東西に流れ、見どころは数ある歴史的な建造物が多い川の南側に多い。中でも絶対に必見は、ケルト文化・芸術の最高峰を有するトリニティー・カレッジだ。

 1592年にエリザベス1世により創設された由緒ある大学の目印は、正門を通り抜けて正面にそびえ建つ高さ30mの鐘楼である。その右に図書館があり、アイルランド最高の宝と呼ばれる「ケルズの書」などが展示されている。その壮観さに驚いたのが2階にある長さ65mのロングルームで、約20万冊の古い蔵書が高い天井までびっしりと積み上げられており見事というほかない。

 

    −− トリニティ−・カレッジ −−

 

  鐘楼を背にする筆者   ロングルーム

 

 カレッジから500mほど南に、「ダブリンのオアシス」と呼ばれるセント・スティーブンス・グリーンがある。広さ9ヘクタールとかなり大きく、四季を通じて美しい草花が咲き乱れる。ダブリンと言えば、ギネスである。独特なモルトの味とクリームに似た泡がきめ細かい黒ビール・スタウトで有名なギネス・ビールは、ここダブリンが発祥地である。カレッジから約2km西にあるギネス・ビール工場を訪れて製造過程など見学後、1パイント(568ミリリットル)の試飲を楽しんだ。

 

 

リフィー川とハーフ・ペニー橋 ギネス・ビール工場前

 

 ダブリンの西127kmほど、水の豊かな町アスローン の南近郊にクロンマクノイズ修道院 がある。545年に聖キアランが教会を建てて以来、タラの丘と同様に神聖な場所とされて7〜12世紀に全盛を極めた。後に英国軍に占領され、現在は一部分の教会跡が残るのみ。見ものは3つのケルトの十字架と、高さ19mもある2つの円塔。特に高さ3mもあるハイクロスという石造高十字架は、繊細に浮き彫りされ重厚さも持ち合わせる。近くにシャノン川が流れ、のどかで牧歌的な風景が広がる。

 

   −− クロンマクノイズ修道院 −−

 

    修道院の全景    ケルトの十字架と円塔

 

 アスローンから西へ向かうと大西洋に出る。沖合には、アランセーターの故郷で知られるアラン諸島が浮かぶ。アイルランドで最も人気のある観光地で、僻地だが観光客が多い。諸島の最大の島、イニシェモア島では、石灰岩の地に石垣が延々と続き、まるでミニ万里の長城のよう。石と石の割れ目には寒冷地の植物が可憐に咲き短い夏を彩る。因みに丹念に石を積み上げた石の壁は、動物達がよその土地に侵入して草を食べるのを防いでいる。ゴールウェイの西近郊にある小さな港町ロッサヴィールからフェリーに乗り、約20分で島の中心地キルロナンに着いた。

 島内観光のハイライトは、半円の古代遺跡ドン・エンガスの砦。埠頭から北西へ約8kmの村キルマーヴィから丘を上がる。約2000年前に造られた砦の先は大西洋に面する断崖絶壁で、海面から100m近い高さがあり、身もすくむ大迫力に圧倒された。だが折角のチャンスを逃すまいと、身を乗り出し崖上から荒波が押し寄せる海を見下ろし、命が縮みそうなスリリングな思いをした。ほかに見どころとして、有史以前の墓群がある聖キーラン修道院跡、7つの教会などがある。

 

          −− アラン諸島のイニシェモア島 −−

 

  ドン・エンガスの砦   砦近くの断崖絶壁を

                見下ろす筆者

 

   ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 

                  ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

 筆者は以下の要旨で講演します。

●主催:JAPAN NOW観光情報協会 Tel 03-5989-0902
●日時:10月11日(金)12:00〜14:00
●場所:海事センタービル2階会議室 Tel 03-3265-2961
東京都千代田区麹町4-5 東京メトロ有楽町線麹町駅2番出口より徒歩2分...
●演題:275カ国・地域を旅したワールド・トラベラーが語る『 新聞・テレビが報道しない世界の真実 』
 新聞やテレビなどのメディアが報道しない、驚くような『 世界の真実 』を世界の全ての国々を踏破して得た知見や体験などをベースに、他人様の情報をコピペしないノンフィクションを語ります。
例えば、近くて遠い北朝鮮と韓国、北方4島などの実効支配、温暖化で脚光を浴びるグリーンランド、火種が絶えない飛び地領、誇張された海外取材番組etc。

