世界の人形館からの夢メッセージ

夢と寛ぎを紡ぐワールドスクエア
新型ウイルス肺炎の感染が拡大する武漢の旅
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 先月末から中国の湖北省武漢市で、新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生している。この新型コロナウイルスの患者は中国で既に500人を超え、死者は17人(本日現在)になった。国外でも、タイ、日本、

武漢の海鮮卸売市場

(ネットより転用)

 

韓国、アメリカ、マカオで感染者が見つかっている。ちょうど30億人ほどが移動する、まるで民族の大移動のような感じの春節(中国の旧正月)と重なるだけに、死者や患者数が更に大幅に増えることが懸念される。

 新型コロナウイルスへの感染者が我が日本でも先週に確認されたことを受けて、政府は検疫所での健康状態確認という水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された際の検査を着実に運用するなどの対応方針を決定した。また、赤羽国交相は更なる感染拡大に備え、旅行会社や航空会社への迅速な情報提供に加え、空港や港湾施設での検疫が円滑に行われるよう水際対策の徹底を関係部署に指示した。

 

 さて、問題となっている武漢だが、1995年6月に長江の三峡下りクルーズに参加した際に訪れている。当時は三峡ダムが建設工事中であった。また、2009年6月にも再訪し、三国志で有名な古戦場などを回った。その時の模様を紹介しよう。

 

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 武漢は北京の南東約1200mに位置し、長江とその支流・漢江が交差する水の都である。湖北省の省都で人口約1100万人、中国では7番目の大都市だ。李白の詩で有名な街は、武漢三鎮と呼ばれる漢口・武昌・漢陽の3地区から成る。重慶、南京と共に中国三大釜戸と呼ばれるだけに、武漢に近くなると蒸し暑さを覚える。三峡下りクルーズも終わりに近づき見上げるような大きな橋、武漢長江大橋をくぐり抜けるといよいよ武漢に入る。

 

 

       三峡ダム       武漢長江大橋

 

 見どころは何と言っても、武漢随一の観光スポットと言われる長江の南岸側の武昌地区にある黄鶴楼である。創建は223年と古く、現在のものは1985年に再建された。高さは51m余もあり、その美しさは李白の漢詩などで知られ江南の三大名楼として有名だ。最

黄鶴楼公園

上階の5階まで昇ると、雄大な長江などを見下ろすことができる。また、黄鶴楼を中心に緑豊かな公園が広がり、園内を散策すると情緒たっぷりに浸れる。

 

    −−− 黄鶴楼 −−−

 

黄鶴楼前に立つ筆者

 

 この黄鶴楼から約6km南下すると、面積が73k屬發△蠱羚颪療垰堝發任郎蚤腓慮个箸気譴訶豸个ある。蓮の花が咲き乱れる美しい景観が広がる風景区になっており、桜の名所になっている東湖桜花園や植物園など様々な施設がある。ちなみに、武昌地区には湖北省レベルの役所が多く、省の政治の中心になっている。

 

        −−− 東湖−−−

 

               湖畔を散策する

 

 一方、全長が4408mもある斜張橋の武漢長江二橋を渡ると、対岸の漢口地区に入る。ホテルやレストランが多い商業地区が広がり、また武漢の市政府などがあり活況を呈する。因みに、コロナウイルスによる肺炎患者は、漢口地区の江漢区にある武漢華南海鮮批発市場(海鮮卸売市場)の関係者を中心に発生している。また漢口地区に近い漢陽区にある帰元禅寺は、17世紀中頃に創建された禅宗寺院。多数の経典を納めた蔵経閣、金色の500尊の羅漢像を安置する羅漢堂などが見もの。

 郊外は、武漢から南西100mほど、三国志で有名な赤壁の三国古戦場遊覧区が一押し。長江の畔にある広大なテーマパークで、入場門をくぐって南屏山や赤壁山の山道を進むこと約30分、パッと前方の視界が開ける。雄大な長江が滔々と流れ、長江の岸壁に「赤壁」と赤く刻まれた文字が見え赤壁山石刻と呼ばれる。ほかに名軍師・諸葛孔明が東南の風を呼び起こしたとされる拝風台、孔明が考え出したトリッキーな陣構えの諸葛亮八卦陣などが興味深い。

 

        −−− 三国古戦場遊覧区 −−−

 

  遊覧区のゲート付近 長江の岸壁に刻まれた「赤壁」

 

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 今回の新型コロナウイルスによる肺炎の集団発生が、アジアなどの限られた地域内で封じ込めることができれば上出来であろう。しかし、世界的な規模にまで拡大すれば、中国政府に対する非難が強まろう。超大国となった中国の威信に賭けても、早期の終息が求められよう。

 

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| 世界の旅ー中国など | 10:26 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
映画化確実!?のゴーン逃亡とレバノンを懐かしむ(2)
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 先ずは、恒例の新年のご挨拶をしなかったことをご容赦願いたい。と言うのは、昨年暮れに妻が他界したからです。 

 

 さて、映画化すればヒットが間違いなさそうな逃亡劇が繰り広げられた。なんと保釈中のカルロス・ゴーン前日産会長が日本を不法出国し、レバノンへ逃亡したのだ。逃げた本人が悪いのは勿論だが、まんまと逃げられた日本の司法制度もお粗末である。昨年暮れも押し迫った12月29日夜、東京⇒関西空港⇒トルコ・イスタンブール空港⇒レバノンの首都ベイルートへ逃れた。驚きは大きな音響ケースに入り、関西空港からプライベートジェットで飛び立った由。逃亡を支援したのは2人の米国人男性で、その一人はグリーンベレーと言う米陸軍の特使部隊の入隊経験者とか。

 このため15憶円の保釈金は没収されたほか、年末の脱出作戦には少なくとも1500万ドル( 約16億円)かかったとか。高額の役員報酬を得て富裕なゴーン被告とて、総額30憶円以上は大金である。それでも逃亡を完遂したのは、一昨日(1月8日)ベイルートで行われた2時間以上の記者会見でその理由などを被告は発表した。要するに、自身に対する嫌疑は「根拠がなく、そもそも逮捕されるべきではなかった。日産幹部の陰謀に依るクーデターだ。」と潔白を主張し、不公正な我が日本の司法制度を批判して自己弁護に終始した。今後の見通しだが、日本はレバノンと犯罪人引渡し条約を締結していないので、最悪は逃げ得になるのであろうか?