 講演に興味があり、お時間のある方は是非ご聴講下さい。お問い合わせ・申し込みはJAPAN NOW 観光情報協会へどうぞ。 

 

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| 世界の旅−ヨーロッパ(西欧・中欧) | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
トランプ大統領とタリバーンの和平協議に想うアフガニスタンの旅(1)
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 アメリカのトランプ大統領が、同国の外交安全保障政策の司令塔であるボルトン大統領補佐官を解任した。トランプ政権の発足以来気まぐれな大統領の思い付きで、数々の政権幹部の更迭が行われて来た。強固派のボルトン氏退任で、トランプ大統領が来年の大統領再選狙いの実績づくりのため動き出しそうなのが、北朝鮮やイラン、そしてアフガニスタンとの交渉であろう。両者の不仲を決定的にしたのは、アフガニスタンの反政府勢力タリバーンとの和平協議であったとか。

 トランプ大統領は米軍のアフガニスタンからの段階的な撤退を考えたが、ボルトン氏はタリバーンを信用してはダメと反対した由。さらにタリバーン指導者をワシントン郊外のキャンプデービッド山荘に招くことまで反対されたので、同氏の解任を決断したとされる。もっとも和平協議の最終段階で米兵を含む12人が殺害されたタリバーンのテロを受け、「和平協議は死んだ」とツイートしたが本音ではなかろう。

 

 紛争が今も続くアフガニスタンでは、政府軍と支援する駐留米軍の支配下にあるのは全国土の半分に過ぎない。残りは武装勢力の影響下にあり、中でも最大の勢力を持つのがタリバーンだ。現地語で「学生たち」を意味し、1994年にイスラム教指導者のオマール幹部が結成した。当時は旧ソ連軍の侵攻が終わったが軍閥同士の内戦が続き、荒廃状態にあった国土を世直しするのが当初の活動目的であった。1996年には政権を樹立したが、それを支えたのがパキスタンでイスラム学生をタリバーンに送り込んだ。2001年9月のアメリカ同時多発テロでは、主導した国際テロ組織アルカイダをかくまったとして米軍に空爆され、同年12月に政権を追われた。

 だが、彼らはパキスタン北西部に逃れて態勢を立て直し、2005年頃から自爆テロを戦術として再びアフガニスタン国内で勢力を回復した。現在の指導者は3代目のアクンザダ最高幹部

       カンダハル

で、構成員は数万人いる模様。南部のカンダハルを本拠地とし、麻薬や天然資源の密売などを資金源とする。アフガニスタンではほかに、アルカイダやイスラム国の支部などの武装勢力が現存する。トランプ大統領は就任前から「アフガニスタン駐留は金の無駄」と言って来ただけに、最大の武装勢力タリバーンとの和平協議に拘るようだ。そんな危険この上ないアフガニスタンを筆者は2007年4月に訪れている。今回は首都カブールの模様を紹介しよう。

 

 ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…

 

 アフガニスタン入国に際し、幾多の紆余曲折があった。渡航前に最新の現地情報入手のため、首都カブールの日本大使館にコンタクトした。しかし、大使館より危険過ぎるとして再三旅行中止を求められ、押し問答を繰り返した。結局自己責任で同国を訪れるとハッキリ言い切り、最後通告を出すような形で入国した。現地到着後また大使館員より旅行を中止し、即刻日本への帰国を促された。話し合いの結果、日本でも持たない携帯電話を所持して各地を回った。

 確かに現地の治安は悪く、カブール市内でも破壊された建物を多く見かけた。街の中心の大通りでは自爆テロが多く、乗ったタクシーの運転手は猛スピードで走り抜けた。日本大使館はテロに備え周りを高さ約1mの分厚いコンクリート防護壁で何重にもガードし、検問は厳重を極めたので大使館の出入りは時間がかかり容易ではなかった。一方、出国時でも、カブール空港で職員の悪質なたかりと言うトラブルがあった。乗り遅れそうになったが、何とかチェックインが間に合い出国できた。

 

 

 破壊された建物付近で  自爆テロを恐れタクシーは

 遊ぶ子供たちと仲良く   猛スピードで走り抜ける

 

 さて、カブールは一国の首都としては高層ビルが少なく、町の南部や東部の一部で破壊されたままの建物が残る。長かった内戦の傷跡を今も留めるが、全般的には意外に平和な感じだ。丘が多い街の観光の近道は、何はともあれ丘に上ることで、3つの展望ポイントがある。最も見晴らしが良いのが町の南外れにあり、5世紀に造られた旧壁があるシェール・ダルワザ山。山麓や中腹の急斜面に民家がへばり付くようにして建ち、かなり急な山道を登り切ると山頂に出る。そこからは360度のパノラマが広がり、眼下に市街地や蛇行するカブール川などが一望でき絶景だ。

 

 

 シェール・ダルワザ山の  シェール・ダルワザ山麓

山頂よりカブール市内を望む   を散策す筆者

 

 ホテルは町の西外れの丘の上に建つ、アフガニスタン随一と言われるインターコンチネンタルホテルに泊まった。市内の中心から遠く不便だが、部屋から水墨画を見るような景色が朝夕に眺望できる。一方、東外れにあるマランジャン丘も見晴らし抜群で、付近には破壊されたままのナーデル・シャー廟がひっそりと佇む。

 

             −−− マランジャ丘 −−−

 

左端がナーデル・シャー廟 丘よりカブール市街地を俯瞰

 

 破壊されたままの建物が目立つ市南部のダルラマンでは、国立博物館が修復工事中であったが、館内見学ができた。内戦で略奪され展示品は少ないが、パキスタンと国境を接する東部のヌーリスタン地方の出土品が目を引いた。道を挟んで博物館の対面の小高い丘に聳えるように建つダルラマン宮殿は、内戦前は壮麗な建物だったらしいが、修復もされず残骸が虚しく横たわっていた。

 

 

   ダルラマン宮殿      国立博物館内

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…

 

 私ことワールド・トラベラーには、アフガニスタンに関する著書が下記の通りあります。ご購読願えれば幸甚です。

 

書名 出版社 定価

272の国と地域を制覇した

77歳のワールド・トラベラーは
たった1人で紛争地を旅した

 幻冬舎 1,400円
トラベル・イズ・トラブル 
安全な旅は退屈だ!!

 ルネッサ

ンス・アイ 

1,300円

ワールド・トラベラーだけが知る

素顔のイスラム

 新潮社 1,500円

世界を動かす少数民族

知られざる少数民族の世界から

世界の縮図と課題が見えてくる

 幻冬舎 1,350円

 

 著書のお買い求めは、アマゾンなどインターネットショッピン、最寄りの書店で可能です。なお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合は、在庫が十分な世界の人形館でお求めできます。
お問い合わせ:
世界の人形館 
TEL 04−7184−4745 または 

                       携帯 090-8726-5599
          E−MAIL 
 ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

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| 世界の旅−アジア | 19:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
アフリカ開発会議(TICAD7)に想うアフリカの問題点と魅力
11

 TICAD7、即ち第7回アフリカ開発会議の宴は終幕した。アフリカ42ヵ国の首脳級を含む53ヵ国の関係者など総勢1万名が参加した大々的な会議が、8月28日〜30日に横浜で開催された。会議では、中国の過剰な貸し付けで返済が出来なくなる、いわゆる「債務の罠」も主要テーマになった。最終日に採択された首脳宣言も、インド洋への海洋進出を狙い、アフリカで着々と実績を積み上げる中国を暗に牽制した感じである。豊富な資金力にものを言わせてアフリカ大陸を席巻する中国に対し、我が日本は量より質の内容で挑むが、どう見ても劣勢は否めない。むしろ、その差は広がる一方だ。

 

TICAD7に出席した首脳陣の記念撮影(ネットより転用加工)   