 

 さて、被告のルーツがあるレバノンに関し、2018年付幣ブログ『逮捕されたゴーン前日産会長を育んだレバノンを懐かしむ(1)でベイルートを紹介済みだが、今回はレバノン北部に就いて触れてみたい。

 

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 南北に細長いレバノンの北部のほぼ中心に、冠雪した標高2000〜3000mのレバノン山脈が走る。その美しい白銀の世界が広がる景観は、まさに「中東のスイス」を彷彿させる。レバノンの国旗に描かれているシンボルのレバノン杉が群生するカディーシャの渓谷では、1mほどの雪が積もる一面の銀世界が広がり、周りにはスキー場がある。雪深い森に樹齢5000〜3000年の杉が天を突くように生える光景は、神秘的で神々しい。この渓谷から5kmほど下にあるハスルーン やブシャーレ は、風光明媚で夏は涼しく、お洒落な避暑地として知られ人気がある。

 

          −−− レバノン山脈 −−−

 

ハスルーン付近から眺めた カディーシャ溪谷での筆者

  レバノン山脈

 

 レバノン国内最大の必見スポットと言われるバールベックは、ベイルートの北東86km、シリアのダマスカスの北110kmに位置する。ベカー高原にあるフェニキア時代の遺跡で、2世紀に建設された。最初はバール神を祀ったが、ローマ統治後はジュピターなどの3神殿が建設された。1974年10月と2000年6月の2度訪れた。見どころは何と言っても、原型をほぼ保つ荘厳なバッカス神殿。内部の祭殿はもちろん、建物を囲む堂々たる柱や柱廊の天井に彫られた彫刻が素晴らしい。バールベックの象徴とも言われるのがバッカス神殿の北側にあるジュピター神殿の跡に残る高さ20mに達する6本の列柱。この柱の大きさから、神殿の巨大さが十分うかがい知れる。

 

           −−− バールベック −−−

 

1974年妻・長男・次男 2000年バッカス神殿での筆者

と共に6本の列柱前で

 

 ベイルートの北36kmにあるビブロス遺跡は、フェニキア人により造られた世界最古の都市国家とされる。聖書を意味するバイブルは、この土地名から来ている。ビブロスのギリシャ名はパピルス即ち書物を表し、世界で最も神聖な書物の呼名である。7000年前の住居跡、地中海を望む紀元前18世紀前後に建てられたオベリスク神殿跡、存在感のある復元された騎士の城、小規模ながら保存状況が良いローマ劇場、フェニキア時代の城壁、ロマネスク様式の聖堂などがある。

 

      −−− ビブロス遺跡 −−−

 

       ローマ劇場   騎士の城で女学生たちと仲良く

 

 ベイルートの北85kmに位置するトリポリはレバノン第2の都市で、人口は約17 万人。12世紀頃にできた迷路の様な旧市街は有名。フランク人の十字軍兵士によって建てられ、屋上から旧市街が見渡せるセント・ジル要塞、旧市街の中心にあるトール広場が見どころだ。

 

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 辣腕経営者として有名なカルロス・ゴーン被告に関する本はこれまで数多く出版され、当人も多くのインタビューで生い立ちなどにつき語っている。同被告は祖父母や母親については多くを語っているが、父親ジョージ・ゴーンについてはほとんど言及していない。密輸、殺人、偽札など、多くの犯罪歴があるからだ。隠し続けた過去、金への異常な執着、元妻へのDV、そして今回の逃亡は、人間の現世欲や悲しい性を象徴する国際的な事件と言えよう。

 

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| 世界の旅−中東・北アフリカ | 21:48 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
ワールド・トラベラーにとっての2019年の重大ニュース
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 2019年も後わずかとなった。プライベートでは長年連れ添った伴侶の他界があり、82年の人生で最も多難な一年であったかも知れない。一方では改元があり、平成から令和になった。海外では、貿易を巡ってアメリカと対立する中国が、香港の大規模デモに於いても香港政府の後ろ盾となって影響力を誇示した。例の如く275ヵ国・地域を旅した私ことワールド・トラベラーの独断と偏見に基づき、2019年の重大ニュースを列挙し回顧しよう。

 

妻の他界

 来月には結婚して満55年になる直前のつい先日(12月12日)、妻はアルツハイマー型認知症との約10年にわたる闘病も空しく永眠した。享年77歳は人生100年時代の折柄、少々早すぎる永眠かも知れない。しかし、50歳の胃がん手術をはじめ様々な病魔に襲われた長い病歴があるだけに、天寿を全うしたとも言えよう。妻が抱えたいくつかの病気で、命取りになったのは認知症だ。この病に罹ると治すことも遅らせることも出来ない、今のところ不治の病であることを知らされた。今後の講演でも、この病の怖さなどを啓蒙したいと念じている。詳しくは12月19日付ブログ『天国へ旅立った妻との想い参照。

 

香港で学生らが大規模デモ

 6月9日に香港と中国両政府に抗議する住民が100万人規模のデモを行った。民主派や若者らによる抗議運動は今者も収束せず、デモ隊と警官隊の衝突の激化で香港経済への影響が拡大した。抗議運動のきっかけは、香港政府が中国への容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正であった。香港政府は10月に条例改正案を撤回したが、抗議運動は続いた。11月の区議会選挙では民主派が大勝し、抗議運動への住民の一定の支持が示された。香港は中国の一国二制度下で、外交・防衛を除く幅広い分野で「高度な自治」が認められているが、中国政府はデモ隊の摘発強化による混乱収束を香港政府に求めている。詳細は6月9日付ブログ『一国二制度が骨抜きにされつつある香港の今昔(1)』参照。