 

 実はアフリカへの進出は、我が日本より中国のほうが遥かにキャリアのある大先輩なのだ。戦後に経済進出した日本に対し、中国の華僑は戦前からアフリカのほぼ全土で中華料理店をやるなど根を生やして来た。どんな不便なアフリカの奥地に行っても中華料理店がちゃんとあるが、日本料理店は無い。筆者が食事に困った時に救われたのが中華料理店であり、命の恩人と思ったことも多々ある。急速に発展した戦後は世界の工場となり、中国商品がアフリカ市場で氾濫する。近年は石油など資源確保のため、習近平主席など首脳外交を展開して頻繁にアフリカを歴訪する。日中両国の力の入れようには雲泥の差があるのだ。

 

 加えて、主にアフリカの東部や南部を牛耳るイギリス、アフリカの西部や北部に強いフランスのほかに、ポルトガル・イタリア・ドイツなど植民地時代を制覇した旧宗主国の欧州勢の影響力が依然として健在だ。オリンピックなどで活躍するヨーロッパ選手の肌の色を見ると黒人がいかに多いか、そのほとんどがアフリカ出身であることを知らされる。かつてヨーロッパ諸国に搾取されたと言いながら、彼らは依然として旧宗主国に憧れを持っているのだ。また、白人の支配に耐えて鍛えられたアフリカ人は、ビジネスでも意外なほどの強かさを持ち侮れない。

 

 

 日本政府としては、今後は国からの援助よりも民間投資を重視する意向だが、受け皿になる日本企業はリスクが大きいため困惑しよう。将来性のあるビッグマーケットと認識していても、インフラ不足や横行する賄賂要求で進出に二の足を踏むようだ。実際に日本とアフリカの貿易は10年前の半分で、中国のわずか10分の1以下である。貿易が増えなければ、当然に投資も増えないであろう。政府の掛け声だけは勇ましいが、民間企業がフォローするかは疑問だ。また、アフリカと言っても、サハラ砂漠を挟んで北部と南部では一様ではない。イスラム教国が多いアフリカ北部は、むしろ中東諸国に近い。

 

 斯様に多様で広大なアフリカ大陸を、私ことワールド・トラベラーは1973年3月に初めてエジプトを訪れて以来、2011年11月にスーダンへ旅するまでアフリカ55ヵ国全てを踏破した。詳細は下表の通りである。因みに、現役時代の商社マン(三井物産)時代は、実際にアフリカで商売した経験がある。例えば、エジプト、エチオピア、ケニア、南アフリカなど。

 

アフリカ  55ヵ国・3地域
北アフリカ 南スーダン ニジェール
アルジェリア 中央アフリカ 西サハラ
エジプト ガボン ブルキナファソ
エチオピア カメルーン ベナン
エリトリア コンゴ マリ
ジプチ コンゴ民主 モーリタニア
スーダン サントメプリンシペ リベリア
チュニジア 赤道ギニア 南アフリカ
モロッコ チャド アンゴラ
リビア 中央アフリカ ザンビア
メリリャ 西アフリカ ジンバブエ
セウタ カーボベルデ エスワティニ  
東アフリカ ガーナ レソト
ウガンダ ガンビア ナミビアナ
コモロ ギニア ボツワナ
ケニア ギニアビサウ マダガスカル
セイシェル ートジボアール マラウイ
ソマリア シエラレオネ 南アフリカ
タンザニア セネガル モーリシャス
ブルンジ トーゴ モザンビーク
ルワンダ ナイジェリア レユニオン

註:は地域

 

 ビジネス面でリスクが多いアフリカは、観光面でも様々なトラブルと言うリスクを抱えるが、同時にサファリなど旅人を魅了する見どころも実に多い。要するに、様々な問題点と魅力が背中合わせになっているのだ。トラブルに就いては、筆者(ペンネーム:高やすはる)には下記の著書がある。お求めはAmazon、書店、世界の人形館で可能。

 

トラベル・イズ・トラブル  安全な旅は退屈だ! 

 ルネッサンス・アイ  本体定価 1,300円

トラベル・イズ・トラブル パート2  楽でない旅こそ最高だ!

 ルネッサンス・アイ  本体定価 1,300円 

たった272の国と地域を制覇した77歳のワールド・トラベラーはたった1人で紛争地を旅した

 幻冬舎 本体定価 1,400円

 

 最後に、筆者の印象に強く残ったエキサイティングなアフリカの観光スポットと写真を紹介しよう。

 

 

 エジプト:スフィンクスと リビア:レプティス・マグナス

    ピラミッド       遺跡の円形劇場

 

 

エチオピア:ラリベラ岩窟教会 モロッコ:サハラ砂漠で

                 ラクダ乗り

 

 

  ケニア:ナイロビ郊外の  マリ:ドゴン族の仮面踊り

         ジラフセンター

 

 

マダガスカル:モロンダバ ウガンダ:ブウィンディ国立
 近郊のバオバブの並木道  公園のマウンテンゴリラ探検

 

 

南アフリカ:アフリカの南端、ジンバブエ・ザンビア国境:

 ケープ半島の喜望峰     ビクトリアの大瀑布

 

アフリカ万歳! Viva Africa !

 

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| 世界の旅ーアフリカ | 11:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
三世代旅行に想い盛岡を訪ねて
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 また8月20日〜22日に東北へ旅した。今年に入り3回目のこと。この旅のきっかけは筆者が無料公開しているプライベートミュージアム「世界の人形館」の愛好者であり、3.11大震災の被災地を支援する星野真弓さんからお誘いがあったため。旅の目的はご両親・ご主人・3人の子供さん(孫)の合計7人から成る家族旅行で、親孝行な彼女が感謝の意を込めて両親を招待されたそうで、斯様な特別な旅行に他人の筆者が招かれるとは正に至上の喜びであった。

 一方、ちょうど夏休み中であった元気なお孫さんたち(3人とも男の子)も参加した訳だが、彼らにとっては2人のおじいちゃんがいる様な紛らわしい形になり、さぞかし迷惑したで

あろう。20日〜21日の2日間は

我が娘の様な星野さんと

宿泊や食事を含めほとんど行動を共にし、和気あいあいとした写真も一緒に随分たくさん撮った。一人だけ場違いな人間が紛れ込んだ割には違和感が無さそうであったのは、星野ファミリーの温かみのある包容力に依るものであろう。感謝、感謝しかない。

 

  −−− 星野ファミリーに紛れ込んで!?−−−

 

   前列中央が筆者     右側の一番手前が筆者

 

 投宿した南三陸のホテル観洋で賞味した様々な海の幸、豪華な夕食後に楽しんだカラオケ、ウミネコと戯れることが出来た志津川湾遊覧など、終生忘れ難い想い出がいっぱいで尽きない。南三陸を発ち仙台に向かう途中で石巻に寄り、いしかわ珈琲の石川社長と再会し、また各種ブレンドのコーヒーのお土産を頂戴した。来る10月上旬に星野さんは東京・月島に新店舗をオープンの予定だが、本業の不動産のほかにカフェショップも兼業するだけに石川氏はキーマンになりそう。同店の繁盛を祈念したい。

 

                (観洋で賞味した海の幸)

 

 

 

  ウミネコと戯れる     いしかわ珈琲店


 今や星野家の素晴らしい三世代旅行が羨ましく恵まれない境遇だが、斯く言う私ことワールド・トラベラーもかつて三世代旅行を8回もしている。しかも、それは相当豪華で、楽しい夢のような海外旅行であった。妻、次男夫婦、2人の孫の総勢6人でアメリカ・カリブ海・ヨーロッパ・シンガポール・オーストラリア・グアムなどを訪れた。

 しかし、妻の不治の病(認知症)により、2010年8月を最後に途絶えてしまった。快癒の見込みは皆無でただ延命中の実情では、妻を交えた三世代旅行は、もう2度とあり得ないと思うと悲しく切なくなる。因みに、旅行費用は全額筆者の負担で、恥ずかしながら親孝行してもらった経験が無い。きっと親の教育が悪かったのであろうと自省する毎日である。

 