 

「令和」に改元と10連休の大型GW 

 平成の天皇陛下が4月30日に退位され、新たに皇太子徳仁(なるひと)親王殿下が5月1日午前0時に第126代天皇に即位された。天皇の退位は1817年の光格天皇以来実に202年ぶりのこと。因みに、新元号の「令和」は万葉集から引用され、元号では初めて日本の古典(国書)が出典となった。その後、皇位継承に伴う「即位の礼」の中心儀式で、天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」は10月22日、また即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」は11月10日に行われた。今回の改元で採り上げられたのが、史上初の10連休の大型連休だ。4月27日から5月6日までの超長い10連休は、長過ぎると言うのが偽らざる実感。詳しくは5月6日付ブログ『10連休の大型GW格差に想う』参照。 

 

ハノイで2回目の米朝首脳会談

 アメリカのトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩 キムジョンウン 朝鮮労働党委員長は2月27日〜28日、ベトナムのハノイで昨年6月以来、2回目の首脳会談をした。当初は北朝鮮の非核化に向けた成果が期待されたが、北朝鮮が求めた完全な制裁解除をアメリカが拒絶した。このため予定されていた共同声明の署名にも至らず、完全な物別れに終わった。また6月に3回目の会談が行われたが、溝は埋まらなかった。北朝鮮は年末が交渉期限だと宣言し、軍事的な挑発を強めた。金正恩委員長は35歳の若輩ながら、侮れない手強いネゴシエーターある。詳細は2月22日付ブログ『2度目の米朝首脳会談が行われるハノイ慕情』参照。

 

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日本が8強入りしたラグビーW杯日本大会

 アジア初の開催となるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が、9月20日に開幕した。日本代表はグループリーグA組を4戦全勝の1位で突破、初の8強入りを果たした。第二戦で世界ランキング2位の強豪アイルランド代表と対戦して逆転勝ちした日本は決勝トーナメント進出がかかったグループリーグ最終戦ではスコットランド代表を振り切った。準々決勝で南アフリカ代表に敗れるも、主将のリーチマイケルを中心とした「桜の戦士」の勇敢な戦いぶりは、国内外で称賛を集めた。なお、11月2日に行われた決勝では、南アフリカがイングランド代表に勝利し、3大会ぶり3度目の優勝を果たした。詳しくは9月30日付ブログラグビーW杯2019で注目されるアイルランドの旅(1』参照。

 

日韓対立

 徴用工問題に端を発した日韓関係は、日本の輸出規制、韓国の軍事情報に関する包括的保全協定(GSOMIA)破棄、韓国のWTO提訴と悪化の一途だった。しかし、韓国側が11月下旬に破棄の通告を停止し、ひとまず日韓関係悪化の歯止めはかかったようだ。両国にはそれなりの言い分があるが、日本の古来の文化や仏教伝来などはどこから来たのか?それは朝鮮半島経由で我が国に入って来たもので、この点では韓国は我々の先輩として敬意を表するのが必要だ。儒教精神が今も健在なことを認識した対応が望まれ、近くて遠い国にならないようよう是非とも仲良くしたい隣人だ。詳細は10月12日付ブログ『1年ぶりに講演した「新聞・テレビが報道しない世界の真実」』参照。 

 

275 ヵ国・地域を制覇した82歳の一人旅

 6月17日〜25日、実に5年ぶりの海外旅行をした。それも82歳のかなり高齢の一人旅であった。5年近く前に妻が今のところ不治の病とされる認知症で入院し、しかも2年前から延命措置を受けているため長期の外出による不在が許されない。加えて筆者自身がこの間に2度も手術し、特に昨年11月には末期直前の大腸がん手術をした経緯もあり、海外渡航記録は272ヵ国・地域で終わると半ば諦めていた。しかし、一度しかない人生をこのまま終えるのは不完全燃焼となり悔いが残るため、妻の病院や知人などに根回して1週間程度の旅をすることを決意した。詳細は6月30日付ブログ『275ヵ国・地域を制覇した82歳の一人旅(1)イビサ島など』と7月9日付ブログ『275ヵ国・地域を制覇した82歳の一人旅(2)スペインの飛び地領メリリャ&セウタ』参照。

 

人気テレビ番組に出演

 12月7日(土)夜9時〜のゴールデンタイムに放送のテレビ東京『出没!アド街ック天国』で、筆者のプライベート・ミュージアム「世界の人形館」が紹介されたが、不本意な番組であった。と言うのは、合計2日間、8時間に及ぶ長時間拘束された撮影収録にも拘わらず、大幅にカットされていた。しかも順位も下位の18位とは、いったいどう言うことなのか?。さらに、肝心の「世界の人形館」の名前・住所・電話の一切が消され、「我孫子にすごいコレクターが…」になっていた。また、制作スタッフが時間をかけて丁寧に撮影したマンション全景、世界の紙幣、著書も全てカットされ、放映されたのは人形だけ。今回もまた近隣住民のあったようで残念。詳しくは12月8日付ブログ『「出没!アド街ック天国」で紹介されなかった世界の人形館参照。

 

上記以外にもリストアップしたい重大ニュースが多々あるが、あとは読者の皆さんのほうで選んで頂きたい。そして、4月に元号が変わる明年は、今年よりも明るい話題が一つでも多い1年となるよう祈念したい。  

 

 

 I'll see you next year! 