  (懐かしきワールド・トラベラーの三世代旅行)

 

 2004年7月シンガポール    2010年8月フランスの

                モンサンミッシェル

 

 仙台で星野家と別れた後は東京・上野へは帰らず、新幹線で盛岡に向かった。同地に着くと直ぐにバスに乗り、東郊外にあるつなぎ温泉で降りた。21日の夜は愛真館という大きなホテルに泊まったが、露天風呂が立派であった。思いの外豪華であった夕食のバイキングと翌日の朝食で気付いたのは中国人客が多いことで、インバウンドが地方でも着実に増えていることを実感し、嬉しく頼もしかった。

 翌22日はホテル周辺の御所湖畔などを散策後、盛岡に戻った。時折小雨がぱらつく雨模様の中、「でんでんむし」という循環バスを利用し市内観光した。石川啄木や宮沢賢治が青春時代を過ごした街は、明治期の希少な洋館が建って歴史と文化が息付く。レトロな雰囲気が漂う岩手銀行赤レンガ館、盛岡城跡公園、宮沢賢治像がある材木町など訪れて帰途に就いたが、特にオランダのアムステルダム駅や東京駅に似た赤レンガ館が印象的だった。

 

 

 つなぎ温泉の御所湖畔に  岩手銀行赤レンガ館

   立つシオンの像

 

 地方を活性化するインバウンド好調は、2020東京オリンピック・パラリンピックをひかえて誠に喜ばしいことだ。一方、最近の日韓の関係悪化は、今後のインバウンドの伸びにも影響しそうで残念である。両国首脳がお互いに頭を冷やし、虚心坦懐で話し合いの場を持つことを切に望みたい。

 

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| 国内旅行 | 11:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
有志連合の現場、ホルムズ海峡で泳ぐ
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 貿易摩擦や為替操作などで激しく対立するアメリカ vs 中国の覇権争いは、イランが牛耳るホルムズ海峡でのアメリカ vs イランの対立にも大きな影響を与えている。これら2つの対立で共通するのが、アメリカのトランプ大統領の介入・存在である。トランプ政権は去る7月19日にワシントンの国務省、25日は国防総省、31日はバーレーンの米中央海軍司令部で日本を含む60以上の関係国と会合した。目的は中東のホルムズ海峡などで船舶の安全を確保する有志連合の構想に参加を求め、軍事面や財政面で支援を要請するものだ。だが冷静に考えてみれば、実に虫の良い身勝手な構想だと冷ややかに見做す向きもある。

 アメリカの構想によれば、米軍は有志連合の指揮や情報収集などにあたるが戦闘は行わない一方、タンカーなどの護衛は各国が行うとしている。「原油などがホルムズ海峡を通過して利益を享受している全ての国が、自国利益だけなく、自由で開かれた航路を守る必要がある」として参加を呼び掛けているのだ。特に参加を強く要請されたのは、わが日本のほかにドイツ、イギリス、フランス、韓国、オーストラリアなどだ。アメリカにとってはリスクが少なく、経費もかけずイラン包囲網を築こうとする魂胆のようだ。だが、ホルムズ海峡での緊張はアメリカの核合意からの一方的な離脱によるもので、偏にトランプ政権が引き起こしたものだ。

 

 ペルシャ湾(アラブ諸国側ではアラビア湾と呼ぶ)とオマーン湾の間にあり、イランとオマーンの飛び地に挟まれたホルムズ海峡は、最も狭いところでの幅は約33kmし

かない。この狭い海峡を原油など重要物資の輸送路になっており、特に原油輸入の9割近くを中東に依存する我が日本にとっては生命線とも言うべき海峡である。古来より交通上・戦略上・経済上重要であったホルムズ海峡付近を、筆者は2007年4月のイラン周遊の時に立ち寄っている。その時の模様を紹介しよう。

 

 ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 イランの首都テヘランより南東1334kmにあるバンダル・アッバスへ、飛行機に乗ること2時間で着いた。ホルモズガーン州の州都は人口約70万人の大都市で、ホルムズ海峡に臨むペルシア湾有数の港町である。だが、高温多湿で過ごし難そうな町は、対岸がオマーンであるためかアラブ系や黒人系の顔立ちを多く見かける。街の中心はハフタヘ・シャフリ・ヴァル広場のバザール付近だが昼休みにかかり閑散としていた。

 

 

  ホルムズ海峡に臨む    バザールを散策する筆者

  バンダル・アッバス

 

 しかし、バンダリーと呼ばれる人々が住む市内の西外れにある魚市場は、一見に値し賑わう。ペルシア湾で獲れた新鮮な魚が並ぶ市場内の売手は男性だが、市場外では黒や赤の仮面を付けたバンダリーの女性や、水タバコを悠然とふかす女性が売り手だ。彼女たちは刺繍入りのズボンをはき、チャードルの色も淡い柄物が多い。内陸部の黒いチャードルだけに比べるとカラフルで魅力的だが、写真を撮られるのを嫌がるので要注意だ。

 

 

   魚市場を見学    魚を売るバンダリーの女性

 

 一方、歴史の舞台によく登場するホルムズ海峡の名となったホルムズ島は、ンダル・アッバスの17km南西沖合いに浮かぶ。島に向かうためスピードボートに乗り、約35分で着いた。面積は40k屐⊆囲は24kmの小島だが、約8000人が住んでおり小学校や中学校もある。日本から約1万1000kmも離れ、雨がほとんど降らない不毛の岩石島だが、見どころが意外に多いので些か驚いた。

 

       −−− ホルムズ島 −−−

 

 カラフルな奇岩や奇峰    ホルムズ海峡で泳ぐ

 

 例えば、まるで月面を思わせるような奇岩や奇峰、白・赤・黄色が鮮やかな山肌、朽ち果てたポルトガル城塞、平和な佇まいの漁村風景などは、旅情を誘うものが十分であった。せっかくホルムズ海峡に来たので泳げるビーチがないのかと探し、少々苦労したが人影もない島の美しい浜で泳ぐことが出来た。ちょうどビーチには3人の少年たちが遊泳しており、談笑したり記念写真を撮ったりして仲良しになった。そこには紛争のかけらも無く透明度が高い海と、平和で波静かなホルムズ海峡が広がっていた。

 

 ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━

 

 世界のエネルギー生命線とも言われるホルムズ海峡だが、アメリカ主導によるイランを包囲するための有志連合結成に対して慎重な国が多いようだ。その中にあってトランプ大統領の親友である我が安倍晋三首相は如何なる決断をするのであろうか、極めて難しい対応を余儀なくされよう。

 

(後記)

 アメリカ主導による有志連合が、11月7日に監視活動を開始した。バーレーンで司令部の発足記念式典が開かれたが、参加国はアメリカ、イギリス、オーストラリア、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、アルバニアの7ヵ国だけ。アメリカは日本を含め60ヵ国以上に参加を呼び掛けたが、日本は参加を見送った。「センティネル」という活動の範囲はホルムズ海峡やペルシャ湾のほか、イエメン沖のバブルマンデブ海峡、オマーン湾だ。フリゲート艦や駆逐艦、巡視艇、航空機が警戒や監視をする。

 

 

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| 世界の旅−中東・北アフリカ | 12:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
朝日新聞が報じた、世界の全ての国を旅したワールド・トラベラー
11

 例年になく長かった梅雨が明けた途端、連日猛暑が続く鬱陶しい毎日だが、嬉しくなることが2つあった。一つはいつもより2週間も遅れて開花した大輪の花、タイタンビカスが連日乱舞し、昨日(8月5日)はなんと13輪も咲いた次第だ。この花を観賞していると想起するのが、不治の病に臥して5年目を迎える妻である。彼女は殊の外タイタンビカスを愛好した。早朝に咲き始めるが、夕刻には萎んでしまう儚い移ろいが、妻の若かりし頃の残像にダブってしまうのだ。

 

      −−− タイタンビカス −−−

 

   13輪も同時に乱舞  花の直径が21センチもある

 