 

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| 重大ニュース | 13:31 | comments(0) | - | - | - | ↑TOP
天国へ旅立った妻との想い出
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 見合い結婚して満55年になる直前の12月12日午後3時18分、妻は長年の闘病も空しく永眠した。死亡診断書に記載の死因は、アルツハイマー型認知症。約5年前に入院したが、脳の萎縮が進む一方のため食事が口から摂れなくなり、2年半前からIVH(中心静脈栄養)のカテーテル留置医療を受けていた。1年前後で他界するのが普通のようだが、病院の主治医も驚くほど延命を続けた。だが、3年目を迎えた今年に入ると絶えず熱を出し、低空飛行を続けて時間の問題となった。臨終の直前は安らかではなく、息遣いも荒く壮絶な死に様であった。しかし、最期を看取ることができ、夫としての務めを果たせのはハッピーとせねばなるまい。

 妻は50歳の時に胃ガンで手術し、67歳の時に2度めの手術は子宮ガンであった。一方、60歳過ぎからアルツハイマー型認知症の症状が出始め、後にパーキンソン病も患っていることが分かった。また、50歳代に難聴が目立ち始めたほか、骨粗しょう症なども患った。まさに「病のデパート」と言った感じで、様々な病魔が彼女を襲った。にも拘わらず、60歳代前半までは大好きなバレーボールを続け、ママさんバレーボール全国大会の千葉県代表として何度も出場した。温和な外見に似ず、負けず嫌いの頑張り屋であった。しかし、さすがに病魔に勝てなかった次第で、享年77歳は人生100年時代の折柄早すぎるかも知れない。

 

      −−− 半生を捧げたバレーボール −−−

  

1996年12月静岡市の 2005年11月福岡市のネンリンピックふくおか

  全国家庭婦人大会      (筆者も同行した)

 

 4日後に通夜、5日後に葬儀が柏市で行われた。妻の葬儀などが恙無く終わり、忙中閑ありだ。ホッとはしているが、空虚感も漂う不思議な景色が広がる。今生の妻との永遠の別れのセレモニーでは、様々なハプニングがあった。先ず私事で恐縮だが、事情あって10年間も会えなかった長男側の3人の孫に再会できたのだ。頻繁に会っている次男側の2人の孫、合わせて5人の孫に囲まれた時は、82年の人生で最高の至福。これも亡き妻の企画・演出であろう。大学生や高校生になった彼らの将来が楽しみである。また、千葉県議会の今井勝副議長やカフェRainbowの星野真弓さんなど親しいFB友が多数、ご多忙にも拘わらず参列して頂いた。

 

 

  柏セントラルホール  5人の孫たちに囲まれた筆者


 しかし、最大のハプニングは、私が日本語などを教えている中国人留学生、曹偉光くんの飛び入り参加である。江蘇省の徐州出身の23歳の大学院生で、日本の文化や伝統なども学んでもらうため、特別に声掛けしたものだ。当日は親族扱いで葬儀に参列してもらい、火葬場では亡き妻の骨を拾い、最後は精進落としの会食で5人の孫たちと歓談した。奇しくも初孫が彼と同年で、話が弾んだようだ。曹くんにとっては滅多に回り逢えない貴重な体験になり、日中友好推進のささやかな一助になれば幸甚である。

 

 

FB友の星野さん一家と歓談 孫たちと一緒の曹くん(左端)

 

 葬儀が終わって時間が経つにつれ、永遠に旅立った妻との懐かしき想い出が走馬灯のようによぎるが、特に夜になると悲しく切なくなる。思い出深い、筆者との楽しかった(と故人が思う)海外旅行のスナップの一部を紹介しよう。

 

 

 1998年8月バルト海を   1996年1月フィジー旅行

   クルーズ      フィジー人の歓迎を受ける

 

 2001年2月台湾へ旅行   200年4月イタリア旅行

 アミ族の衣装を着る   ローマのトレビの泉で

 

 最後に、喪主である筆者の御会葬御礼の「お礼の言葉」を、恥ずかしながら以下披露する。

 

『 ヒサ子 頑張ってくれてありがとう また夫婦になろうな 』

 妻との出会いは、55年前のお見合いでした。素朴な一面とえくぼが可愛い笑顔に惹かれ、結婚しました。第一印象と変わらず温厚で控えめなところもあれば、明るく少し強情なもあり・・・様々な表情を見せてくれる妻との日々は、とても楽しいものだったと振り返っています。専業主婦として息子2人を育て上げ、家をしっかり守りつつ、趣味も満喫していた妻。刺繍や料理を楽しみ、バレーボールに情熱を注いでいました。50歳の時に胃がんの手術を受けた後も続け、千葉県代表としてママさんバレーボールの全国大会に出場したほどです。その活躍ぶりに驚くと同時に、本当に頑張り屋な妻だったと改めて感心します。

   その後も様々な病魔に襲われ、がんの手術に2度耐えながらも家庭を良く守り、ワールド・トラベラーとして世界を旅して来た勝手気ままな私を支えてくれました。頑張った分、どうかゆっくり休んで欲しい。そして生まれ変わったなら、また夫婦になろう。今生では認知症のため互いに辛い思いを

したから、次は身も心も元気なままで、大好きなクウェートやドバイへもう一度行こう、南極にも連れて行ってあげたい・・・今はただそう願うばかりです。(後略)』

 

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| 病気 | 22:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
『出没!アド街ック天国』で紹介されなかった世界の人形館
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 昨日は初雪が降るのではと天気予報が出るほど寒かったが、結局は冷雨に終わった。都内でいくつか所用があり出かけた。もちろん最初に寄るのは、支援している月島のカフェ Rainbow。注文したのは定番のアイスコーヒーに加え、はちみつ入りの暖かい青龍ブレンドをお願いしたが、舌鼓を打ったのはやはりはちみつトーストだ。ちょうど取材中の佃月島新聞の佐久間編集長を、ショップマネージャーの星野真弓さんより紹介された。

 

   

       佐久間編集長を囲む星野さんと筆者

 

 次に月島から有楽町に出て、東京国際フォーラムで開催の「大阪大学 in 東京」という阪大の同窓会に参加した。実は数十年ぶりのことで果たして顔見知りがいるかどうか、また出席者が1〜3回りほども若いので82歳の小生には場違いではと心配した。しかし、3人ほどの知り合いを頼りに大勢の人の輪に入り、懐かしく歓談した。特に若い男女学生たちによる大阪大学応援団の溌剌たる演舞を観て、戻らぬ青春がいくらか蘇ったような気がした。