 もう一つは、世界の全ての国を踏破した私ことワールド・トラベラーが、昨5日の朝日新聞朝刊の23面(ちば首都圏)で大々的に掲載報道されたことである。見出しは「195カ国 旅行記つづり6冊」で、下欄の広告欄を除けば紙面(23面)の半分近くを占めるほど。掲載紙を見た知人たちは一様に驚いたようで、反響は大きかったようだ。一方、認知症で長期入院している妻のことや、昨年11月には末期に近い大腸がん手術をしたことも取材記者には話したが、私事なので記事にされなかったようだ。

 

      −−− 掲載紙 −−−

 

 取材は6月下旬から始まり、その後10度ほど電話やメールで補充取材が続いたが、一向に掲載される気配がない。てっきり没になったのではと諦めかけていた矢先に掲載・報道され、いささか驚いた次第。筆者のプライベートミュージアム「世界の人形館」などに関し、8年ほど前から新聞・テレビ・ラジオ・雑誌から度々取材を受けてきたが、今回のような度重なる取材を受けたのは初めてであった。

 

 熱心な取材記者(写真右)のお陰で想定外の大々的な報道になったこと、朝日新聞と記者に謝意を表したい。掲載紙を見た読者からの電話による問い合わせ

も殺到しており、当分はその対応で多忙を極めそうだ。因みに、記事の趣旨は、筆者が195ある世界の国を全て訪れ、その体験を語る著書を6冊も出し、日本のグローバル化に貢献してきたワールド・トラベラーとして紹介されている。また、トラベル(旅)にはトラブルが避けて通れず、想定外の各種トラブルが披露されている。最後に、筆者が社会貢献活動として無料公開する世界の人形館が紹介され、読者の興味を引きそうな記事に仕立て上げたのは流石朝日新聞である。

 

       −−− 掲載紙に載った写真 −−−

 

2007年4月、内戦の傷跡が癒えない  世界の人形館の

アフガニスタンのカブールを訪れ、  メインホール

    貧しい子供たちを慰問

 

 ただ、惜しむらくは北朝鮮が国の数に入っていない。筆者が訪れた国の数は195になっているが実際は196で、1995年に訪問済みの北朝鮮が除外されているのだ。朝日 or 日本政府、いずれの方針に沿ったのか定かでないが、国交が無いとは言え北朝鮮を国扱いしない限り、懸案の拉致問題解決はあり得ないであろう。我が国が北朝鮮を一人前の国ではなく子供扱いするようでは、金正恩朝鮮労働党委員長もお返しとばかり安倍晋三首相を相手にしていないようだ。政治的な背景も含んだ取材にもなったようである。

 

 さらに、国ではない地域については南極と北極点だけが紹介されたが、筆者は74地域を旅している。また、国際的には広く認められていないが、ロシアなどが実効支配する実質的な国、例えば沿ドニエストル、アブハジア、ナゴルノカラバフ、西サハラ、北キプロスも紹介されていない。実際に現地に赴き確認した筆者にとり解せない点が多々あり、真のグローバル化にはまだまだほど遠いことを実感した新聞報道であった。

 

                ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

 掲載紙で紹介された筆者の6冊の著書は次の通りです。ご関心ある方は是非ご愛読下さい。

 

書名 出版社 定価
私はワールド・トラベラー
世界257ヵ国・地域を旅した男
 文芸社 1,500円

272の国と地域を制覇した

77歳のワールド・トラベラーは
たった1人で紛争地を旅した

 幻冬舎 1,400円
トラベル・イズ・トラブル 
安全な旅は退屈だ!!

 ルネッサンス

・アイ 

1,300円

ワールド・トラベラーだけが知る

素顔のイスラム

イスラム国(IS)やシリア内戦も詳述

 新潮社 1,500円

世界を動かす少数民族

知られざる少数民族の世界から

現代世界の縮図と課題が見えてくる

 幻冬舎 1,350円
トラベル・イズ・トラブル パート2 
楽でない旅こそ最高だ!!

 ルネッサンス

・アイ

1,300円

 

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お問い合わせ:
世界の人形館 
TEL 04−7184−4745 または 

                       携帯 090-8726-5599
          E−MAIL 
 ko-yasu@maple.ocn.ne.jp

 

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