 

          −−− 大阪大学の同窓会 −−−

 

        
 さて、同窓会が終わるや否や自宅へ直行し、固唾を呑んでテレビ東京の人気番組『
アド街ック天国〜我孫子』を視聴した。我がプライベートミュージアム「世界の人形館」が、多分上位で紹介されるからだ。その予告編は幣ブログ「『出没!アド街ック天国 我孫子特集』で紹介される世界の人形館だが、実際の放映は誠に不本意な番組であった。合計2日間、8時間に及ぶ長時間拘束された撮影収録にも拘わらず、大幅にカットされていた。しかも順位も下位の18位とは、いったいどう言うことなのか?。さらに、肝心の「世界の人形館」の名前・住所・電話の一切が消され、「我孫子にすごいコレクターが…」になっていた。また、制作スタッフが時間をかけて丁寧に撮影したマンション全景、世界の紙幣、著書も全てカットされ、最悪にガックリだ。

 

 

    ゲスト出捐者たち     番組で語る筆者

 

 

 世界の人形館メインホール  スリナムの人形を抱く


 なぜ斯様になったのか?実はなんと放送日の前日になってテレビ局側より、「(筆者居住)マンションの住民より苦情があった。」との電話が突然あり、放送内容を変更する旨を伝えられたのだ。晴天の霹靂とはこう言うことであろう。局側の説明は歯切れが悪かったが、とにかく当方を番組から外さないとの妥協として、急遽大幅に編集し直したようだ。彼らの苦肉の策が読み取れると同時に、マンション住民の妬み(であろう)に怒りと憤りを禁じ得ない。また他に同様の妨害者がいるかも知れない。番組放送後にメール、facebook、電話による祝意と共に同情が多数寄せられたが、所詮後の祭りに過ぎない。

 

 実は過去何度もこの種の嫌がらせを受けて迷惑しており、社会貢献のために我孫子市で人形館の無料公開を続けるのは困難と、今回のTV放映で改めて再認識した。どうも人形館で入場料を取るなど営業行為をしていると誤解されている様だが、実態は無料公開であるのは言うまでも無く、見学者に茶菓子まで接待している次第だ。それは銭を失うことがあっても、逆に差し上げるチャリティーであり、ボランティア活動を超越した気概で人形館を公開しているのだ。また場所がマンション内にあり、同時に自宅内にあるため治安には留意しており、見学は全て予約制である。

 特に見学時に他人様に迷惑を掛けないようにするため、名前・住所・電話などの記帳を義務付けており、オープン後10年以上経つが事故や事件は皆無だ。これほど精神的にも金銭的にも犠牲を払ってまで人形館の無料公開に拘るのは、グローバル化推進と地域活性化のために微力ながら貢献したいからだ。また、私事で恐縮だが、2人の息子や5人の孫がいるものの、親の教育が悪かったのであろう。妻は認知症で5年も入院中で、家族運に恵まれない不便な独居生活を送っているだけに、出来れば社会に還元したい気持ちがあるからだ。

 いずれにせよ、82歳と言う高齢を考えると人形館をこのまま放置出来ず、いずれ「世界の人形館」の店仕舞い(閉館)を考えざる得ない。従い、当館の引き継ぎをご希望の方は、ご遠慮なく筆者(癲々治)☎ 09087265599 へ是非ご一報頂きたい。お待ちします。

 

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| 世界の人形館 | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
『出没!アド街ック天国 我孫子特集』で紹介される世界の人形館
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 12月7日(土)午後9時〜9時54分(21:00〜21:54)7チャンネルのテレビ東京で放送される『 出没!アド街ック天国 〜我孫子〜 をご視聴下さい。かつて嘉納治五郎や志賀直哉などが集まって来た歴史ある景勝の街、我孫子の名所などが登場する。その名所の一つとして、筆者が無料公開しているプライベートミュージアム「世界の人形館」と、私(癲々治)ことワールド・トラベラーが紹介される。オンエア情報によれば、「世界中の人形が集まる(秘)部屋」とは我が人形館を指すのであろう。お時間があれば、是非ご覧下さい。

 

人形館のアイドル:

マトリョーシカ

   

   さて、人形館が放映されるのはわずか数分の模様だが、撮影収録は10月に2度、合計8時間に及ぶ大そうなものだった。第一回は10月3日の午前9時過ぎから撮影が始まり、終わったのは午後2時近くで、約5時間に及ぶ長時間撮影であった。第二回は13日後に約3時間の補充の撮影収録があったほか、撮影前後にディレクターとの面接が2度もあった。番組では我孫子の隠れたる意外な人気スポットになっている世界の人形館と、筆者のワールド・トラベラーぶりが紹介されるようだ。

 

              −−− 撮影収録 −−−

 

 

 因みに、『出没!アド街ック天国』は1995年4月15日から毎週土曜日夜のゴールデンタイムに放送されている情報バラエティ番組で、長寿の人気番組のようだ。番組では我孫子の著名な名所などが紹介されるそうだが、その一角に世界の人形館が食い込んだのは、世界最大の旅行サイト TripAdvisor での上位ランク入り(4位)のお蔭と取材スタッフより知らされた。

 テレビ撮影と言えば過去6回の取材を受けたが、いずれも千葉テレビやJ:COMなどのローカル番組であった。撮影スタッフは3人ほどで収録は3時間程度で終わったが、それでも約30分も放送された。今回はさすがキー局の人気番組だけに、合計10人以上も来たのでいささか驚いた。

 

 

   取材を受ける筆者  撮影取材スタッフと記念撮影

 

        ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

 世界の人形館の無料公開

 ワールド・トラベラーが館長を務める世界の人形館では、275ヵ国・地域の民俗人形、紙幣とコイン、仮面、壷、置物、絵画、木彫り、地球儀、時計、照明ランプ、絵皿、万華鏡などを多数展示しています。ご興味ある方はご遠慮なく、お気軽にご来館下さい。慈善活動につき、入館料は無料です。但し、セキュリティなどのため、下記要領で必ず予約をお願いします。

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大統領が亡命したボリビアの旅(1)
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 南米のほぼ中央に位置する貧しい国、ボリビアを14年間率いたモラレス大統領は、同国で初めての先住民出身の大統領として一時は圧倒的な人気を誇った。しかし、10日前(11月12日)に辞任してメキシコへ亡命した。なぜ辞任したのか?その3週間前に実施された大統領選を巡り、開票結果が不正に操作されたとして抗議デモが拡大。当初はモラレス大統領と2位のカルロス・メサ元大統領との差は、当選条件の10ポイント以下だったが、最終的にモラレス大統領は10ポイントを僅かに上回り当選した。しかし、米州機構(OAS)が大統領選で明白な不正操作があったと見做し、開票結果の無効を求めた。

 するとモラレス氏はOASの訴えを認めてやり直し選挙を発表したが、2位のカルロス・メサ氏はモラレス氏の不出馬を求め、ボリビア軍の最高司令官も事態鎮圧のために辞任を求めたことで情勢が急変し、最後は亡命を余儀なくされた。モラレス氏に反発していた人々は花火を打ち上げるなど各地で同氏の辞任を喜んだが、国外では各国首脳の反応は様々だ。アメリカのトランプ大統領は「西半球の民主主義にとり重要な瞬間だ」と歓迎した一方、モラレス氏を支持していたキューバやヴェネズエラの大統領は卑怯なクーデターだと非難した。

 

 2006年に初当選したモラレス氏はコカ栽培農家に生まれ、先住民出身の大統領として貧困問題に向き合い、ボリビア経済を立て直したしたことで称賛を得てきた。また、西半球で圧倒的な力を誇るアメリカにとり、中南米はアメリカの「裏庭」と呼ばれるが

 亡命前のモラレス氏

、同氏はこれを嫌って反米左派を掲げて抵抗した。しかし、政権が長引くにつれ、独裁色を強めてしまったのだ。2016年の国民投票では過半数が大統領任期の制限引き下げに反対し、大統領任期の上限が廃止された。物議を醸す中で行われた先月の大統領選で連続4期目の当選を果たしたが、先述の通り不正が指摘された上に軍や警察も離反してしまったのでは万事休すだった。

 

 斯様な政変が起きたボリビアを筆者は1998年11月に訪れており、今回はラ・パスと郊外を訪れた時の模様を紹介しよう。

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 海を持たない高原の国、ボリビアの首都ラ・パスの標高は3650mで、人口は約120万人。大きなすり鉢状の街には、なだらかな傾斜に日干しレンガ造りの家々、コロニアルな建物や高層ビルが密集する。南米の都市の中で最もインディヘナ人口が多いが、彼らは貧しい。街の背後に顔を出す冠雪したアンデスの山並み、少し急いで歩くと苦しくなる。4000m近い高度などから世界最高所の首都に来たことを実感する。

 首都と言っても、憲法上はスクレになっているが、行政・立法府がラ・パスにあるので、事実上の都として認知されている。市街地の上と下で、700mほどの標高差がある。また、坂道が多く、石畳が続く街並みは慣れるのに少々時間を要する。街の感じを掴みたいなら、いくつかある丘からの眺望がおススメだ。街の東外れにあるライカコタの丘から、雪を頂いた6402mの高峰イリマニ山をはじめ、月の谷 と呼ばれる侵食された谷、マッチ箱見たいな家々などが一望でき絶景だ。

 

         −−− ライカコタの丘からの眺め −−−

 

ラ・パス市内とイリマニ山を望む  市内を背にする筆者

 

 街の西外れのエル・アルトのエル・ミラドールからの眺めも良い。ラ・パス市内の観光は、旧市街セントロ付近に集中している。ムリリョ広場は街の中心となる広場で、国会議事堂、大統領官邸、カテドラルなどに取り囲まれ、広場の中央には独立の英雄ムリリョの像が立つ。 カテドラルから東へ少し歩くと広いサンフランシスコ寺院広場があり、広場から庶民的な雰囲気があるのがサガルナガ通りを南下すると、様々な民芸品などを売る店が並び興味深い。

 

    −−− ラ・パス市内の中心 −−−

 

    ムリリョ広場     サンフランシスコ寺院広場

 

 郊外では、車で30分ほど、南近郊にある月の谷が見どころである。薄茶色のごつごつした岩肌の谷が広がり、まるで月面の世界に迷い込んだかのような錯覚に陥る。一方、72km西郊外に位置するティワナク遺跡はティティカカ湖畔の南側にあり、紀元前600年頃から約1800年間続いた謎の宗教都市遺跡だ。広大な遺跡だが、レリーフが見事な太陽の門以外は少々期待外れであった。

 

 

      月の谷      ティワナク遺跡の太陽の門

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 資源に恵まれ豊かな潜在力を秘めるが、貧困などの格差が酷い中南米の混迷を考察する場合に無視できないのが、アメリカの露骨な内政干渉という歴史的な問題だ。例えば、今も混乱が続くベネズエラでは、トランプ大統領は親米化を促す圧力を続ける。最近でもボリビア以外に、チリやアルゼンチンでも動乱が続く。特にチリではピニェラ政権下で格差が拡大し、今月予定されていたAPEC首脳会議が開催中止に追い込まれたほどだ。

 汚職や治安に対し真摯に取り組もうとしない不毛の政治が、クーデターのような政変を繰り返すのであろう。ボリビアではモラレス氏亡命後に野党の上院副議長が暫定大統領就任を宣言したが、いわくつきの大統領選挙で分断した国民同士が衝突しかねない様な厳しい情勢らしい。いずれにせよ、国民の和解を図るため、早期の出直し選挙が望まれよう。

 

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| 世界の旅―南米 | 01:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
私物化された「桜を見る会」の疑惑
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 我々が汗を流した貴重な税金、それを財源とする国の予算を使い首相が毎年4月に開く「桜を見る会」の疑惑は、安倍長期政権の驕りと私物化そのものと言わざるを得ない。治安の良くない他国なら、大規模なデモやクーデターが起きても不思議ではない。全世界を旅した私ことワールド・トラベラーの率直な想いだが、我が日本は斯様なことが無い平和ボケしたおめでたい稀有の国である。
 実は小生、民主党政権下の2012年4月に桜を見る会に一旦招待されたが、北朝鮮のミサイル打ち上げがあるとして直前に中止になった苦々しい体験がある。当時は国際化推進のためにと無料の講演を各地で引受け、また世界を俯瞰してもらおうとして小・中学校や大学にかなり大きな地球儀を寄贈した。その地道な社会貢献活動が正当に評価されたものと嬉しく受け止め、堂々と胸を張ったことを覚えている。因みに、桜を見る会に同伴で出るつもりでいた妻にも随分喜んでもらったが、5年前から不治の病で入院中で終末を迎えており、そう想うと悲しく切ない。

 

         (2011年~2012年頃の講演や講義風景)

  

 

   (我孫子市の小・中学校19校に地球儀寄贈)

 


 1952年に始まった桜を見る会は新宿御苑で開催され、今年で64回目だ。その趣旨は「各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の苦労を慰労する内閣の公的行事」とされる。 招かれているのは「皇族、元皇族、各国大使、国務大臣、国会議員、都道府県知事、その他各界の代表者等」となっている。しかし、いつの間にか招待者の基準が不透明になり、誰が来ているのか分からなくなったようだ。特に安倍政権になってから目立つのは、芸能人などのタレントが多いことだ。10年前までの招待客は1万人程度であったが、今年はなんと1万8千人超と倍増に近く、安倍晋三首相関係は1000人と突出している。

 この中には首相事務所のお誘いと案内で、お金を払って参加したツアー客が桜を見る会に紛れ込んでいたとは、驚きと言うより呆れ返るほかない。件のツアーに参加した地元の下関市の後援会員は、「功労者だけと言われたことはない。後援会の紹介があれば誰でも参加できるはず。」「後援会の慰安旅行みたいなもの」などと打ち明ける。事実とすれば、善良な国民を欺いた公私混同も甚だしい事案である。まるで安倍商店の様は、職権乱用政権の非常識と無節操を問いたい。

 

 首相事務所のツアー案内状「桜を見る会」ツアー日程

 

          (朝日新聞記事より転用・加工)


 いずれにせよ、民主党政権時代のドタキャンは終生忘れ難くて憤慨もし、2012年4月15日付ブログ『4分の3世紀を生きて ― 幻の観桜会などもあった節目を投稿したほどだ。だが、公私混同が目に余るほど酷い現政権に比べると、民主党時代の前政権のほうが真摯でクリーンであったと改めて見直したくなる。拡大一途の格差を解消するため、政権交代を望む声が大きくなりそうな気もするが・・・。


 十分な説明責任を果たさない前に、来年の桜を見る会は中止して幕引きを図ろうとする政府の姿勢は、あまりにも姑息すぎる。誠に次元の低いお粗末なお話である。また、参加した政治家の先生たちは、早速関連のブログを消去するなど火消しに懸命のようだ。結局は例のモリカケ問題と同様に、魔訶不可思議な収束が図られるのであろうか?82歳と老い先短い人生ながら、我が国の将来が思いやられ心配だ。

 因みに、自民党政権になってからは同党の議員(元大臣)と懇意にしているが、会へのお誘いは全く無い。特別な首相枠をはじめ議員枠があるのは確かのようだが、招待客選定の基準などがどうも不明瞭のようである。一応今後は野党の追及が激しくなりそうだが、一強多弱の与野党間の力関係で腰砕けになり、結局は玉虫色の収束が図られるのでは。

 

               ◇◇◇  ご案内  ◇◇◇

 

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| 国内政治 | 21:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
イスラム国(IS)最高指導者の自爆死とISの終焉!?
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 最盛期の2016年にはイラクとシリアの4分の1の地域を支配したのが、過激派組織イスラム国(IS)である。その最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が、1週間前(10月26日)シリア北西部のイドリブで、米軍特別部隊の作戦により自爆して死亡した。軍用犬を使って同容疑者を追い詰めたその電撃的な急襲作戦は、「まるで映画を観ているかのよう」とトランプ大統領は語った由。かつて世界を震撼させ、2500万ドル(約27億円)の巨額懸賞金が掛けられるほど最重要指名手配犯になった人物である。

 

 

 バグダディ容疑者       自爆死した現場    お手柄の軍用犬

         (ネットより転用加工)

 

 筆者は2013年7月にイラク北部のクルド自治区を訪れた。危険すぎるとも言える旅の模様は、2017年10月1日付幣ブログクルド独立の住民投票が強行されたイラク・クルド自治区の旅』で紹介済みだ。この旅ではイスラム国に迫害されたり虐殺されたりしたイラクの少数派ヤジディ教徒にも出会った。彼らは拝火教として知られるゾロアスター教にキリスト教などの要素が加わった特異な宗教を信仰し、信者は約55万人もいる。

 自治区滞在中に近くのモスルを訪れようと試みたが、同区の中心都市アルビルのタクシー運転手にことごとく断られて果たせなかった。不完全燃焼気味で帰国して間もなく知ったのだが、イスラム国がモスルを制圧しようとした矢先のことであった。アブバクル・バグダディ容疑者は1年後にモスルで、イスラム国樹立を宣言した。もしこの時に敢えて強行していたら、今の私はこの世にいなかったかも知れない。

 

 

モスル近くで散策する筆者 アルビルの城塞内モスクで

               クルド人と仲良く

 

  ヤジディ教徒     ヤジディ教徒が多く住む

               ドホークを背にして 

 

 同容疑者の死亡により、イスラム国の脅威は全く無くなったと考えるのは時期早尚であろう。多くの国で彼の思想がガン細胞のように転移・拡散しており、依然としてISがテロ攻撃を個々に続けている地域(アフリカやアジアなど)が現実にあるからだ。イスラムには「目には目にを」という厳しい掟があり、新指導者による報復も排除できない。平和ボケしている我々には一見無縁のようだが、決して油断できまい。また、残忍なISに処刑され犠牲者となった日本人がいたことも忘れてはなるまい。

 

 因みに、ISを含めイスラム全般につき興味ある方は、筆者(ペンネーム:高やすはる)の著書『ワールド・トラベラーだけが知るイスラムの素顔(新潮社)』をご愛読下さい。

 

 

 

 定価本体1,500+税 最寄りの書店でお買い求め又は注文可能です。またアマゾンなどインターネットショッピングもできます。なお、書店やネットショッピングで入手不可能の場合は、在庫十分な世界の人形館でお買い求めできます。

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| 世界の旅−中東・北アフリカ | 14:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
恒久的に登山が禁止されたエアーズロック(ウルル)の想い出
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 オーストラリア観光の目玉である世界最大級の一枚岩「ウルル」(エアーズロックは英語名)への登山が、昨25日夜から恒久的に禁止された。登山が最後に認められた同日には、閉鎖直前まで数百人の観光客がウルルに登った。最後の登山者らは日没までに麓に戻る約束で、国立公園の職員らは入り口を一足早く閉めた。登山禁止はウルルを所有する先住民アボリジニのアナング人が長年求めてきたもので、彼らとウルルとの繋がりは数万年前に遡るとされる。

 

 アボリジニにとって神聖な場所を、知らないところから来た人たちに踏みつけられるのは耐え難いのであろう。これを契機に、今後先住民が所有する土地の観光が制限される動きが他国(例え

 

 

 

 

 

     禁止直前に登山する観光客

(ネットより転用加工)

ばアメリカ)でも加速するのではと懸念する。今後観光客らには、ウルル-カタ・ジュタ国立公園全体への訪問が勧められる。麓からウルルを眺めるほか、周囲を歩いてみたり、文化センターでアボリジニの伝統などにつき学んだりすることができよう。しかし、看板のウルル登山禁止により、同地での観光の魅力が半減との厳しい見方も今後出てこよう。

 

 斯様な話題のエアーズロックで知られるウルルを、1996年11月に訪れて少々リスキーな登山をしたことがある。その旅の模様を紹介しよう。

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 エアーズロック観光の基点となるアリス・スプリングに向かうため、「ザ・ガン」と呼ばれる大陸横断鉄道を利用。ノスタルジックなアールデコ調の豪華寝台列車に乗車し、アデレード駅を午後2時に出発した。車窓より見渡す限りの砂漠やサバンナ、大塩湖などを眺め、オーストラリア大陸のアウトバックのスケールを実感しながら翌朝9時過ぎに着いた。到着後すぐに空路でエアーズ・ロックのコネラン空港へ飛ぶと、着陸直前に機内より赤い平坦な大地にお碗を伏せたような大きな赤茶の岩山と、少し離れて幾つもの丸いコブが並んだような奇岩群が見えてきた。

 

 

       エアーズ・ロック               マウント・オルガ

 

 先住民族アボリジニの聖地で、俗にエアーズ・ロックと呼ばれるウルルと、マウント・オルガと呼ばれるカタ・ジュタから成る広大なウルル-カタ・ジュタ国立公園だ。ホテルやレストランがあるエアーズ・ロック・リゾートからバスに乗り、巨大な一枚岩エアーズ・ロックを見ながら約60km西南に向かうと、オルガ岩群展望所がある。ポツンと聳えるエアーズロックに対し、顔を付き合わせるように鎮座するオルガ奇岩山群が眺望できる。その西麓に着き、高さ546mのオルガ山とウルパ山に挟まれたオルガ渓谷を1kmほどミニハイク。大地を真っ二つに裂いたような渓谷は、エアーズ・ロック以上の迫力を感じた。

 

 その後は風の谷を少し歩き、夕景のエアーズ・ロックに向かった。ウルルの西北麓にあるサンセットビュー・ポイントで、シャンパンを用意しながらエアーズ・ロックが赤く染まる瞬間を待った。赤茶っぽい岩肌が時間の経過と共に刻々と変わり、幻想的な空間を演出する。太陽が西に大きく傾くと、夕陽を浴びたエアーズロックが徐々に赤みを増し、オレンジ、そし炎が固まったような赤になった。「乾杯!の声と共に軽い酔いが回り、日没後は一気に漆黒の世界に変化し正に神秘感が漂う。

 

 

 日中のエアーズ・ロック 日没前のエアーズ・ロックと筆者

 

 翌朝は早く起床して6時前に日の出を拝んだ直後、ハイライトのエアーズ・ロック登頂に挑戦。西麓の登山口から朝日を浴びながら、息も絶え絶え喘ぐようにして、滑り止めの1本の鎖を頼りに片道1.6kmをゆっくりと登って行く。途中何度も突風に吹飛ばされそうになりながら、「地球のヘソ」と呼ばれる頂上に着いた。この巨大な岩山の高さは348mで、遮るものが全くない360度の雄大なパノラマが広がっていた。雲一つない青空の彼方に、オルガ岩峰の雄姿がひときわ美しく、しばし達成感に満たされた至福の一時を過ごして下山した。

 

 

  鎖を頼りに登山       頂上に立つ

 

  ☆━…━☆━…━☆━…━☆━…━━…━

 

 滑りやすい岩山ゆえに事故も多く、筆者が参加したツアー旅行の仲間(女性)が下山寸前で転び、複雑骨折のかなり重傷を負った。時々滑落死の事故もあるほどで、これも恒久的な登山禁止の要因になったかも知れない。

 

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| 世界の旅―オセアニア | 18:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑TOP
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